2023年度版一般職ガイド 職員紹介
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行政
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人事院
九州事務局総務課研修係長
2013年 人事院採用 人事課
2015年 人事院東北事務局第一課
2018年 人事院人材局試験課
2020年 人事院関東事務局第一課給与係長
2021年 人事院総務課秘書
2022年 現職
採用から退職まで、
1人1人の「国家公務員」を支えています
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◇ 記憶に残っている業務 |
試験課での業務が印象に残っています。試験課では国家公務員採用試験の運営を行っており、各種試験担当がそれぞれ業務を行っていますが、試験を実施するための大枠のルールはどの試験も同じなので、課内で足並みをそろえて動くことが多いです。試験の申込から合格発表まで、受験者に分かりやすく案内できるように、資料やHPの内容など課内で意見交換をして決めていきます。活発に議論しながら1つの方向にまとまっていくその過程に自分も携わることができ、組織で仕事をするおもしろさを体感できた業務でした。
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◇ 日々の仕事とやり甲斐 |
九州管内の各機関の国家公務員に対して、研修を実施しています。研修をどのように実施するか計画を立てるところからスタートし、研修の円滑な実施のため当日までしっかり準備を行います。そして実施後は、課内で反省会を行い、研修効果を更に高めるにはどうしたらよいか話し合って次の研修に活かしています。研修実施後のアンケートに、「△△の大切さを改めて感じた」「○○を業務でも役立ててみたい」等、研修をとおして何かしら得るものがあったという内容の感想が書かれていると、実施した甲斐があったなぁと嬉しくなります。
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◇ 転勤について |
その土地で勤務するからこそ分かることはたくさんあります。例えば東北では、積雪が多い地域が多く、冬の時期の生活や通勤の大変さに気づかされます。国家公務員制度の企画・立案を行う人事院として、そのような現場で働く国家公務員の仕事・生活の大変さも知ることは大切なことだと思っています。また、地方事務局を転々としていると、同じ内容の仕事でも、それぞれの職場でそれぞれのやり方があって、「なるほど!そういうやり方があるのか!」と新しい発見があります。仕事のやり方・進め方の選択肢が広がり、自分の業務にも活用できて楽しいです。
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◇ 仕事を通じて成長したと感じるエピソード |
仕事をしていく中で、これでいいのだろうか・・・と悩むことはたくさんあるのですが、その中でも「この場合はこうするといいのかな」「私だったらこうしたいな」と自分の意見をはっきり持つことができた時には成長したなと感じます。これまでいろいろな仕事を経験してきて、さまざまな視点から物事を見る余裕が生まれ、自分の考えに自信を持てるようになり、どの場面においてもある程度自分なりの答えを出せるようになりました。自分の軸が確立されてくると、目指す方向が自然と見えてくるので、昔に比べるとスムーズに仕事を進められるようになったと感じています。
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◇ ある1日のスケジュール |
09:00 登庁
09:10 メールチェック
09:30 研修計画の見直し
11:00 オンライン研修準備
12:00 昼食(研修前なので執務室でコンビニ弁当を食します)
13:00 オンライン研修受付対応
13:30 オンライン研修開始
17:00 オンライン研修終了、後片付け
17:45 退庁
20:00 タップダンス教室でタップダンスの猛練習(いい汗かけます!)
