一人事院月報 No.906人事院は、国家公務員の採用や勤務時間、給与などの様々な人事制度を所管しています。各府省からの人事制度に関する問い合わせを受けて、法令に基づいた回答を示し、人事制度の適切な運用を確保することも、人事院に課せられた重要な使命です。 人事院では、政府全体で推進している業務見直しの取組の一環として、人事院が所管する制度に関する知識(ナレッジ)を蓄積・活用するためのデータベースである国家公務員制度ナレッジベース(以下「SEDO」という。)を構築し、令和五年一一月からは人事院本院と各府省本府省、令和六年四月からは人事院地方事務局(所)と各府省地方機関等における運用を開始しました。SEDOができるまで制度に関する照会の内容は、比較的容易に回答できるものから、過去の事例に遡って確認する必要があるもの、あるいは部内で回答を検討し上司による承認が必要なものまで数多くあります。当時、人事院では照会内容や回答記録の様式は統一できておらず、担当者や部署別に紙媒体としてファイリングしたり、電子媒体に記録して保存19 人事院は、政府全体で推進している業務見直しの取組の一環として、人事院が所管する制度に関する知識(ナレッジ)を蓄積・活用するためのデータベースである国家公務員制度ナレッジベース(通称「SEDO」)を構築し、令和5年11月からは人事院本院と各府省本府省、令和6年4月からは人事院地方事務局(所)と各府省地方機関等における運用を開始しました。 本記事では、SEDOができるまでの経緯やその機能、今後の展望について御紹介します。図1国家公務員制度ナレッジベース(SEDO)の概要人事行政報告 政策立案参事官国家公務員制度ナレッジベース(SEDO)の御紹介
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