総裁訓示人事院総裁の川本裕子です。今日ここに、国家公務員として働くこと今、我が国が直面する課題は、地政学的こうした中で、日本国民の利益を守り、私の所属する人事院は、国家公務員の採一つ目は、「常に国民に向き合い、自己を持ってほしい、ということです。皆さんは、日本を支え、日本の将来を創造していく高い能力と識見ゆえに選抜された、いわば国の宝です。他方、国内外の情勢変化、科学技術の急速な進展により、公務が対応を迫られる課題は日々複雑化、高度化しています。こうした変化について鋭敏に情報を収集・分析し、適切な政策の選択肢をタイムリーに提示する専門能力が公務員には求められています。決して満足せず、御自身の能力、資質、スキルが、直面する行政課題に対応し得るのか、ということを常に振り返り、自己成長するように努めてほしい、そう願っています。お伝えしたいことの最後、三つ目は、国際性とオープンな思考、です。国の行政はその国の中には比較対象がありません。比較がないと分析が困難です。御自身が携わる行政分野は、諸外国と比べてどうでしょうか。諸外国に遅れを取っていないでしょうか。常に世界の動向に目をを選択された皆さんを、心から歓迎いたします。な環境の変化、気候変動といった人類共通の問題に加え、人口高齢化・少子化や災害への対応など、多岐にわたっています。活力ある社会を築く―政府に課せられた責任は重大であり、それだけに皆さんをはじめとする国家公務員への国民の期待は間違いなく、大変大きく、かつ痛切なものがあると感じています。用、給与や労働時間などの勤務環境の整備、そして不服ある場合の公平審査といった、皆様の日々の職務を支える仕事をしています。今日はそうした立場から、皆様に三つお伝えしたいことがあります。を規律する」ことの大切さです。言うまでもなく、国家公務員の職務の基本原則は、国民の利益、公益を最優先することです。行政上の課題は、国民の生活がもっとよくなるためにはどうすればよいか、を考えることから設定されます。その上で、客観的なデータとしっかりしたロジックで考え、かつ行動することが、公務の本質だと思います。そしてあくまで正直に、誠実に職務に対処する。これが、国民の期待に応えるために国家公務員に求められる「高い規律」です。「規律」と言うと、上司の命令に従うことのように受け取る人も多いのですが、そうではありません。規律の一番大事な原則は、自らを律することだと思います。英語ではこれらを総じてインテグリティと呼びます。皆さんには国家公務員である限り、インテグリティを大切にしてほしいと心から願っています。皆さんにお伝えしたいことの二つ目は、貪欲に能力を磨き、慢心せずに深い専門性川本人事院2025 6月号 人事院月報32
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