人事院月報 2025年8月号 No.912
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プログラムの概要現在、ASEAN+3公務協力会議(ACCSM+3※1)の行動計画二〇二一│二〇二五に基づき、七つの主題分野(※2)について各国提案によるプロジェクトが形成、実施されており、人事院は本枠組みにおける国際協力事業として令和五年に東京で国際シンポジウムを、令和六年に札幌市で国際ワークショップを開催しています。本プログラムもその一環として、タイ公務員人事委員会事務局(OCSC)の主催により行われました。各国より幹部職員や学識経験者が参加し、下記①〜④の各サブテーマに関する講演や企業視察が行われるとともに、参加者がサブテーマの中から一つを選択し各国における取組等を発表し議論が交わされました。私は、我が国における公務員人事管理に係る改革と人事行政諮問会議での議論、人二)i)ll)一人事院月報 No.912    ※1 ASEAN加盟国及び日本、中国、韓国の三国で各国に共通する公務員人事管理の諸課題について相互に学び合うプラットフォーム。※2 ①eガバナンス、②人的資源管理・人的資源開発、③公務生産性、④グッドガバナンス、⑤公務改革、⑥地方政府能力開発・協力、⑦研究イノベーション事院MVV等について説明するとともに④に焦点を当て、公務における人材育成・研修についての取組や成果について説明しました。《サブテーマ》①組織心理学者としてのHR②データドリブンなHRリーダー③人材開発変革の推進者④人材開発(Talent各国の主な取組各国の説明の中から一部を御紹介します。PsychoogistsrivenHRLeadersArchitects(HRasOrganizationa(TheData-D(L&DTransformationChampons)海外事情▲筆者の発表の様子公務員研修所 主任教授 小山 茂樹▲ワット・アルン・ラーチャワララーム(暁の寺)とチャオプラヤー川37 2月17日~21日にバンコクで開催された、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国及び3国(日本、中国及び韓国)の人事行政関係者が集まる「HRイノベーションのためのASEAN公務員開発プログラム2025」に出席しました。 人事院は、職員一人一人が躍動できウェルビーイングが実現される公務を目指した様々な取組を行っていますが、グローバル化やデジタル化の進展の中で、アジア各国においても人材確保や職員のモチベーション確保の観点から、職員のワークエンゲージメントやウェルビーイングについての取組を行っている様子がうかがわれました。本稿では各国の取組の一部を御紹介します。アジア各国のウェルビーイング実現に向けた取組について

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