人事院人事官土生栄二に感じていいと思う。そして、それは、決して奇跡ではなく、日頃からの地道な教育訓練の成果であると考える。やはり、いい仕事は、人と心掛け、準備であると思うし、メジャーのスター選手や、オリンピック・パラリンピックのメダリストではなくとも、自分の仕事をきちんと丹念にやっていくことで、世界に誇れる水準に達することができる。年初という時期、そして今後も語り継がれるべき偉業であるとの思いから記したが、これは、もちろん民間、公務を問わないことであり、まして、国家公務員の仕事は、国家の屋台骨を支える唯一無二のものである。国家公務員ということでは、毎年の人事院総裁賞受賞者の方々の例を挙げることができる。受賞者の方々に顕著な御功績、傑出した御尽力があったことは間違いないことではあるが、それは決して特別なことではなく、真面目に勤務する国家公務員全体の代表、粋として受賞されたものと感じている。私も、若い頃先輩から言われた、ジャパンのユニフォームを着ているつもりで仕事をしろという言葉を大事にしてきた。標題は、昨年一月に公表した人事院のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)のミッションである。一周年の年頭に当たり、まず、これを高く掲げたい。人事院の使命は、このような国家公務員が働きがいを持って、生き生きと仕事ができる環年頭に当たり、社会の平穏と、皆様の御健康、御多幸を心よりお祈り申し上げます。この年末年始は、カレンダーの日並びのお陰で、比較的長期の休暇となった方も多く、アクティブに、あるいは、のんびりと、満喫された方も多かったものと期待したい。他方で、この国のため、国民のために、様々業務に精勤されている方もいらっしゃったものと思う。心から敬意を表したい。昨年の年初は、能登半島地震、羽田空港での航空機事故と騒然としていたことを鮮明に思い出す。被災、事故により亡くなられた方々に改めて哀悼の意を表したい。そうした事態の中、民間旅客機からの乗客・乗務員全員無事脱出の報は、本当に良かったという安堵感と、よくもあの状況でという驚きをもたらすものであった。日本人は、という一括りで海外での評判を過度に気にするのは必ずしも好きではないが、ここは素直に誇り公務員を元気に国民を幸せに022025 1月号 人事院月報
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