2024年度版技術系ガイド 

国土交通省
技術系職員の活躍貢献     職員紹介

  国民の命と暮らしを守ることが使命である国土交通省は、社会資本整備の推進、社会資本の老朽化対策、交通政策の推進、地域活性化の推進、心地よい生活空間の創生、競争力のある経済社会の構築等、多岐にわたる施策に取り組んでいます。インフラツールを駆使し、現場を動かすことでこれらの施策を推進していく国土交通省にとって、専門的で技術的な知識・経験を有する人材は必要不可欠であり、その役割を担うのが技術系職員です。技術系職員は、より効果的で実効性のある施策立案・判断・業務遂行等に貢献しており、本省における施策立案・制度設計、現場における計画・設計・施工・管理・運営等、幅広いフィールドで活躍しています。

 
 

 (左)ボーイング777型機 提供:ボーイングジャパン(右)空飛ぶクルマ「JAS4-1」 提供:Joby Aviation

 航空・自動車・海事といった交通分野の制度・ルールを作ることにより、我が国の安全・環境を守るとともに、新たな技術の社会実装を民間企業とともに推進します。
また、民間企業や研究機関が行う安全や環境のためになる技術の開発や実用化などに対し、補助金や税制等を活用することで、我が国の安全・環境レベルを向上させます。
 これら取組により、交通関係産業の発展、我が国社会経済活動の活性化を目指します。
 


 (左上)インド高速鉄道/車両イメージ図 提供:JICA(中央)インド高速鉄道/土木工事現場の様子 提供:NHSRCL

 インド高速鉄道は、インド最大の人口を誇るムンバイとIT産業等によって発展してきたアーメダバードを繋ぎ、両都市間約508 kmを最高時速320km、最速2時間7分で結ぶ計画です。2015年12月の日印首脳会談にて、日本の新幹線技術と経験をもって整備されることが決まっています。
 


 (上)世界最大級コンテナ船「MSC Isabella」が入港する横浜港(下)年間8,500万人(H30)が利用する羽田空港 提供:関東地方整備局東京空港整備事務所

 元シンガポール首相のリー・クアンユー氏は、かつて「島国の経済レベルは、その国の港湾や空港のレベルを超えることはできない」と発言しました。日本は、貿易量の99.5%が港湾を、出入国者の98.0%が空港を通じて出入りする島国です。国土交通省の技術系職員は、グローバルな観点から物流・人流を分析し、日本と世界をつなぐ港湾・空港の最適な整備・運営等を推進することにより、我が国の経済発展や国際競争力強化に貢献しています。
 
    

 

職員紹介

 
岩渕 希彩

国土交通省北海道開発局札幌開発建設部
深川農業事務所第3工事課第1建設係


総合職(農業農村工学)
 
2021年 国土交通省北海道開発局札幌開発建設部
2021年 札幌南農業事務所工事課
2023年 現職

※職員の所属(役職)は、原稿執筆時のものを記載しています。

更なる北海道農業の発展へ

 
 
◇ 国家公務員になろうと思ったきっかけ
 道外の大学に進学した際に「北海道は美味しいものがいっぱいで羨ましい」と言われたのが嬉しくて、北海道の食・農業を広く支える仕事がしたいと思い、北海道の農業に関わることができる国土交通省で働く国家公務員を志望しました。
 
◇ 記憶に残っている業務
 札幌南農業事務所での勤務時に担当した工事の農地が地下水位がとても高いうえにサラサラの砂地盤で、このままでは約2kmの用水管が全く敷設できないということがありました。工事前の調査では判明しておらず、なんとか工事を止めないよう急いで対応を考えなければなりませんでした。コンサルタントや施工業者と解決策を考え、経済比較をし、構造計算をし、上司へ説明し、、、とスピード感と緊張感のある業務だったなと記憶しています。
 
◇ 日々の仕事
 現在所属している事務所では、農業基盤整備の工事監督業務が主な仕事です。現場で出来上がったものの検査や測量、農家や役場との打ち合わせ、農地とつながる用排水管の規格や材質は構造上適正なものになっているかの確認等をします。また貴重な税金を投入して行われる事業ですので工事施工業者へ確実な支払いをするため工事費を計算する仕事もします。そのほか省庁・年次を問わず様々な方と一緒に政策立案・発表をする研修を受けたりもします。
  
◇ 仕事の面白み、やり甲斐
 北海道開発局では”道産”ブランドを守り成長させていくため農業生産基盤の質の向上に努めています。実際に携わる業務が食料生産の基礎を作っていく、というのは壮大で責任ある仕事だと感じています。私は1年目に約26㏊のほ場整備工事を担当しました。工事によって小さかった農地が拡大したことで、農地に大きな機械が入れるようになり、翌年の春に種まきや肥料散布をしているのを見て胸が熱くなりました。
 
◇ テレワークの経験
 通勤する必要がないためプライベートの時間が充実しました。オンライン上でも人に会わないときは化粧もせず楽な格好で仕事をすることができたのでとても楽でした。テレワークではすぐに周りに相談、とはいかないので職場でやらなければいけないこと、自宅でもできることを整理し、計画的に業務を行うようにしていました。
  
◇ ある1日のスケジュール
08:30 登庁  新規発注工事の設計・積算業務、コンサルタント
08:30 打ち合わせ  午後の打ち合わせ内容の確認・資料作成
12:00 昼食
16:00 深川市役所と打ち合わせ 帰庁後打ち合わせメモの作成
17:15 退庁
19:00 最近始めた習い事に向かう(10年ぶりのクラシックバレ

19:00 エ)
20:30 帰宅

 



 
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