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総務省
中国四国管区行政評価局評価監視部評価監視調査官
2015年 総務省採用 中国四国管区行政評価局
2016年 総務省行政評価局評価監視官付
2018年 総務省中国四国管区行政評価局総務行政相談部
2018年 業務管理官(島根行政監視行政相談センター勤務)
2020年 現職
自らの発想により、
信頼される質の高い行政を目指す仕事です
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◇ 記憶に残っている業務 |
行政相談業務では、制度や法令を調べたり、実際に現場を確認するなど、大変な面もありますが、行政相談を端緒に実際に現場や行政機関等の対応が改善されることもあり、相談者から「相談してよかった」と感謝の言葉をいただいたことが記憶に残っています。
その他、ケーブルテレビの出演や小学校を中心とした出前教室を行うなど、今まで経験したことのないような業務を行ったことも良い経験となっています。
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◇ 日々の仕事とやり甲斐 |
行政運営に関する調査を行う際には、相手機関に疑問点や意見を伝える場面が多くあります。職場内においても、自分が改善するべきと考える事項について、自分の考えを説明したり、チーム内で議論する場面が多くあり、経験年数に関わらず、若いうちから活躍できる仕事だと感じています。また、さまざまな行政分野に関わるので、自ずと行政の知識も幅広くなり、飽きることがありません。調査を通して、実際に行政運営等が改善されることもあり、現場の方々の役に立っていることが実感できた時にはやり甲斐を感じます。
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◇ 転勤について |
私は、総務本省で2年間調査を担当しました。実際に全国で調査を行うためには、様々な関係機関との調整が必要であったり、より広い視野が必要であることを実感し、本省ならではの苦労があることを知りました。本省勤務を経験したことで、地方勤務では、現場の方々に直接お会いし、意見や課題等をより細かく拾っていく作業が必要であることを改めて実感することができ、本省勤務と地方勤務の両方を経験することの重要性を感じました。
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◇ 仕事を通じて成長したと感じるエピソード |
調査を通して制度や法令を調べたり、さまざまな現場に出かけて、自分とは異なる立場の人たちの話を聞くことができるため、入省前より自ずと視野が広がったように感じます。
調査を一から組み立てていく作業や、調査から得た膨大な情報を取りまとめていく作業は苦労も多いですが、チーム内で議論しながら進めた作業を報告書に取りまとめることができた時は達成感を感じますし、成長したと感じることができました。
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◇ ある1日のスケジュール |
08:15 登庁
10:00 市役所との打合せ、終了後概要メモ作成
11:00 室内メンバーと打合せ
12:00 昼食(同期とランチ)
15:00 明日の出張準備、相手先への説明事項等を念入りに確認します。
17:15 退庁
18:00 帰宅(趣味の料理作りにいそしみます!)
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文部科学省
総合教育政策局教育人材政策課
教員養成企画室
2019年 文部科学省採用 高等教育局医学教育課
2021年 文部科学省総合教育政策局教育人材政策課教員免許企画室
現職
我が国の教師を支える制度設計
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◇ 記憶に残っている業務 |
主担当として携わる業務の一つに、日本の教員養成の在り方を変革していく「教員養成フラッグシップ大学」という制度があります。本制度は前例がなく、一から制度を創設する必要があったため、様々な有識者の方々や機関にご意見を伺い、また、上司や同僚と意見を出し合いながら制度を創設しました。指定した大学の学長に対し文部科学大臣が指定書を交付した瞬間は、とても印象に残っています。
文部科学省には、大きな達成感を味わうことができる仕事があり、とても魅力的な職場だと思っています。
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◇ 日々の仕事とやり甲斐 |
私が所属する教育人材政策課では、教師の養成・採用・研修を一体的に担っており、特に私は、教師の養成に大きな役割を果たしている教員養成大学・学部、教職大学院の制度に携わっています。
教師を目指している方々が学校現場で輝けるように、そして子どもたちが生き生きと過ごせるように・・・などを考えながら行う業務に毎日ワクワクしながら取り組んでいます。
文部科学省には、実際に学校現場を経験する研修があるので、その機会を活用して学校現場を知り、文部科学省の業務に活かしていきたいと考えています。
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◇ 仕事を通じて成長したと感じるエピソード |
「目的」を明確にしたうえで仕事をする上司たちに出会えたことで、常に「その仕事の目的は何か」を考えながら仕事をするようになりました。それにより、付加価値をつけながら仕事の効率を上げることができるようになったと感じます。
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◇ ある1日のスケジュール |
10:30 登庁。新規事業の企画書作成
11:30 民間企業等と新規事業について相談
12:00 昼食(仲良しの同僚とランチ)
14:00 大学の理事と打合せ
16:00 中央教育審議会の各種会議資料作成・有識者とのやりとり
