2024年度版技術系ガイド 

防衛省

技術系職員の活躍貢献     職員紹介

  防衛省職員の中には、工学分野等の理系の専門性を活かして防衛行政に携わる職員「防衛技官」が存在します。
 防衛技官には防衛省の総合職職員の一員として、自衛隊の活動基盤である駐屯地・基地といった防衛施設に関する政策の企画立案や建設工事を行う「施設系技官」と、自衛隊の能力発揮の根幹である防衛装備品に関する政策の企画立案や調達実務を行う「装備系技官」の職員が存在します。
 自衛隊の重要性が増す中、防衛技官は自らの専門性を駆使して防衛政策を形にするという経験を重ね、蓄積した知見をもとに、防衛政策の企画・立案を行うことが期待されています。
 安全保障という「究極のインフラ」を整備し、日本の平和と独立を守るという唯一無二のフィールドであなたの理系の力を活かしてみませんか。

 
 

 土木・建築・機械・電気の専門性を活かし、防衛政策を具現化する。

 総合職施設系は、技術的知見を活かし、防衛施設の整備・周辺地域との調和・在日米軍の再編を担っています。今後5年間の施設整備予算を約4兆円と見込んでおり、防衛省では衛施設整備を着実に進めていきます。防衛施設の整備は、限られた予算の中で様々な要望に応えることはもちろん、関係法令の遵守や地域の理解確保も不可欠です。担当事業が完成した時の達成感はとても大きなものです。防衛施設の整備にあなたの技術を活かし、日本の平和を守ることに貢献しませんか。
 


 戦略的な「装備政策」を展開し、日本と世界に貢献する

 総合職装備系は、航空機や船舶といった装備品に係る各種政策の企画・立案等を担っています。防衛生産・技術基盤の維持・強化、諸外国との防衛装備・技術協力、装備品調達の最適化など、役割は多岐にわたります。理系のバックグラウンドを活かしつつ、海外政府、メーカー、商社、自衛官といった多くの人たちと共に働き視野を広げることで、自分を大きく成長させることができます。自由な発想と多角的な視野で戦略的な装備政策を展開し、日本を支えながら世界を相手に活躍したいと考える方の挑戦をお待ちしています。
 


 日英伊3か国による共同開発中の次期戦闘機(画像はイメージです) 出典:防衛省ホームページ(https://www.mod.go.jp/j/policy/defense/nextfighter/index.html)
 


 ビル群における爆発に対する脆弱性評価シミュレーション
 
    

 

職員紹介

 
服部 大樹

防衛省整備計画局施設技術管理官付防護施設研究室
防護施設調査班長


Ⅰ種(理工Ⅰ)
 
2011年 防衛省地方協力局地方協力企画課グアム移転事業室
2012年 防衛省中国四国防衛局調達部建築課
2013年 防衛省大臣官房秘書課付(3年目研修受講)
2013年 防衛省地方協力局地方調整課
2015年 防衛省北関東防衛局調達部建築課第二係長
2016年 防衛省整備計画局施設計画課調整係長
2017年 防衛省大臣官房企画評価課総括係長
2018年 防衛省整備計画局施設技術管理官付防護施設研究室係長
2019年 防衛省整備計画局施設技術管理官付防護施設研究室部員
2020年 北関東防衛局調達部建築課課長補佐 併任
2021年 内閣官房副長官補(事態対処・危機管理担当)付
2023年 現職

※職員の所属(役職)は、原稿執筆時のものを記載しています。

国家の安全保障基盤を支える、護るための技術

 
 
◇ 国家公務員になろうと思ったきっかけ
 大学で学んできた建築という分野をベースに人や国に貢献できるスケールの大きな仕事に魅力を感じ、国家公務員を志しました。その中でも国防・安全保障に技術で貢献することにやりがいとユニークさを見出し、防衛省に入省しました。
 
◇ 記憶に残っている業務
 2016年6月から12月の間、第10次派遣施設隊の一員として南スーダンへと派遣されたことが、私の中で最も記憶に残る業務です。私は自衛官約350名とともに南スーダンへ派遣され、国連や他国部隊と自衛隊が行う施設整備に関して技術的な調整を担いました。情勢が悪く、思うような活動ができない時期もあったのですが、安全保障の重要性、他国軍隊の中での自衛隊の見え方、国連という組織の役割や他国の軍隊について等、数多くの学びを得ることができました。
 
◇ 日々の仕事
 防護施設研究室は、自衛隊施設の防護性能に関する調査・研究や基準策定等に携わっています。自衛隊施設は、自然災害や武力攻撃等の不測事態下でも活動の継続性が必須であり、一般の建物と比べより強固である必要があります。そのため、通常兵器攻撃、テロ攻撃(爆弾・生物化学兵器)、電磁パルス、放射線等に対する防護技術について、防衛省独自の調査・研究や米国との技術対話を実施し、私たちは日々施設防護技術の発展に尽力しています。
  
◇ 仕事の面白み、やり甲斐
 私は2018年から2年間、アメリカ陸軍工兵隊の防護設計センターで、米国の施設防護を学び、現在はその学んできたことを生かし、自衛隊施設の施設防護に関する調査・研究や設計、基準策定に取り組んでいます。 施設防護とは、ミサイルや爆弾、生物・化学兵器や電磁パルス等による攻撃を受けた際に、施設の機能や人命の安全を確保するために施設を強化する技術のことで、一般の施設に比べ強靭性が必要とされる自衛隊施設にとっては不可欠なものです。 施設防護は、防衛省ならではの技術やニーズであり、国内で同様の取り組みや知見も少ないため苦労も多いですが、特別な技術に携わり、安全保障や自衛隊の活動の基盤を担っていることに、非常にやりがいを感じています。
 
◇ テレワークの経験
 内閣官房在籍中に危機管理を担当する中で、テレワークで通常業務の企画立案を実施しました。自宅にいながら勤務できる環境は整っていたのですが、やはり面と向かってこちらの熱量を伝えないといけない、綿密に調整を要する仕事や、本当に危機管理として迅速に対応する必要がある場合、テレワークでは困難な場合がありました。
  
◇ ある1日のスケジュール
09:30 登庁
10:00 室内ミーティング
11:00 航空幕僚監部と打ち合わせ
12:00 昼食
13:00 他省庁との会議準備
14:00 調査研究業務受注者と打ち合わせ
16:00 議員レク対応
18:15 退庁
19:00 夕食、その後、近所でゴルフの打ちっぱなし

 



 
他府省の記事も見てみる 
 
 
 
 
Back to top