キャラクターを考案したことが、全ての始まりでした。アイディアを知ってもらうためにキャラクターは考案して終わりではなく、外部に向けて発信することが重要です。そのためには、組織の協力と理解が必要不可欠でした。そこで、プロジェクトチーム内でキャラクターのデザイン案を示し、より多くの人にとって親しみやすくするにはどうすればよいか、検討を重ね、耳の角度、ひげの本数などを細部まで議論しました。特に苦労人事院の知名度アップのために私たちは、人事課職員として、あるいは有志の立場で、若手職員で構成される人事院の採用活動強化プロジェクトに関わっており、人事院の志望者数増加や人事院への優秀な人材の確保について日々議論しています。その活動の中で、まず第一歩として何が必要かを考えました。人事院は、国家公務員の人事行政をつかさどる機関であり、その担当する分野は、他府省と比較して国民生活に直接関係するものが少ないことから、国民からの知名度は高くありません。そのため公務員志望の就職活動生の間でも人事院の認知度は高いとは言えず、人事院職員の採用活動において長年の課題となっています。就職活動においてSNSを利用している学生が多い今日、SNSでの広報活動は必須です。しかし、日々大量の情報が流れるSNS上では、文字情報でアピールするだけでは印象に残らないため、視覚的に印象に残るようなかわいらしくキャッチーなキャラクターを使って、人事院のことを少しでも多くの人に認識してもらうことが必要ではないだろうかと考えました。そこで、人事院のロゴマークをモチーフとする猫の302025 2月号 人事院月報 令和6年12月、人事院職員採用公式キャラクター「ひとにゃん」が誕生しました。 「ひとにゃん」は、人事院の若手職員2名の「もっとみんなに人事院を知ってもらいたい」という思いから生まれたキャラクターです。本稿では、考案者のお二人が「ひとにゃん」のデビューまでの経緯を紹介します。コラムひとにゃん公式化プロジェクトメンバー鈴木 那奈・旭野 真子人事院職員採用公式キャラクター「ひとにゃん™」誕生
元のページ ../index.html#32