19:15 定時に退庁
20:00 ジム
21:00 夕食、家事
23:00 大学の勉強
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厚生労働省
関西空港検疫所検疫課主任
2011年 厚生労働省採用 関西空港検疫所検疫課
2014年 厚生労働省
2014年 福岡検疫所長崎検疫所支所検疫衛生・食品監視課
2016年 厚生労働省広島検疫所検疫衛生課
2017年 厚生労働省広島検疫所総務課
2019年 厚生労働省医薬・生活衛生局生活衛生・食品安全企画課
2021年 現職
活発になる国際交流の中、
国民の健康といのちを守る砦です
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◇ 記憶に残っている業務 |
検疫所は海外から感染症が侵入することを防ぐ使命があり、近年は新型コロナウイルス感染症の流行などによりその責任はますます重くなっています。2年前、船内で新型コロナウイルス感染症患者が多く発生したダイヤモンドプリンセス号に、検疫応援に入ったときのこと、自衛隊や外部医療関係者の方など官民の垣根を越えていのちを守る最前線の現場に立ち会えたことは、滅多にできる経験ではないので大変思い出深いものとなりました。
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◇ 日々の仕事とやり甲斐 |
日々変わっていく水際対策に対応し、どのように情報を発信していくかを考えたり、関係機関との連絡調整、検疫実績のデータ集計、有事に備えた訓練の実施、入国者からの問い合わせに対応したりしています。入国者からの相談に対応し、不安を取り除くことができた際は、とても嬉しく思います。今後国際的往来が活発になる中、国民の健康を守ることで国際交流の一助になれることに大きなやりがいを感じています。
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◇ 転勤について |
検疫所間の異動や本省での勤務を経験しましたが、それぞれに地域特性や業務内容に違いがあり、数年毎の異動は常に環境に慣れること、業務を覚えることに必死であったと思います。厚生労働省本省での勤務は、多岐にわたる業務内容とそれに携わる職員の多さに圧倒されましたが、1人1人の仕事が繋がって大事がなされることを経験することができ、大きな刺激となりました。転勤がなければ暮らすこともなかった土地に暮らすのも、思いがけない出会いや発見があり楽しいですよ。
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◇ 仕事を通じて成長したと感じるエピソード |
海外からの入国者や、異動による職場環境の変化など、多くの方と接する機会がありますが、その中では組織の一員としてチームで業務に当たる以上、人の話を最後まで聞き、円滑にコミュニケーションを図ることが何より重要であると思います。常に組織の一員であることを念頭におき、自分が仕事をすることによって周りの人がどうすれば楽になるのかを第一に考えながら、仕事ができるようになったのは成長できた部分と思います。
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◇ ある1日のスケジュール |
08:30 登庁
08:45 データ集計
10:00 関係機関とのメールやりとり
11:00 業務に関する打ち合わせ
12:00 昼食
13:00 各種資料作成や問い合わせに対する電話対応
17:15 退庁
19:00 最寄り駅で買い物をして帰宅 夕食
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デジタル・電気・電子
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内閣府
沖縄総合事務局経済産業部環境資源課出願登録係長
2014年 内閣府採用 沖縄総合事務局経済産業部政策課
2015年 経済産業省那覇産業保安監督事務所保安監督課
2017年 経済産業省産業保安グループ高圧ガス保安室
2019年 内閣府沖縄総合事務局経済産業部政策課
2020年 経済産業省那覇産業保安監督事務所管理課
2021年 経済産業省那覇産業保安監督事務所保安監督課
2022年 現職
行政業務のプロとして
人に貢献することが業務の魅力です
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◇ 記憶に残っている業務 |
経済産業省に出向したとき、政令改正とそれに伴う省令や通達の改正が印象深いです。
具体的には大型の冷凍機の冷媒に二酸化炭素を使用する場合、手続等が必要だったのですが、出力が一定以下の大型の冷凍機の許可や届出を不要としました。
その結果、地球温暖化係数の低い当該冷媒の冷凍機の導入が促進されたと考えます。
また、改正に際して、ひとりでは到底力が及ばないため、チームプレイが重要なんだな、と連携の大切さを思い知りました。
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◇ 日々の仕事とやり甲斐 |
法令に基づき、手続を行うため、日々の業務に関して根拠があって論理的です。
例えば、認可や通知は(当然ながら)課内に伺いをした上で施行されます。
規則を読み解くのは難しかったり、問い合わせ等で忙しかったりする一方、その仕事をするのは自分しかいないため、それが責任でもあり、モチベーションにも繋がります。
行政のプロとして、まだまだ学ぶべきことや覚えることはあると思いますが、少しずつの成長を実感しているところです。
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◇ 転勤について |
経済産業省の本省に2年間出向しておりました。千葉に住んだのですが、沖縄より平均気温が10度低くて、冬が寒かったです。ただ、日差しが柔らかいこと、地面が平らなこと、桜が美しいのは良い思い出です。
