内閣官房内閣審議官砂山裕2025 8月号 人事院月報 ●各府省を代表して内閣官房内閣人事局の砂山内閣審議官は、人事行政諮問会議における最終提言を踏まえて検討を行っている人事院に対する、各府省からの主な意見・要望について紹介しました。ついて、課長補佐時代よりもかえって給与が下がるため、本人のモチベーションを低下させるだけではなく、若手職員の管理職への昇進意欲も押し下げている、との声がありました。次に、採用の種類や年次ではなく職務の難易度や責任の重さを基準とする「職務基準の給与制度・運用」についても、様々な御意見が寄せられました。例えば、採用の種類や年次に縛られるべきではないという提言の趣旨への賛同がある一方で、その実現に当たっては、公務の特性を踏まえた有効な「職務分析・評価」の具体的な方法、ポスト間の異動に伴う降給の扱いなどについて御意見が出されています。「国家公務員行動規範」についてもいくつか御意見を頂きましたが、本日の分科会において皆様に御議論いただければと思います。くことが、着実に倫理保持の実効性を高めることにつながっているものと考えております。の取組を推進していくことはもちろんですが、同時に、公務に対する国民の信頼を確保しつつ、公務員と事業者等とが相互に円滑な業務運営ができるようにすることも重要だと考えています。割り勘の端数の取扱い等について一部見直しを行ったところですが、その後も、ヒアリングなどを通じて各府省の皆様から伺った現状や御意見を踏まえて、必要な措置についての検討を行ってまいりました。その成果のうち、運用の見直しで対応できる内容については、近く実施の運びとなります。動を御理解いただきますとともに、引き続き、倫理保持のために御協力を賜りますよう、改めてお願い申し上げます。このような地道な取組を継続していただ倫理審査会としては、引き続き倫理保持昨年五月に、利害関係者と飲食する際の皆様におかれましても、倫理審査会の活本日は、このような機会を設けていただき、ありがとうございます。人事行政諮問会議最終提言を踏まえ人事院が今後検討する施策等について、各府省の御関心が高かったためと思いますが、昨年を大きく上回る数の御意見・御要望等を御提出いただきました。現在、人事院において検討されているところと承知していますが、本日この場をお借りして皆様からの主な御意見・御要望を紹介させていただきます。まず、給与・処遇関係についてです。年々厳しさを増す労働市場において優秀で多様な人材を確保していくためには、手当も含めた給与・処遇の改善を進めていく必要があるとの声が大多数でありました。特に、若手職員に限らず、重要施策の企画立案の中核を担いつつ部下職員のマネジメントにも追われて超勤時間が増えている管理職に18
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