6.さいごに警察が所掌する業務は犯罪捜査、交通事故防止、運転免許制度、生活安全に関わる許認可業務、災害への対応など多岐にわたります。また、治安情勢や社会情勢とともに絶えず変化しており、警察活動の最適化も常に考えていかねばなりません。他方で職員の力が十全に発揮できるよう働きやすい職場環境作りも重要であり、この二つの問題を同時並行的に解決できるよう、柔軟な発想で組織の最適化を図っていきたいと考えております。高知県は、歴史の節目で日本をリードしてきたところです。私も、高知県警が、機能的で職員満足度も高い警察組織の好事例となるよう、自らの役目を果たしていきたいと考えています。(かきぬま・たかあき)時間は非番となります)、翌日は公休日となるというサイクルを繰り返す勤務体制です。課員(警察では専務員と呼ぶ)は毎日制勤務を行った上で、原則週一回宿直勤務を行います。実例を挙げますと、宿直勤務日は朝八時半から二二時まで通常勤務を行います(途中一時間四五分休憩)。その後、二二時から翌朝八時半までは宿直勤務となります(この間交代で五時間ほど仮眠時間があります)。そして、翌八時半から一二時まで再び正規の勤務を行い勤務終了となります。働を行うものとなりますが、当然、宿直勤務中にも事件・事案が発生し通常の勤務に移行しなければならないこともあります。このため、女性警察官の活躍、男性の家事育児参加を促すときの課題として、この専務員による警察署での宿直間隔・回数を緩和できる組織体制整備を進めていくことが重要な課題です。②女性活躍と働き方改革の現状男性の育児休業取得率の向上に力を入れています。県警では、平成一八年に初めて男他方で、例えば警察署の刑事課員や交通宿直時間帯は勤務の密度が薄い断続的労高知県では「共働き・共育て」を掲げ、性の育児休業職員が出ました。その後、令和六年度には取得率が九六%となり、かつ一人当たりの平均取得日数は四四.八日となりました。このように劇的に数値が増加しています。女性活躍の状況ですが、全警察官に占める女性の割合を一三%程度とする目標の中、令和七年度には一二.二%となっております。また女性警察官に占める巡査部長以上(警察では巡査部長は初級幹部に位置づけられています)の割合は三九.一%となっています。このように県警における女性活躍は着実に進んできておりますが、今後は男女ともに仕事と家庭がより両立しやすい職場環境を作っていくことが大切な課題です。この観点から、職員向けのアンケートの実施や、幹部職員と若手職員の懇談の機会の強化にも力を入れています。また、警察署への音声ガイダンスの導入、運転免許センターの業務の一部縮小、窓口受付時間の短縮の試行など働かせ方の改革も進めています。さらに警察署と警察本部の業務分担も見直しています。今後は、負担の大きい警察署に対し、本部が機動的に人的支援を行える体制の構築を目指したいと考えています。322025 12月号 人事院月報▲大豊町にある日本一の大杉にて 日本一職員満足度が高い県警となることを願います
元のページ ../index.html#34