見ず知らずの人との業務の関わり(1年から2年で異動すること)は地方と変わりがありません。何よりの違いは「素早さ」を求められることになります。つらいことや苦しいこともありますが、言外に得られる能力は地方に戻ってからも役に立ちます。
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◇ 仕事を通じて成長したと感じるエピソード |
最初は分からない用語等が、調べなくても理解できるようになったこと。
業務の流れが理解できており、申請等の手続の見通しがつくようになったこと。
後任が質問したとき、すぐに答え、教えてあげられるようになったこと。
過去の自分が行ったことに対して信頼できるようになったこと。
集中しながらも突発的な事案に対しても対応できるようになったこと。
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◇ ある1日のスケジュール |
08:30 登庁、Teams確認、メール確認
09:30 課内会議(会議中自身のため、メモを作成)
09:45 外部の方が窓口に法令の相談
11:00 依頼されている資料を作成
12:00 昼食
13:30 電話で外部から問い合わせ、内容の詳細をメールで送付いただく
17:15 退庁
20:00 自宅でサブスクリプションの動画を視聴
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機械
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警察庁
警察大学校警察情報通信研究センター
応用第一研究室主任助手
2016年 警察庁採用
2016年 関東管区警察局群馬県情報通信部通信庶務課
2017年 警察庁関東管区警察局群馬県情報通信部情報技術解析課
2019年 警察庁警察大学校警察情報通信研究センター応用第一研究室助手
2020年 警察庁警察大学校警察情報通信研究センター基礎研究室助手
2021年 警察庁警察大学校警察情報通信研究センター基礎研究室主任助手
2022年 現職
技術を活用して、
警察活動に貢献できる仕事があります
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◇ 記憶に残っている業務 |
群馬県情報通信部に所属していた際に、県内の企業等に向けたサイバーセキュリティ対策の講演会を行う機会がありました。様々な方々にサイバー攻撃の脅威や情報セキュリティの重要性について理解を深めてもらうため、関連する技術等の紹介を行いました。大勢の人の前で分かりやすく話すというのは緊張を伴いますが、サイバー空間における安全確保の重要性を訴える啓発活動は、私にとって非常にやり甲斐のある仕事に感じました。
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◇ 日々の仕事とやり甲斐 |
情報技術解析課に所属していたときは、犯罪の取締りのための情報技術の解析という重要な業務に携わっていました。また、情報通信部では災害発生時や警備に必要な通信手段の確保といった大切な役割も担っており、とてもやり甲斐が感じられます。
現配属では、情報技術に関する研究に取り組むことが主な業務となりました。最新の情報技術を把握するため、定期的に職員同士で勉強会を実施し情報交換するなど、活発に取り組んでいます。
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◇ 転勤について |
群馬県情報通信部に勤務していたときは、警察署に出張し、現場の警察官と共に働くことが多くありました。その後、東京都内に転勤し、情報技術の研究に従事しています。このように、勤務する事によって様々な経験をすることで豊かな知識を得ることができます。
また、転勤によって各地の魅力に触れられることもメリットであると思います。群馬では県内の観光地を巡ったこともあり、私にとって思い出深い場所になりました。
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◇ 仕事を通じて成長したと感じるエピソード |
仕事では、情報通信に関連する様々な知識が求められます。警察庁ではそういった技術を学ぶための研修制度が整っていて、同期の職員等と切磋琢磨しながら、スキルの向上ができます。そして、身につけた技術を実務で活用できたときには、大きな充実感を感じることができました。
また、研究の成果について学会で発表する機会もありました。論文が採択されたことを知ったときには、日々の研究の成果が認められたことを実感できました。
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◇ ある1日のスケジュール |
08:10 出勤
08:30 研究(論文等の文献調査)
10:00 関係部署との打合せ
12:00 昼食(食堂)
13:00 上司への決裁事務
13:30 研究(プログラムの作成)
16:00 研究チーム内での勉強会
17:15 退勤
19:20 英会話レッスン
21:50 帰宅
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土木
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防衛省
九州防衛局熊本防衛支局土木課土木第二係長
2012年 防衛省採用 中国四国防衛局調達部調達計画課
2013年 防衛省中国四国防衛局調達部土木課
2015年 防衛省中国四国防衛局企画部周辺環境整備課
2016年6月~2017年3月 長男出産による育児休業
2017年 防衛省中国四国防衛局調達部土木課
2019年1月~2020年3月 長女出産による育児休業
2021年 防衛省中国四国防衛局調達部調達計画課係長
2021年 (次男出産による産前産後休暇取得後復帰)
2022年 現職
日本の防衛に貢献していることを
日々実感できることが魅力です
