はじめに1 会合の概要2 ▲OECDより提供Transnatill2025 8月号 人事院月報 ofLeadersliconaSchooRoundTableに参加しているほか、昨年十今年の年次会合は、五月八日から九日まで、欧州大学研究所のTheした。ヨーロッパ、アジア、中南米など三六か国、五つの国際機関から、過去最多の一〇〇名以上が参加しました。プログラムは、三つの議題の下、本会合、元政治指導者等による基調講演、少人数の分科会等から構成されました。コーヒーブレイク、昼食・夕食時にも、議論や交流の時間を効率よく得ることができました。主な内容を御紹介します。Governanceで行われまOECD(経済協力開発機構)の行政官養成機関ネットワーク(NSG)は、各国の事例の共有、連携強化を目的とした行政官の養成を担う機関の国際的なネットワークです。公共部門の能力開発活動や研究に携わる一五〇を超える機関が参加し、二○一五年より、年次会合が開かれています。人事院は、昨年からこの会合やPub月に人事院が主催したASEAN加盟国を中心とした国際ワークショップにおいて、OECD職員の参加も得るなど、OECDとの緊密な連携に取り組んでいます。今回は、世界の公共機関が抱える人材育成、行政と政治のリーダーシップなどに関する諸課題について、各国の取組や意見を把握し、また、日本の状況についての情報発信も行いました。各国が共通して言及したのは、この激動の時代、複雑化する公務において、行政官が専門性を身に付けることの重要性でした。また、今回は、国際会議でよく見られる国別の固定席ではなく、可動式の椅子を議論ごとに動かすなど、多国間での活発な議論が誘発される様々な工夫がされていました。人事行政報告国際課 5月8日・9日 に イ タ リ ア の 欧 州 大 学 研 究 所(European University Institute)のThe School of Transnational Governanceで開催された、OECD行政官養成機関ネットワーク(Global Network of School of Government, NSG)の年次会合に、人事院から矢島国際課長が出席しました。今回は、「激動の時代に未来を切り開く(Shaping the Future in Times of Turbulence)」という議題の下、公務員の人材育成の将来性や行政と政治のリーダーシップの在り方などについての情報交換が行われ、複雑さとスピードが加速する現代における行政官の専門的知見の重要性が強調されました。26~激動の時代における行政官の専門性とその重要性~OECD 行政官養成機関ネットワーク主催「年次会合2025」への参加報告
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