特集記事05 | 人事院地方事務局での仕事って?
「地方事務局って何をしているんですか?人事院本院と何が違うんですか?」
1年目職員のAさんが、人事院本院と中部事務局での職務どちらも経験しているKさんに、インタビューしてみました!
Aさん:インタビューワー。人事院で働き始めてまだ数週間。
Kさん:本院と中部事務局で勤務経験あり。
Q1 そもそも地方事務局とは?
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さっそくですが、地方事務局とはどんなところですか?
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人事院には北は北海道、南は沖縄まで全国主要都市に9カ所の地方事務局(所)があり、全国各地で働いている国家公務員を支えています。地方事務局(所)には、その地域で採用された職員と、他の地域で採用された後、地域を越えて転勤し働いている職員どちらも在籍しています。
私は本院に採用され数年勤務した後、3年間名古屋にある人事院中部事務局で勤務していました。建物は名古屋城の近くなので、窓からお城がちらっと見えますよ! -
そうなんですね。ところで、転勤ってみんなするのでしょうか…?
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そんなことないですよ。私の周りでは一度も転勤をしていない人、2年目から転勤があった人、役職が上がってから初めて転勤する人などさまざまです。出産や介護といったライフイベントへの配慮もあると聞いています。
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全員が転勤をするわけではないんですね。…ぶっちゃけ、転勤って言われたときはどう思いましたか?
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実は私の場合、元々転勤を希望していたので驚きはありませんでした。とはいえ生活環境が大きく変わるのは不安でしたし、引越そのものが初めてだったので準備や手続きなどは面倒くさかったです(笑)。
Q2 地方と本院の業務
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Kさんは地方と本院どちらも経験されたとのことですが、業務内容に違いはあるのでしょうか?
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もちろん同じ組織なので同じ部分もありますが、ざっくり言うと本院では施策等の大枠や方針を決めますが、地方ではそれらを最前線で運用していくイメージでしょうか・・・。例えば国家公務員の給与制度は人事院の担当であり、本院では制度の新設や改定などを行っていますが、地方事務局では本院で策定された制度が実際に正しく運用されるよう、担当する地域(中部事務局の場合、静岡、岐阜、愛知、三重、福井、富山、石川の7県)の各機関担当者向けに説明会を開催したり、監査を行ったりしています。
また、中部事務局の場合、全職員19人(在籍当時)という人数で、人事行政全般を回しており、必然的に1人1人が担当する業務の範囲が広めです。人事院の様々な制度に触れる機会があるので、大変さはありますが、若手のうちに経験できて良かったなと思います。
Q3 意識の変化
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なるほど。同じ人事院という組織の中でも違った面白さがあるんですね!例えば地方事務局を経験して意識が変わったことはありますか?
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全国様々な環境で勤務する国家公務員の方々をイメージできるようになりました。国家公務員と一言で言っても、医者や船員、教職等いろいろな職種がありますし、地域によっても通勤事情や支給される手当なども異なります。人事院は全国の国家公務員を支える仕事ですが、地方事務局勤務を経験するまでは自分や自分と似た環境の人中心の考え方しかできなかった部分がありましたが、実際にその地域で暮らし、多くの職員の方々と関わったからこそ想像力が養われたと思います。また、その上で本院に戻ってきたことで、改めて人事院の施策の届く範囲の広さを実感でき、日々やりがいを感じています!
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少し地方事務局勤務でのやりがいが伝わってきました!最後に一言お願いします。
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私自身は縁もゆかりもない土地で勤務する経験は、成長のきっかけになりました。今はなんとなく転勤に対し抵抗がある人でも、地方事務局は本院とは違った魅力がありますし、地方事務局含めて人事院という組織ですので、断固拒否はもったいないです! ぜひ地方事務局という場からも、人事院の良さを感じてもらいたいなと思います。