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◇ 記憶に残っている業務 |
特に記憶に残っているのは、入省して間もない頃、海上自衛隊の大型艦艇を港湾に停泊させるための巨大な係留施設の整備に監督官として携わった事です。新聞やテレビでも整備の動向が報道されるなど注目度の高い事案であり、スケールの大きさに圧倒されたと同時に、世界的にもレベルの高い仕事を経験できたことはその後の業務を行う上で大きな自信となっています。自分の関わる仕事が自衛隊や在日米軍の重要な任務を担う防衛施設になってゆくのだなと感じた貴重な経験でした。
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◇ 日々の仕事とやり甲斐 |
防衛技官ならではの業務の魅力は、飛行場、港湾施設、燃料施設といった特殊かつ多岐にわたる防衛施設の建設に携われることだと思います。私は土木職の技官として、そのような防衛施設建設に係る調査・設計・工事の監督業務を行っています。執務室での工事書類等の確認だけではなく、ユーザーの要望を踏まえつつ現場の工程管理や施工状況の確認等を行っており、幅広い仕事を経験することでものづくりの楽しさとやりがいを感じています。
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◇ 転勤について |
北海道から沖縄まで日本全土に活躍出来るフィールドがあることは、国家公務員の醍醐味の一つです。各地で働くチャンスは、その土地の気候や文化、それぞれの部隊の特色を反映した防衛施設建設の知見を深め、人脈を広げ、必ずや自分の財産になると思います。とはいっても、転勤は家庭があれば一大事。私も、幼い子供がいることから職場には随分配慮をしてもらい、入園入学のタイミングでようやく念願の転勤が叶った現在、新しい環境で見える世界や考え方の幅が着実に広がっているのを実感しています。
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◇ 仕事を通じて成長したと感じるエピソード |
現場におけるさまざまな問題、具体的には、思いがけない埋設物等の発生、現場に近接する部隊への騒音・振動等の低減への配慮、工期の遅れ、予算内でのユーザーの要望の達成等、これらをプロジェクトのメンバーで協力して解決し、さまざまな防衛施設を完成させてきたことが私を成長させてくれたと考えています。昨年から係長となり部下もできたことから、コミュニケーションをより一層心掛け、困難な仕事もチーム一丸となって取り組み、部下たちと共に成長していきたいと思います。
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建築
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法務省
大臣官房施設課収容施設企画第一係
2016年 法務省採用 大臣官房施設課実施設計担当
2019年 法務省大臣官房施設課基本設計担当
2020年 法務省矯正局総務課施設係
2022年 現職
唯一無二の矯正施設設計
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◇ 記憶に残っている業務 |
新潟県佐渡市で行った佐渡法務総合庁舎新営工事に係る実施設計及び現場監理です。担当した間に、施設課内はもちろんのこと、法務省内の関係部局(刑事局・矯正局)、現地庁、受注者、市役所等、多くの関係者と調整を行いました。経験の浅い当時の私には慣れていない業務である上、矯正施設という特殊な分野に苦慮する日も多々ありましたが、完成した建物を見た時は感慨深い気持ちになりました。
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◇ 日々の仕事とやり甲斐 |
令和4年度は主に、矯正施設(刑務所、少年院等)の予算要求業務を行っています。業務の概略としては、これから新築又は改修工事をする矯正施設の予算を確保する仕事です。老朽化が進んでいる施設は、順次新築や耐震改修工事等を行っています。また、IT化等が進むことにより、必要な業務スペースが変われば模様替工事も必要となります。全国に284もある矯正施設の工事の優先度を見極めながら、それぞれの建物に合った工事内容について、検討・提案・予算要求をしていきます。
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◇ 仕事を通じて成長したと感じるエピソード |
入省してわずか数年ではありますが、矯正施設設計という独特な分野にはもちろん詳しくなりました。施設課では、多くの部署や人と関わって進める仕事が多いです。そのため、私たち技官に求められている仕事力としては、技術力はもちろんのこと、コミュニケーションを中心とした調整能力だと思っています。より良い施設の環境を整備するために行っている業務を通じて、日々、多岐にわたる仕事力を成長させることができる職場であると感じています。
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◇ ある1日のスケジュール |
09:00 登庁
10:00 基本構想作成(※1)
12:00 昼食
13:00 関係部局と打合せ
15:00 営繕計画書作成(※2)
20:00 退庁
21:00 ジム
23:00 帰宅
※1 基本構想:どのような工事を行うか方針をまとめたもの
※2 営繕計画書:どのような部屋が何㎡必要か等、予算の根拠となる計画書
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物理
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気象庁
情報基盤部気象衛星課技術主任
2015年 気象庁採用 鹿児島地方気象台
2017年 気象庁気象衛星センターデータ処理部システム管理課
2018年 気象庁気象衛星センターデータ処理部解析課
2021年 現職
上空約36,000kmから国民の皆様の生活を支えます!
