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第18回(平成17年)「人事院総裁賞」個人部門受賞者
 
 
「これまでの功績、これからの重責への思いを筆に込めて」
 採用以来一貫して、官記、位記、辞令及び表彰状等の作成に従事し、その作成枚数は20万枚を超えますが、常に迅速かつ正確に作成することにより、組閣や内閣改造を始めとする内閣及び内閣府の人事、栄典制度の円滑な実施に貢献したことが認められました。
 
 
河東 純一
内 閣 府
 茨城県出身。昭和49年12月総理府に採用され、以来大臣官房人事課辞令係を担当。現在、同辞令専門官。仕事の合間に書家としても活動。朝聞書会、東方書道院、東京書道会に所属。趣味は写真撮影、釣。59歳。
 
受賞の感想をお聞かせください
 実を申しますと、この度受賞の内示をいただくまで、人事院総裁賞の存在を知りませんでした。この賞がどういった意味を持つものかという説明を伺いまして、与えられた公務を坦々とこなして来たにすぎない私が、「何故このような栄誉を」という大きな戸惑いを感じております。
 
この仕事のやり甲斐は
 位記、官記、表彰状等それを受けられる方々にとって、人生の一つの節目となる記念すべき大切なものを、作成しているという思いはあります。
 
これまでの業務を通じて、特に苦労されたことは
 仕事の上で特に苦労と思ったことはありません。官記、辞令等には古来定められた書式があり、その決まりの中で如何に調和のとれたものを作成するかということを心掛けておりますが、なかなか思うように筆が運べず、辛い思いをすることはあります。
 
特に思い出に残っていることは
 まず思い出されるのは、私の前任の専門官が退職され、仕事を引き継いで1ヶ月後の昭和55年6月、大平正芳総理が現職で突然亡くなられたことです。翌7月17日、鈴木善幸内閣の誕生。夢中のままに経験した初めての組閣でした。
 また、通常の業務とは離れますが、昭和天皇が崩御され、新しい元号を発表する際、「平成」を墨書したことも思い出に残る出来事の一つです。
 
国民に知ってもらいたいことはありますか
 私が作成する官記は、親任官とよばれる内閣総理大臣及び最高裁判所長官を任命するためのものを始め、国務大臣、最高裁判所判事、特命全権大使等の認証官、内閣が任命する裁判官等多岐にわたっておりますが、中でも、親任官、認証官の官記には、天皇陛下自ら御署名の後、天皇御璽が押され、天皇陛下ご臨席のもと宮中にて任命式が行われます。
 これから重責を担われる方々が、このように厳粛な中に任命されるということは、大変意義深いものがあると思います。
 
今後の抱負をお聞かせください
 私の作成するものはかなりの数になりますが、それを受けられる方々にとっては「唯一」ということを常に考えながら、これからも丁寧な仕事を心掛けてまいります。

          
国務大臣の官記を浄書



新元号を発表する小渕官房長官(当時)
(写真提供:内閣広報室)
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