人事院月報 2025年2月号 No.906
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本格稼働開始苦情相談向け機能の稼働開始苦情相談向け本府省を対象とした本格稼働開始地方機関等への展開を想定した本格稼働のための試作品の人事院内の試験稼働・改修試作品の構築業務フローの見直しプロジェクト発足機能改修改修要件定義ExcelやAccessの高度化検討プロジェクトチーム」が発足し、政策立案参事官を責任者とする各局の制度担当者を含む部局横断プロジェクトが始動しました。SEDOの構築により期待される効果として次の四つを掲げました。一.人事院が所管する制度に関する照会等において、各府省の人事担当者等も含めた関係者の業務の合理化・迅速化二.人事院内各課の政策の企画立案にかける時間の十分な確保三.制度照会データの集約による関係者との制度照会内容等の共有四.集約されたデータから得られる制度照会の傾向などから、照会対象である制度そのものに対するインサイト(気づき)の獲得まず、制度照会の業務フローの標準化に着手しました。令和四年八月にかけて、制度照会対応業務の基本的な流れ(図3)や、SEDOの画面構成のイメージ等の認識を合わせました。業務フローの作成に当たっては、府省の人事担当者からの照会内容の文字入力など、これまで人事院の制度担当者が行っていた作業のうち、作業する者を府省の人事担当者に変更することが可能なものを明確にすること、システム化にしていたりするなど、各自が最適と考える方法が採られていました。また、情報の共有化が進んでおらず、照会の受付から回答まで部署内外の情報のやり取りに手間と時間を要していました。一部の部署ではなどで照会内容や回答を記録、蓄積するシステムを自作して共有化するといった取組も行っていました。しかし、そのシステムに習熟する担当者が異動した場合、ノウハウが継承されず、システムのメンテナンスができなくなるケースもありました。また、前任者からの知見の継承や各地域にある人事院の地方事務局(所)との情報連携が困難という課題がありました。一方、問い合わせを行う各府省においても、同じ府省に所属する他の人事担当者が以前に照会した内容・回答を共有する仕組みはまちまちでした。このような状況を改善するため、人事院は、人事院だけでなく各府省も含めた制度担当者の業務効率化と対応の迅速化を目指して、制度に関する照会や回答に関するナレッジを蓄積し、よくある質問(FAQ)として参照できるシステム作りに着手しました。 令和四年二月に、「人事院制度照会業務202025 2月号 人事院月報図2SEDO年表令和4年2月〜8月11月〜12月1月〜3月4月〜10月11月12月〜2月3月4月地方機関等を対象とした令和5年令和6年

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