人事院月報 2025年10月号 No.914
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ルのような汎用的スキルが身に付く仕組みを整えて、それをアピールするなどが考えられる。国家公務員のポジティブイメージの強化としては、「社会変革のフロントランナー」や「課題定義・解決のプロ」などのイメージを打ち出してプレミアム感を高めることが考えられる。特に「課題定義」に関し、現役職員が「国家公務員は小さな現場の課題を抽象化し、具体的なソリューションを考える仕事である」と言っていたのが印象的である。民間企業でも「課題解決のプロ」は多くいるが、「課題定義のプロ」は少ない。結論これらを踏まえ、マーケティングの出口として、国家公務員の四つのP、つまり、を考える必要がある。ど様々な要素が考えられる。サービス業では働いている人自体もProductたりえるし、更に言えば、服装だけでもイメージが変わる。Priceは、国家公務員では何が該どのような商品をどの価格でどのチャネルでどうプロモーションするかては、商品/サービス間、時系列、顧客接点の三つの観点で透明性・一貫性を確保すること、つまり、商品イメージの統一性、ブランドのコアな部分の一貫性、顧客対応での一貫性などが強いブランドを支える。採用に当てはめれば、採用プロセスにおける言動の一致・一貫性が必要である。ド構築も一貫していなければならない。内部でのブランド構築においては、組織内で語られる文化・価値観と制度が可能な限り一致するよう整備していく必要がある。l⑶⑷⑸⑵人事院月報 No.914公務のブランディング府省横断チーム発足!人事行政報告     「国家公務員イメージ調査」⒤を基に競合境の分析が必要であるが、競合との比較も有効である。ここでは、人事院が実施したと比較しつつ、国家公務員のイメージと実態のギャップの一例を考えてみる。て、将来目指すキャリアから逆算して、その仕事がどれだけ将来のキャリアに貢献するかを気にする傾向がある。例えば、将来国際的なキャリアを志向する人は海外経験やグローバルな成長機会を重視する。商社やコンサルティングファームはそのような機会が豊富だというイメージを持たれているが、実は、留学や海外でのトレーニーの機会は減少してきている。一方、国家公務員は海外留学の機会がむしろ拡大されてきている。これは、採用市場で優位性の源泉となり得るが、世間から認識されていない。また、育児休業等の両立支援を見ると、企業の中には制度が整っていても実際は使えないケースもある。制度と運用を合わせたファクトを見れば、国家公務員よりも両立支援が充実している企業は少ないと思われる。ブランドポジショニングイメージと実態のギャップを埋める際、「マイナスをゼロにする」か「プラスを更に強める」のいずれかにフォーカスして取り組むべきである。また、ギャップが大きく、インパクトが大きい部分から着手して修正していくのも効果的である。国家公務員について、ネガティブイメージの減少の例を示すと、「国家公務員は将来につながる汎用的なスキルが身に付かない」というイメージを持たれている場合、OJTやOff‒JTでマネジメントスキ・Product・Price・Pace・Promotion Productは政策だけでなく、場所や人なブランドにおける一貫性の重要性商品やサービスのブランディングにおいさらに、外部への発信と内部でのブランイメージと実態のギャップ把握ブランディングでは、自らを取り巻く環今の大学生・高校生は、職業選択におい13

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