2024年度版技術系ガイド 

原子力規制庁
技術系職員の活躍貢献     職員紹介

  原子力は、科学技術全般の幅広い知識が必要であり、どの主要業務においても技術系職員の存在は欠かせない。
 「原子力に対する確かな規制を通じて、人と環境を守る」という理念のもと、原子力関係施設の許認可に係る審査、原子力発電所での保安活動、原子力災害対策、放射線規制など、新たな知見を取り入れながら日々活動を行っている。

 
 

 原子力発電所で現場確認をしている様子。
 


 原子力施設の審査会合(オンライン)の様子
 


 在フランス日本国大使館にて打合せをする様子。
    

 

職員紹介

 
中野 裕哉

原子力規制庁原子力規制部審査グループ
実用炉審査部門安全審査官


原子力工学採用試験
 
2017年 原子力規制庁長官官房総務課広報室
2018年 原子力規制庁長官官房放射線防護グループ放射線規制部門  
2019年 内閣府政策統括官(原子力防災担当)付参事官(総合調整・訓練担当)付
2021年 原子力規制委員会原子力安全人材育成センター
2022年 現職

※職員の所属(役職)は、原稿執筆時のものを記載しています。

楽な道ではありませんが、歩いた分だけ成長できるのが魅力です

 
 
◇ 国家公務員になろうと思ったきっかけ
 高校生の時の東日本大震災での福島第一原子力発電所の事故がきっかけで原子力について学べる大学に入学。大学で学んだ原子力安全工学の知識を広く業務に活かせる職場として原子力規制庁を志望しました。
 
◇ 記憶に残っている業務
 担当した業務の中で印象深かったものの一つとしては、放射線規制部門に所属していた際に担当した、放射線取扱主任者資格という国家資格の試験及びその資格の付与に関する業務が挙げられます。 直接世の中の皆様に影響を与える業務が初めてだったため、国家公務員として世の中のために必要な仕事をしているというやり甲斐と、それを誤りの無いよう業務を遂行しなければならないという責任を同時に感じました。
 
◇ 日々の仕事
 現在、私は原子力発電所の、タンクの増設や配管の改造といった個別の設備等を変更するための申請に対する安全性の審査業務を行っています。具体的には、申請内容について、法令に基づく審査基準等で定められている安全上の要求を満たしているのか申請書類等から確認するとともに、その中で、安全上の論点があった場合には、公開の審査会合の場で事業者と直接議論を行い安全性の確認を行っています。
  
◇ 仕事の面白み、やり甲斐
 私が対応している審査業務は、一般的に想像されるような再稼働のための発電所全体に対する審査とは異なり、確認範囲も個別の設備毎に限定されますが、申請数も多く、申請毎に審査を行う設備も様々で確認する視点も異なるので、業務の中で新たな知見に触れる機会が多いのが特徴です。審査業務には、発電所の設備や法令等の知識などが求められ、日々の業務は大変ですが、仕事を通じて自分の成長を実感出来るため、非常にやり甲斐があります。
 
◇ テレワークの経験
 内閣府に出向していた際、福島第一原子力発電所事故に伴う国会事故調及び政府事故調の報告書の提言を受けた政府の取組状況を報告するための報告書の取りまとめ業務を担当していました。これに係る各省との連絡調整業務を担当していた際には最も積極的にテレワークを活用していました。電話でのやり取りが多い業務だったため、テレワークでも問題無く業務を行う事が出来ましたし、毎日職場まで1時間程かかる通勤時間が無くなったため、その分の時間でプライベートを充実させることが出来ました。
  
◇ ある1日のスケジュール
09:30 登庁
10:00 電力事業者との申請内容についてのヒアリング
12:00 昼食(同期とランチ)
13:30 電力事業者との公開会議の実施準備
16:00 電力事業者との公開会議の対応終了(電力事業者に対し論

16:00 理立てて安全性の論点を伝えるのに苦労した)
17:00 審査案件の結果を報告するための審査書の作成及びその内

17:00 容についてのチーム内での打ち合わせ
19:30 退庁

 



 
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