︿シンガポール﹀〇 職員のエンゲージメント、メンタルヘルス、ウェルビーイングが主要な優先課題。職員のウェルビーイング向上に向けた○ 政府全体でのイニシアティブは三つのカテゴリー(①職員自身によるケア、②所属省庁レベルで支え合うコミュニティ、③公務全体のレベルでの支援インフラ)から成る。③は八つあり、「柔軟なワークアレンジメント指針」、「公共サービスクラブ」、「カウンセリングホットライン」、「メンタル及び身体の健康コーチング」のほか、以下のとおり。・職員が働く場所をより柔軟に選択可能とするため、国内に二十九か所のサテライトオフィスを設置。・職員の定着を重要な課題として、「年次公共サービス週間(実際には約一か月行事が続く)」を設け、職員が誇りと所属意識を深められるよう祝賀行事を開催。また、隔年で全職員を対象にエンゲージメント調査を行い、その結果や結果を踏まえて検討した行動計画をタウンホールで共有。・職員が互いにメンタルのウェルビーイングを支援し合うような職場文化を構築するための取組として、二、〇〇〇人を超える職員ボランティアから成るウェルネスアンバサダーのネットワークを形成。・キャリアコーチネットワークを導入し職員が経験豊富なキャリアコーチから支援を無料で受けられるようにし、職員がキャリアアスピレーション(キャリアの軸)を成し遂げられるよう支援。令和六年十月より、ウェルビーイング〇 手当の支給を開始し、職員は毎年五〇〇米ドルを個人の能力開発に資するコースやフィットネスなどに使用できることとなった。︿タイ﹀○ 公務への人材確保のため公務ブランドを強化することがOCSCとしての重要な役割であり、若いプロフェッショナルにデジタルチャネルでつながることを試行している。前向きな職場での経験やキャリア成長の物語、仕事の社会へのインパクトを共有することで組織のブランドアンバサダーになることを職員に奨励している。▲ワット・ポー (涅槃寺)▲ 出席者集合写真(参加国:ブルネイ、カンボジア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム、日本、中国、韓国(計12か国)、筆者は前列右から7人目)382025 8月号 人事院月報
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