2024年度版技術系ガイド 

警察庁
技術系職員の活躍貢献     職員紹介

  警察庁には、国民の「安全・安心」のために、技術系職員がその能力を存分に発揮できるフィールドがあります!本庁では総合職(行政職)、一般職(情報通信/DNAセンター)職員が、附属機関である科学警察研究所では総合職(研究職)職員が活躍しています。総合職(行政職)職員は、理系としての素養を活かし、生活安全、刑事、交通、警備、サイバー警察といったあらゆる部門で政策の企画立案を担い、一般職職員は、技術のプロフェッショナルとして、警察独自の情報通信ネットワークの構築、犯罪捜査における技術的支援等を担っています。総合職(研究職)職員は、それぞれの専門に応じて、科学捜査についての研究・実験等を担っています。

 

    

 

職員紹介

 
諏訪 博之

警察庁サイバー警察局参事官(サイバー情報担当)付課長補佐

総合職(数理科学・物理・地球科学)
 
2013年 警察庁採用
2014年 警察庁情報通信局情報通信企画課係長
2015年 警察庁長官官房総務課係長
2017年 警察庁情報通信局情報管理課係長
2019年 警察庁情報通信局情報通信企画課係長
2020年 警察庁情報通信局情報通信企画課先端技術導入企画室課長補佐
2021年 警視庁公安部サイバー攻撃対策センター副所長
2023年 現職

※職員の所属(役職)は、原稿執筆時のものを記載しています。


見えない敵との対峙

 
 
◇ 国家公務員になろうと思ったきっかけ
 友人に国家公務員試験を一緒に受けないかと誘われたことがきっかけです。その後、国のために働くというシンプルなやりがいと、行政官として様々な業務に携わることに魅力を感じ、国家公務員になりました。
 
◇ 記憶に残っている業務
 人工知能(AI)を活用した警察業務の高度化・効率化の実現を目指した実証実験プロジェクトに携わったこと。ニーズ/シーズの調査からプロジェクトテーマの選定、様々なIT関連事業者との意見交換、予算要求、そしてプロジェクトの実行、実用化に向けた検討などを一気通貫で担当し、大変ながらも非常に勉強になる業務でした。特に限られたリソースの中、いかに「実用化」に重点を置いて取組を進めるかが、大学等の研究との大きな違いでした。
 
◇ 日々の仕事
 現在は、警察庁でサイバー攻撃対策業務を担当。本年はG7広島サミットが開催。警察としては、物理的警備はもちろん、サイバー攻撃対策も重要な課題。開催地となる広島県警察をはじめ、全国警察の担当者と共に、関係事業者と連携し、安全・円滑なサミットの開催に向けて日々対策を行っています。  サイバー攻撃対策は、見えない敵との対峙。でも、その脅威はとてもリアルに感じています。
  
◇ 仕事の面白み、やり甲斐
 警察庁の仕事のやりがいは様々あると思いますが、個人的に強く感じていることは、全国警察のために働くこと。警察には約30万人の職員がいますが、やはり主役は第一線で日々従事している人たち。彼らの活躍がまさに日本の安全と安心を支えているわけです。そういった現場の業務をより良いものにと考えたときに、やはり警察庁じゃないと変えられないような課題もあるわけです。そういった仕事は、私にとって非常にやりがいを感じます。
 
◇ テレワークの経験
 少し話はそれますが、警察庁ではじめてテレワークシステムを導入するときにIT担当として業務に携わりました。私は、主に人事担当部署との検討・調整や利便性とセキュリティの両立のためのシステム要件の検討などを担当しました。今でこそテレワークは当たり前になりましたが、当時は、警察庁でテレワークを始めることが一大トピックでした。 ちなみに私個人の話をすれば、子供時代は家では宿題ができないタイプでした(ということは・・・)。
  
◇ ある1日のスケジュール
09:30 登庁
10:00 G7サミット対策に関する庁内検討
11:00 県警からの各種対策に関する報告の確認・指導
12:00 昼食
13:00 サイバー攻撃対処訓練に関する事業者との打合せ
15:00 国会対応(質問レク・答弁案作成)
18:00 G7サミット対策に関する実査準備
20:00 退庁
21:00 趣味と実用を兼ねて料理

 



 
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