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◇ 記憶に残っている業務 |
特に記憶に残っている業務は、気象衛星センターに所属していた入庁4年目の4月に、韓国のチェジュ島で開催された国際会議に出席したことです。入庁後初めて出席した国際会議であったことと、英語を使った業務内容の説明や質疑応答の難しさを痛感したことから、とても記憶に残っています。その3年後の2021年4月にオンラインで開催された同じ会議に出席しましたが、業務内容や英語の理解度の向上により、3年前よりも充実した内容で発表することができました。
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◇ 日々の仕事とやり甲斐 |
現在、本庁の情報基盤部気象衛星課のデータ利用計画班に所属しています。名前の通り、衛星データの利活用に関する業務全般を担当しており、国内外からの問い合わせ対応や、次期静止気象衛星ひまわりの整備に向けた外部の先生方との懇談会の事務局対応、ひまわりが観測したデータから作成される動画の気象庁HP掲載など、業務内容は多岐に渡ります。やり甲斐としては、仕事をする程その分野の専門性が高まり、難しい業務も遂行できるようになっていくことだと思います。
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◇ 転勤について |
私は2017年に鹿児島地方気象台から東京都清瀬市にある気象衛星センターに異動しました。気象衛星センターでは、雲の動きに加え、火山の噴煙の様子をとらえた衛星画像も作成していますが、鹿児島に居た際、桜島の噴煙を私自身も実際に目にし、体験できたことから、衛星で観測したデータから噴煙の画像を作成することの重要性を理解しながら業務に励むことができました。
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◇ 仕事を通じて成長したと感じるエピソード |
現在の所属先である本庁情報基盤部気象衛星課に異動した当初は、地方官署とはまた異なった多岐に渡る業務と、その進む早さになかなか慣れず、よくミスをしてしまっていました。一年かけて、周囲の方々に教えていただきつつ自分の頭の中を整理し、業務への理解を深めていったことにより、今では着実に業務を遂行できるようになってきました。まだ詰めが甘い部分もありますが、「日々勉強」と思い、少しずつでも成長し続けられたらと思っています。
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◇ ある1日のスケジュール |
07:20 登庁
10:00 気象衛星センターとの打ち合わせ(ウェブ会議)
11:00 外国気象機関との打ち合わせ(ウェブ会議)
12:00 昼食(出勤時に購入したお弁当を食べて昼寝)
13:00 午前中の外国気象機関との打ち合わせの議事メモ作成に苦戦
15:00 課内打合せ(毎日実施しており、課内全体で問題解決を図っている)
16:15 退庁
17:40 帰宅後、軽くウォーキング
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化学
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財務省税関
神戸税関業務部統括分析官付
2015年 財務省採用
2015年 神戸税関業務部統括審査官(通関第2部門担当)付
2016年 財務省神戸税関監視部
2016年 統括監視官(取締部門第3・第4班担当)付
2017年 財務省神戸税関水島税関支署統括監視官(総括部門担当)付
2018年 財務省神戸税関水島税関支署統括監視官(検査部門担当)付
2020年 財務省関税中央分析所調査企画室(後継者育成研修生)
2021年 現職
化学分析で適正かつ公平な関税等の徴収と、
安全・安心な社会の実現に貢献
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◇ 記憶に残っている業務 |
税関では、分析部門職員が、現場での課題を解決するために、新規分析法の確立や既存の分析法の改良などの研究を毎年行い、研究結果について口頭発表と関税中央分析所報という冊子で公開しています。私もこれらを経験しましたが、税関の現場での課題について知る機会にもなりましたし、何より文献を調査し、実験手順を試行錯誤しながら一つの研究テーマに取り組めたことは、分析部門職員として非常にいい経験となりました。
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◇ 日々の仕事とやり甲斐 |
食料品や化学工業品等の輸入貨物の成分分析及び出入国旅客の手荷物、輸出入貨物、国際郵便物などの検査で摘発された覚醒剤や大麻といった不正薬物の疑義がある物品の鑑定業務を行っています。 輸入貨物の成分分析では、分析結果により輸入時に課される関税が大きく変わることがあります。また、不正薬物の鑑定であれば、薬物成分の特定を行い、その鑑定結果が裁判で使用される可能性もあります。責任の大きい仕事ですが、その分やり甲斐も感じています。
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◇ 転勤について |
私は、財務省関税中央分析所への転勤で、税関で行う分析手法に関する研修を受け、様々な分析機器や分析手法について経験を積むことができました。 関税中央分析所では、税関に配備されていない機器や特殊な分析技術を必要とする分析を行っていることから、税関での勤務だけでは経験することができない分析手法についても学ぶことができました。 転勤により、新たな環境で仕事をすることになるため、不安もありますが、そこでしか得られない経験や知識があると感じています。
