一般職試験(大卒程度試験)「教養区分」の新設について

 2025年度の春試験から、一般職試験(大卒程度試験)に「教養区分」を新設します。この区分では、法律学や化学などの専門試験は課さず、一般的な教養や、速く正確に課題を解く能力に関する試験を実施します。
 専攻分野にかかわらず、大学3年生(試験年度の4月1日に20歳を迎えている方)から受験できますので、国家公務員採用試験に早期にチャレンジしたい方に加えて、民間企業等との併願を検討中で進路がまだ決め切れていない方についても、新しい一般職「教養区分」への挑戦をお待ちしています。
 最終合格後に掲載される採用候補者名簿の有効期間は6年間となっています。この期間内に採用されれば大丈夫ですので、国家公務員としての採用希望年度については幅を持って選択することができます。
 ※他区分との併願については、第1次試験日が同日であることから、同じ年度の一般職試験(大卒程度試験)で、教養区分とそれ以外の試験の区分とは併願(重複申込み)できません。
 


一般職教養区分のポイントの解説はこちら

 

一般職試験(大卒程度試験)「教養区分」の試験内容

 一般職試験(大卒程度試験)の「教養区分」は、同試験の他の試験の区分と同日に第1次試験を実施し、試験種目・内容は以下のとおりです。
 ▶試験問題例はこちら

【第1次試験】
(1)基礎能力試験【配点比率4/9】
公務員として必要な基礎的な能力(知能及び知識)についての、多肢選択式(5択)マークシート試験。
・知能分野24題
 →文章理解⑩、判断推理⑦、数的推理④、資料解釈③
・知識分野6題
 →自然・人文・社会に関する時事、情報⑥
 ※○内の数字は出題予定数

(2)課題対応能力試験【配点比率1/9】
速く正確に課題を解く能力についての、多肢選択式(5択)マークシート試験。
※試験時間は15分間、出題は合計120題を予定しています。問題を飛ばさずに番号順に解答してください。誤答・2つ以上マークした解答やマークを飛ばしたものがあると、その数だけ正解数から減点されます。

(3)一般教養論文試験【配点比率2/9】
一般的な教養を土台とした判断力、思考力についての、論文試験。
※試験時間は80分間、出題は1題を予定しています。


【第2次試験】
(4)人物試験【配点比率2/9】
人柄、対人的能力などについての個別面接。

 

第1次試験の合格後、官庁訪問へ参加しましょう

1  官庁訪問は、志望府省を訪問し、業務説明や面接を受けるもので、志望府省に採用されるための重要なステップです。
2 「一般職試験に合格=採用」ではなく、官庁訪問を経て志望府省の内々定を得ることで採用に至ります。
3  志望府省に関する知識を深めるとともに自己PRの重要な機会となります。
4  教養区分からの採用を予定する複数の府省を訪問できますので、志望府省を積極的に訪問しましょう。
  ※試験の区分ごとの採用予定数は、2月頃に公表します。また、採用予定の機関名は、6月上旬頃に公表します。
5 毎年度行われる官庁訪問は、翌年度の4月の採用に向けた採用選考活動となりますので、例えば、2027年4月の採用を希望する場合には、2026年度の官庁訪問に参加してください。

 ▶一般職試験(大卒程度試験)の「採用までの流れ」はこちら

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