人事院月報 2025年5月号 No.909
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ALPS処理水(注1)の海洋放出がきっかけで、深刻な影響を受ける漁業関係者を応援するため、消費拡大を促す取組に協力してほしいと水産庁から相談を受けました。国内外の情勢の激しい変化に対応していくためにはSNSで拡散させる必要があるということになり、広報室内の若手職員を中心としたメンバー一〇人ほどで意見を出し合い、「#食べるぜニッポン」というハッシュタグを考案、翌日にはロゴを作成し、SNSでの投稿を行いました。民間企業では、コンビニエンスストアや回転寿司チェーン、鉄道駅構内の店舗、ECサイト(インターネット上で商品・サービスを販売するウェブサイト)等、様々な企業の皆様が、自発的にそれぞれの事業の中に取り込んでいただいたことが、この取組が広がっていくことにつながったと感じています。また、各省庁にもそれぞれのSNSで投稿いただいたり、首相官邸アカウントから総理がホタテを試食する動画を投稿いただいたりと、霞が関全体でこの取組を盛り上げていただけたことには本当に感謝しています。そのほか、大使自身がホタテが好きということで、英国大使館ともはじめに、プロジェクトチーム立ち上げの経緯をお聞かせ― ください。本取組の実現に際しては、多くの企業や行政機関等と連携― されたそうですが、特に印象に残っているエピソードがあれば教えてください。▲SNS会議をする様子人事院総裁賞「職域部門」受賞ALPS処理水の放出に伴う海外からの輸入停止等により、深刻な影響を受けた水産業支援のため、部局横断の広報プロジェクトを短期間で立ち上げ。誰でも参加しやすいSNS広報を展開し、ホタテ等の水産物消費の呼びかけが参加者の善意によって全国に拡散されるという広報のモデルケース構築に成功したことが認められました。062025 5月号 人事院月報農林水産省#食べるぜニッポン プロジェクトチーム迅速な立ち上げと消費者の視点でSNS広報のモデルケースを構築

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