人事院月報 2025年8月号 No.912
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深い事業でした。我々はバスタ新宿の管理をしていますが、それだけではなく、高速バスを利用する人を増やすため、もしくは、利用していただく方の満足度を高めるための取組も行いました。例えば、高速バスがつながる長野県の松本市役所や観光協会の方と連携して、高速バスの利用客が、松本市内で散策を楽しんでもらえるように、スタンプラリーを実施したりしました。それを我々だけでやるのではなく、大学の学生さんや先生方とも連携して、むしろ、その学生さんたちが主導する形で考えていただき、我々がサポートしていろいろな取組をしました。単に道路を造る、バスタを造る、だけではなく、それをいかに使ってもらえるかということを、若い世代の方や他の観光行政の方と連携してやっていったというところは、ちょっと他の事業とは違うところでした。によって、担う役割は違ってくると思います。――車で現場に向かって、車が通れなくなった先には歩いて向かうのですか。[岡本]歩いて行きます。沢筋の横に道があったのですが、その沢筋のどこかが詰まってしまったようで、水が徐々にたまって遂にバーッとあふれ出したような、もうそこは、道じゃなかったですね。カーブミラーが半分ぐらい埋まっていました。行けないのですが、調査にはドローンも活用されています。四人チームで、一人は経験豊富な方、土木系のスタッフ二人、あとは事務方という編成になることが多いと思います。現場経験が豊富な方の、嗅覚ではないですけど、経験をもとに進んで行きます。――TECたのですか。[岡本]八月だったので予算の業務も落ち着いていましたし、行きたい気持ちもありました。その時は、各部署への割り当ての中で私が行けるということになりました。もちろん危険性が高いところには入ってFORCEには自ら手を挙げ同じ部署からたくさん行ってしまうと、通常の業務が回らなくなってしまうので、バランスを見ながら派遣されます。派遣に当たっては、家庭の都合なども考慮されているようです。続いて、様々な現場を御経験後、現在は本省にて勤務されている小野寺さんを訪ねました。小野寺さんは関東地方整備局勤務時代にバスタ新宿の企画に携わり、東京国道事務所副所長時代にはより現場に近い立場からバスタ新宿の実現に御尽力されました。なお、整備局で採用されて本省との間で異動をするのは珍しいキャリアとのことです。――入省以来三〇年以上、道路事業に携わってこられたということですが、バスタ新宿というのは特別なものですか。[小野寺]それぞれ携わった仕事全て、思い出もあるのですが、確かにバスタ新宿というのは、特別な部分があると思います。バスタ新宿の事業では、土木に限らずいろいろな分野の人たちと関わって、難しい局面もありましたけど、そういったことを一つ一つ乗り越えてきたという意味で印象-2025 8月号 人事院月報06

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