■■■2025 8月号 人事院月報 人事院総裁川本裕子●人事行政の主要課題と人事院の取組方針川本人事院総裁は、三月二四日に取りまとめられた人事行政諮問会議の最終提言の内容について紹介し、公務員人事管理の改革に取り組む必要性を強く訴えた上で、人事行政の諸課題への対応について、各府省に対し、協力をお願いしました。ど給与制度のアップデートを勧告しました。また、採用試験の見直しや柔軟な働き方の推進なども報告しました。既に実現した施策もございますが、それ以外についても、実現に向けた検討を更に進めてまいりますので、引き続き皆様の御理解・御協力を賜りますようお願い申し上げます。現下の状況への対応だけではなく、新たな時代を見据え、これまでの延長線上ではない抜本的な改革に取り組むべく、人事院は一昨年に各界有識者による「人事行政諮問会議」を立ち上げ、活発に御議論をいただいておりました。三月二四日には最終提言を頂いたところです。最終提言では、本日は、お忙しい中、御出席いただきまして、ありがとうございます。また、日頃より、人事行政をめぐる様々な施策に御理解を頂き、御礼申し上げます。社会経済情勢や国際情勢が激しく変化し、この国が直面する課題が、日々、高度化、複雑化する中、国を支える公務の世界に有為で多様な人材を集め、一人一人が能力を最大限に発揮できる環境を整えることが不可欠です。人事院は、昨年夏の人事院勧告・報告において、多様な人材が集まり、一人一人が高い志を持って職務を遂行できる魅力ある公務へ向けた改革の一環として、初任給の大幅な引上げや管理職の俸給体系の刷新な・公務の人材確保は危機的状況であり、はじめに重点施策人事行政諮問会議人事行政報告総務課16 人事院は、人事行政の円滑な運営を図るため、各府省との連携・協力に努めています。その一環として、毎年、全府省の人事管理官(人事担当課長)の出席を得て、人事管理官会議総会を開催しています。 本年4月24日に開催された人事管理官会議総会では、人事院から人事行政の主要課題と人事院の取組方針を説明しました。また、参加府省を代表して、内閣官房から人事行政諮問会議最終提言を踏まえて検討を行っている人事院に対する各府省からの主な意見・要望が紹介されました。人事管理官会議総会の開催~各府省との連携・協力のもとに、適切な人事制度やその運用の改善に努める~
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