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防衛省整備計画局施設技術管理官付防護施設研究室
防護施設調査班長
Ⅰ種(理工Ⅰ)
2011年 防衛省地方協力局地方協力企画課グアム移転事業室
2012年 防衛省中国四国防衛局調達部建築課
2013年 防衛省大臣官房秘書課付(3年目研修受講)
2013年 防衛省地方協力局地方調整課
2015年 防衛省北関東防衛局調達部建築課第二係長
2016年 防衛省整備計画局施設計画課調整係長
2017年 防衛省大臣官房企画評価課総括係長
2018年 防衛省整備計画局施設技術管理官付防護施設研究室係長
2019年 防衛省整備計画局施設技術管理官付防護施設研究室部員
2020年 北関東防衛局調達部建築課課長補佐 併任
2021年 内閣官房副長官補(事態対処・危機管理担当)付
2023年 現職
※職員の所属(役職)は、原稿執筆時のものを記載しています。
国家の安全保障基盤を支える、護るための技術
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◇ 国家公務員になろうと思ったきっかけ |
大学で学んできた建築という分野をベースに人や国に貢献できるスケールの大きな仕事に魅力を感じ、国家公務員を志しました。その中でも国防・安全保障に技術で貢献することにやりがいとユニークさを見出し、防衛省に入省しました。
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◇ 記憶に残っている業務 |
2016年6月から12月の間、第10次派遣施設隊の一員として南スーダンへと派遣されたことが、私の中で最も記憶に残る業務です。私は自衛官約350名とともに南スーダンへ派遣され、国連や他国部隊と自衛隊が行う施設整備に関して技術的な調整を担いました。情勢が悪く、思うような活動ができない時期もあったのですが、安全保障の重要性、他国軍隊の中での自衛隊の見え方、国連という組織の役割や他国の軍隊について等、数多くの学びを得ることができました。
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◇ 日々の仕事 |
防護施設研究室は、自衛隊施設の防護性能に関する調査・研究や基準策定等に携わっています。自衛隊施設は、自然災害や武力攻撃等の不測事態下でも活動の継続性が必須であり、一般の建物と比べより強固である必要があります。そのため、通常兵器攻撃、テロ攻撃(爆弾・生物化学兵器)、電磁パルス、放射線等に対する防護技術について、防衛省独自の調査・研究や米国との技術対話を実施し、私たちは日々施設防護技術の発展に尽力しています。
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◇ 仕事の面白み、やり甲斐 |
私は2018年から2年間、アメリカ陸軍工兵隊の防護設計センターで、米国の施設防護を学び、現在はその学んできたことを生かし、自衛隊施設の施設防護に関する調査・研究や設計、基準策定に取り組んでいます。 施設防護とは、ミサイルや爆弾、生物・化学兵器や電磁パルス等による攻撃を受けた際に、施設の機能や人命の安全を確保するために施設を強化する技術のことで、一般の施設に比べ強靭性が必要とされる自衛隊施設にとっては不可欠なものです。 施設防護は、防衛省ならではの技術やニーズであり、国内で同様の取り組みや知見も少ないため苦労も多いですが、特別な技術に携わり、安全保障や自衛隊の活動の基盤を担っていることに、非常にやりがいを感じています。
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◇ テレワークの経験 |
内閣官房在籍中に危機管理を担当する中で、テレワークで通常業務の企画立案を実施しました。自宅にいながら勤務できる環境は整っていたのですが、やはり面と向かってこちらの熱量を伝えないといけない、綿密に調整を要する仕事や、本当に危機管理として迅速に対応する必要がある場合、テレワークでは困難な場合がありました。
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◇ ある1日のスケジュール |
09:30 登庁
10:00 室内ミーティング
11:00 航空幕僚監部と打ち合わせ
12:00 昼食
13:00 他省庁との会議準備
14:00 調査研究業務受注者と打ち合わせ
16:00 議員レク対応
18:15 退庁
19:00 夕食、その後、近所でゴルフの打ちっぱなし
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