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◇ 仕事を通じて成長したと感じるエピソード |
税関の分析部門で分析するサンプルは食料品、工業製品、不正薬物など多岐に渡るため、使用する分析機器や分析手法も様々で、それらに関する知識が必要になります。そのため、文献を読んだり、上司に質問するなどして、日々、自分の持ち合わせる知識を積み上げることを意識して業務に取り組んでいます。 知識を蓄積し、実験を繰り返し行うことで、以前よりも分析がスピーディーかつ正確に行えた時には、自身の成長を実感します。
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◇ ある1日のスケジュール |
08:30 登庁
08:45 メールチェック、使用機器の立ち上げ
09:15 実験の準備(前処理)
10:00 実験・測定開始
12:15 昼食
13:00 実験・測定再開
15:00 実験・測定結果の確認
15:30 回答書の作成と決裁
17:00 退庁
18:00 子どもの世話
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農学
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農林水産省
東北農政局生産部生産振興課米輸出産地育成係長
2015年 農林水産省採用 九州農政局生産振興課需給調整第1係
2016年 農林水産省九州農政局畜産課草地事業係
2017年 農林水産省大臣官房政策課技術政策室先端技術係
2020年 農林水産省生産局技術普及課生産資材対策室機械班
2022年 現職
生産現場に寄り添いながら、
現場目線で施策を企画・実施します
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◇ 記憶に残っている業務 |
「スマート農業実証プロジェクト」に携わった時のことが記憶に残っています。施策立上げにあたっては、現地調査やデータ分析により課題を把握し、現場に求められていることを考えながら制度設計を行いました。そのうえで、人手不足等の課題解決に向けて日本の最先端を行く現場と一緒に施策に取り組めたことは、未来の農業を現場と一緒に創造している実感が得られ、大きなやり甲斐を感じました。国家公務員だからこそできたスケールの大きな仕事だったと思います。
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◇ 日々の仕事とやり甲斐 |
例えば最近では、農業現場の人手不足や高齢化等に対応し、作業受託等を行う「農業支援サービス」が登場し始めていますが、資金面や営業面、認知度等の課題もあり、なかなか現場に入り込めずにいます。このような事業者を広く普及させ農業現場を守るため、補助事業による支援やイベントを開催する等、様々な手段で課題解決に向けて取り組んでいます。農業現場を守る仕事は、生命を支える「食」を守っていく仕事でもあり、やり甲斐を感じています。
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◇ 転勤について |
私は生まれも育ちも東北地方で、東北以外には住んだことが無かったのですが、入省と同時に九州農政局に配属になりました。知らない地で不安も多かったのですが、九州出身の同期や先輩が温かく、また東北とは違った食材・地域柄を出張や旅行等で感じ、とても楽しく日々過ごせました。この経験は仕事にも活きており、雪の降らない地域の農業の特性について実感を持って把握することができたため、広い視野を持って仕事に取り組めています。
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◇ 仕事を通じて成長したと感じるエピソード |
農林水産省では、農業の研究機関である農研機構の中長期目標を5年毎に設定するのですが、この仕事を通じて成長できたと感じています。目標設定にあたっては、現状と課題、対応策を明確に整理するとともに、それを誰が見ても正しく理解できる文章にする必要があり、何度も添削を重ね相当苦労しましたが、この経験のおかげで物事を筋道立てて説明することが身につきました。現場にもわかりやすい表現を意識して説明することができるようになり、成長できたと感じています。
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◇ ある1日のスケジュール |
08:30 登庁、メールチェック
09:00 県の米輸出に係る取組状況ヒアリング(WEB)
12:00 昼食(川の見える公園まで散歩がてらランチ)
13:30 輸出事業者と補助事業活用に係る打合せ
14:30 午前中のヒアリングを元に、米輸出産地育成に向けた取組の検討
16:00 今後の輸出支援に係る取組について課内ディスカッション
17:15 退庁
18:00 子供の世話(風呂、夕飯、絵本読み聞かせ、寝かしつけ等々…)
22:00 趣味(アクアリウムのレイアウト検討、YOUTUBEやテレビ視聴等)
24:00 就寝
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農業農村工学
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国土交通省
北海道開発局農業水産部農業設計課施工技術第1係
2016年 国土交通省採用 北海道開発局室蘭開発建設部農業開発課
2018年 国土交通省北海道開発局室蘭開発建設部
2018年 胆振東部農業開発事業所
2021年 現職
専門性を活かし、
生活・産業を支える大規模な仕事に携われます!
