国家公務員の紹介
国、そして人々の生活の支える存在として知られている国家公務員。
ここでは実際の職務、成長機会や将来的なキャリア形成などについて説明しています。
国家公務員とは
憲法により「全体の奉仕者」と規定され、公のための仕事に携わる公務員は大きく国家公務員と地方公務員に分けることができます。
国の業務に従事する国家公務員は、特別職と一般職があります。
みなさんが頭に思い浮かべる国家公務員とは、各府省で働く一般の行政官や、外交官、税務職員などではないでしょうか。
これらのほとんどは一般職の国家公務員に分類されます。
国家公務員と地方公務員職員数
- ※1 国家公務員の数は、2を除き、令和5年度末予算定員である。
- ※2 行政執行法人の役員数は「令和4年度独立行政法人などの役員に就いている退職公務員等の状況の公表」における令和4年10月1日現在の常勤役員数であり(内閣官房内閣人事局資料)、行政執行法人の職員数は、「令和5年行政執行法人の常勤職員数に関する報告」における令和5年1月1日現在の常勤職員数である(総務省資料)。
- ※3 地方公務員の数は、「令和3年4月1日地方公務員給与実態調査結果」における一般職に属する地方公務員数である(総務省資料)。
- ※4 数値は端数処理の関係で合致しない場合がある。
- ※5 このほかに、一般職国家公務員の非常勤職員(行政執行法人の職員等を除く)の数は、「一般職国家公務員在職状況統計表(令和4年7月1日現在)」により約15.9万人である(内閣官房内閣人事局資料)。
- ※6 国家公務員の内訳の構成比( )は、国家公務員約59.0万人を100としたものである。
国の行政組織
紹介動画
国家公務員の仕事
細かい業務や内容は各府省や担当するプロジェクトによってさまざまですが、全体の奉仕者として連携しながら、政策を実際に前に進めていく。それが国家公務員の仕事です。
生活を守り豊かにするニーズの探索
- 地域から世界、地球から宇宙、未来を見据えたシーズの発掘
- さまざまな声に耳を傾け、必要な政策を模索
粘り強く着実な政策の形成・実現
- 政策・法令の立案、政策実現のための調整
- 国内にとどまらない世界規模の課題への挑戦
公正・確実な政策の実施
- 国民への行政サービスを提供するための予算、施設、人員の確保
- 政策の実行、指導、監視、フィードバック
国家公務員になるには
国家公務員の仕事を知ろう
国家公務員は、公開平等の競争試験を経て採用されることを基本としています。
国家公務員の仕事を知るためには
人事院や各府省は、様々な説明会、セミナー等を開催し、公務の仕事の内容やその魅力を紹介しています。どのような仕事をしたいか漠然としている方、もっとよく各府省の仕事を知ってみたい方は、説明会等に参加し、色々な府省の話を聴いてやってみたい仕事を探し出すのも一つの方法です。また、ニュースなどで注目されている政策からその府省の仕事を調べてみることで、各府省が現在行なっている仕事を知ることもできます。
自分のやってみたい仕事が見えてきたら、その仕事をするために、どの試験を受ければよいか、採用状況はどうなっているのか、調べてみましょう。
受験する試験を決めよう
人事院が実施している国家公務員試験には大きく分けて次のような種類があります。
受験資格や採用情報を確認しよう
学歴、専攻分野や携わる仕事の種類によって受験する試験の区分が異なるため、志望する府省の採用状況を確認しましょう。
志望する府省の採用状況を確認
目指す試験が決まったら、試験情報で受験資格や試験スケジュール(申込受付期間、試験日程)、試験の種目・方法を確認しておきましょう。また、問題例や平均点を見ることができます。合わせて確認しておきましょう。
受験資格、試験スケジュール等を確認
問題例や平均点を確認
採用までの流れを確認しよう
学歴、専攻分野や携わる仕事の種類によって受験する試験の区分が異なるため、志望する府省の採用状況を確認しましょう。
※受験する試験によってステップが異なりますので、採用情報で紹介している採用までの流れを必ず確認してください。
※「最終合格=採用」ではありません。採用されるためには、各府省での面接(官庁訪問)などを受ける必要があります。
官庁訪問について
採用を希望する府省等に関する知識を深めるとともに、試験合格後の採用に向けての自己PRの重要な機会となります。訪問日程は、毎年、各府省人事担当課長会議申し合わせで決定します。
採用後の育成等
国家公務員には、能力開発の場として、様々な研修機会が提供されます。また、国際協力等の目的のため、国際機関等に派遣される機会があります。
人事院が実施する研修
(導入用)
(PDF : 3.4MB)
試験ガイド
(PDF : 12.6MB)
試験ガイド
(PDF : 9.5MB)
職種ガイド
(PDF : 7.3MB)
教養区分リーフレット
(PDF : 4.1MB)
勤務条件
勤務時間・休暇等
国家公務員の勤務時間は原則として、1日7時間45分で、土曜日、日曜日及び祝日等の休日は休みです。
休暇には、年20日の年次休暇(4月1日採用の場合、採用の年は15日)のほか、病気休暇、特別休暇(夏季、結婚、出産、忌引、ボランティア等)及び介護休暇があります。
また、ワーク・ライフ・バランス(仕事と家庭生活の両立)支援制度として、育児休業制度等があります。
給与
国家公務員の給与は、民間企業の基本給に相当する俸給と、諸手当(期末・勤勉手当(いわゆるボーナス)や地域手当等)からなっています。
令和5年採用者の初任給は、前年と比べ、高卒 12,000円、大卒11,000円引上げ。ボーナスについても0.10月分引き上げ(4.40月分→4.50月分)られました。
大卒・高卒の初任給をともに10,000円を超えて引き上げるのは、平成2年以来33年ぶりとなります。
初任給例(本府省採用の場合)
【総合職試験採用者】
・院卒者試験 約278,000円
・大卒程度試験 約250,000円
【一般職試験採用者】
・大卒程度試験 約243,000円
※本府省業務調整手当・地域手当含む。このほか、要件を満たした場合は、通勤手当、超過勤務手当、住居手当、扶養手当等の諸手当を支給。期末・勤勉手当は、年間に俸給の月額等の約4.50月分(6月、12月に分けて支給)
※総合職の院卒者試験採用者は行政職俸給表(一)2級11号俸、大卒程度試験採用者は行政職俸給表(一)2級1号俸、一般職の大卒程度試験採用者は行政職俸給表(一)1級25号俸の場合。
※法律の改正により、額が変動する場合があります。