人事院月報 2025年3月号 No.907
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た。今後もこうした交流の場を積極的に生かしていきたいと思います。(宮□真衣)今回の研修では、発表・質疑応答中だけでなく、休憩時間にも各国の勤務時間や休暇、公務員法等について意見交換することができました。その中で、日本では当たり前のことが他国では当たり前ではないという事実を再認識するとともに、制度、体制、文化的背景等が異なる中で、人事制度について国を超えて意見交換をする難しさと面白さを知ることができ、大変貴重な経験となりました。(古本美咲)今回の研修を通じて、中国及び韓国の研修員と交流を深めることができ、各国の文化や慣習等における共通点・相違点を実感することができました。また、各国の人事行政について理解を深めると同時に、改めて日本の人事行政について考えさせられた三日間でもありました。研修を通じて得られた多角的な視点を今後の業務においても大切にしていきたいと思います。用者が必要なタイミングでいつでも学習できるとのことでした。また、自発的な学習を促進するため、AI等を活用した学習履歴の分析を行い、使用者に適切な学習コンテンツを自動的に提供したり、コンテンツ内で学習者同士の交流を推進したりする仕組みになっているとの紹介がありました。㈥デジタル庁職員との意見交換等め、デジタル庁訪問を実施しました。同庁では、主に組織概要と人材育成・研修キャリアパスについて説明が行われました。研修員からは、同庁における若手人材を獲得日本の公務の現状への幅広い理解のたするための取組や、自国の状況を念頭に、マイナンバー制度の普及に対する日本国内での反応や懸念などについて質問があり、各国のデジタル化推進に対する関心の高さがうかがわれました。その他、迎賓館赤坂離宮や気象科学館の訪問も実施しました。今回の研修では、日中韓三国の研修員が活発な議論を通じて、人事行政分野における各国の課題や取組について理解を深めました。研修期間に築かれた友好的な関係を維持することで、日中韓三国の交流の架け橋となることが期待されます。以下、日本の各研修員の感想を紹介します。(田辺達也)本研修を通じて、中国及び韓国との間で、人事行政に対する考え方や取り組むべき分野について共通する部分が多いことを実感しました。特に人材育成の重要性は各国で共通認識であり、研修プログラムにも日本と視点が重なる部分が見られました。一方で相違点も多く感じ、特に各国人事行政機関の所管分野の違いは、今後の人事院の役割を考える上でも刺激的に感じられまし三2025 3月号 人事院月報     おわりに12研修員集合写真

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