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◇ 記憶に残っている業務 |
入局3~5年目に、平成30年北海道胆振東部地震で被災した厚真町の農業水利施設の災害復旧事業を担当しました。工事車両が走行する地盤の安定性確認やコンクリート構造物の品質管理等において、大学や北海道開発局で学んだ知識や経験が役に立ちました。災害復旧事業を通じ、専門性を活かして社会に貢献していることを強く実感できた経験であり、記憶に残っています。
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◇ 日々の仕事とやり甲斐 |
現在は、工事費用を計算するシステムの改訂業務を担当しています。毎日新しい知識を吸収しレベルアップすること、覚えることが沢山あります。だからこそ、成長する喜び・面白さがあり、覚えたことを発揮して仕事がスムーズに進んだときにやり甲斐を感じます。
また、大きな目的である農業の持続的な発展のために仕事をしているので、農家や地域住民の方々から感謝されたときは仕事をやってきて良かったなと感じます。
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◇ 転勤について |
これまで2回の転勤を経験しました。転勤は仕事や職場が変わるだけでなく、知らない土地・文化・食にふれ合うきっかけになります。また、北海道開発局の同期が全道にいるので、同期の家に遊びに行ったりなど、行動の幅が広がります。私はどちらかというと飽きっぽい性格ということもあってか、2~3年ごとの転勤によって仕事内容や生活環境が変わることは、ほどよい刺激になっていますし、新しい経験ができてよかったと感じています。
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◇ 仕事を通じて成長したと感じるエピソード |
工事を担当している事務所に初めて配属されたときに、胆振東部地震を経験しました。最初は、工事を担当することが初めてで何もわからないまま災害復旧工事に携わり、うまく対応できないことが多々あり、悔しい経験をしました。そこから3年間精進し、異動前に地元担当者へ挨拶に行った際に「復旧完了まで残ってほしかった」と言われたときには3年間の頑張りが認められた気がしました。
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◇ ある1日のスケジュール |
08:30 登庁、メールチェック
09:00 工事費用に関する基準の改訂について、関係部署との打合せ
10:30 工事費用を計算するシステムについて、SEとの打合せ
12:00 昼食
13:00 工事費用の計算に関する研修の講師
17:15 退庁
18:00 知人と食事
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林学
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林野庁
北海道森林管理局網走南部森林管理署
業務グループ森林整備官
2018年 林野庁採用 中部森林管理局
2018年 北信森林管理署治山グループ
2020年 林野庁北海道森林管理局
2020年 走網南部森林管理署業務グループ
2021年 林野庁北海道森林管理局
2021年 走網南部森林管理署業務グループ地域技術官
2021年 現職
森林に触れ、学び、
未来に繋いでいくことに貢献できる業務です
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◇ 記憶に残っている業務 |
他府省と打ち合わせを行ったことです。立木販売は、基本的に国有林野で行いますが、伐採後の樹木を運搬する車両が他府省の管理する土地の上を通行することがあります。このような場合、通行に、車両の重量制限等の条件がつく場合があるため打ち合わせが必要です。事業の関係書類をまとめ、内容を簡潔に専門用語を使わずに説明できたとき、学生のころ研究発表等で培った力が活かせたと感じることができました。
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◇ 日々の仕事とやり甲斐 |
国有林野では、森林が有する「水資源の供給」、「土砂災害の防止」、「木材の供給」等の国民の利益に繋がる機能を十分に発揮させるための管理を行っています。管理をする中で得られる木材を、山に生えた状態で販売する「立木販売」が私の業務です。一本の木が育つには膨大な時間と手間が必要です。先人が植え、育てた森林の状態を資料から、ときには現地を見て確認し、物件として取りまとめ販売することで、地域の林業や木材産業の活性化に貢献できる責任とやりがいのある仕事です。
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◇ 転勤について |
長野県から北海道への地方支部局を跨いだ異動を経験しました。一番に驚いたことは、日本の森林の多様性の高さです。例えば、長野県に広がる森林は鋭く傾斜しているところが多いのに対し、北海道では平坦な地域に森林が成立していることが多いです。これに付随して、森林との関わり方、林業であれば、伐採後の樹木の搬出等の方法が異なってきます。転勤を通して、これらの森林の多様性を肌で感じ、自らの知見を増やせることは大きなメリットだと思います。
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◇ 仕事を通じて成長したと感じるエピソード |
森林には、それぞれ特徴があります。「生えている樹種」、「木の生長の度合い」、「地形」等、多様です。森林の多様性に付随して、立木販売を行う上で考慮する条件もまた複雑なものとなります。配属当時は、その複雑さに圧倒され、業務をこなすだけで精一杯の状態でした。先輩職員に教えていただきながら少しずつ複雑な森林の特徴を理解していき、今ではその特徴を把握した上で業務をこなすことができるようになったことに成長を感じています。
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◇ ある1日のスケジュール |
08:30 登庁
10:00 現地調査(立木販売に必要な情報を国有林野で収集します。)
12:00 昼食
13:00 事務作業(国有林野で収集した情報を立木販売物件に反映させます。)
17:15 退庁
18:00 入浴(私の住んでいる地域には温泉が多くあるので、よく利用します。)
20:00 音楽鑑賞、読書(好きなことをしてリラックス、翌日の仕事にそなえます。)
22:30 就寝
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