2024年度版技術系ガイド 

消防庁
技術系職員の活躍貢献     職員紹介

 消防庁は、火災の予防や消火、救急、救助など「国民の安心・安全」を担っています。
 高齢化社会の到来や新エネルギーの出現、ICTの活用など、社会の大きな流れの中で、誰もが安心して暮らすためには、合理的な安全対策が必要です。技術系職員は、消防防災の専門家としての現場の知見、研究者や技術者と議論するための理系の素養、そして関係者が納得できるように説明する行政官としての技量をもって、合理的な安全対策を実現します。
 また、地域の消防力では対応できない大規模な地震や集中豪雨などの自然災害、大規模事故、テロなどの緊急事態の際には、被害の全貌を把握するとともに、全国的な見地から緊急消防援助隊を派遣して被害の抑制にあたるなど、オペレーション業務を担います。

 
 

 地震などの大規模な災害が発生すると、消防庁内にある消防防災・危機管理センターに参集し、情報収集や緊急消防援助隊のオペレーションなどを行います。
 


 消防の現場で活躍する消防吏員、地域の防災を担う市町村・都道府県の職員、地方自治体や行政評価を専門とする総務省の職員など、様々な経歴を持つ職員の橋渡しの役割を担い、チーム力を高めます。
 


 現場の意見を正確に理解した上で施策に反映させるため、入庁して数年で消防本部に出向し、現場活動や消防防災行政の基礎的な知識を身につけます。
 


 都道府県などに出向して、地方の危機管理を担う機会があります。現場サイドの問題点を正しく理解し、消防庁に戻った際により実効性のある制度の企画・立案ができるようになります。
 


 実験結果や調査結果など、科学的な根拠をもとに議論を行い、安全的にも経済的にも合理的な結論を導きます。
 


 オンライン会議も増えており、テレワークの日も自宅から会議に参加するなど、柔軟な働き方が可能です。
 


 火災や相次ぐ自然災害などの被害を軽減し、「国民の安心・安全」な暮らしを守っていきます。
 
    

 

職員紹介

 
秋山 尚樹

消防庁消防・救急課救急企画室主査

総合職(工学)
 
2019年 消防庁採用消防庁予防課
2021年 宮城県仙台市消防局
2023年 現職

※職員の所属(役職)は、原稿執筆時のものを記載しています。

技術系行政官として、国民の生命、身体、財産を守る。

 
 
◇ 国家公務員になろうと思ったきっかけ
 それまでの人生でたくさんの人から受け取った恩を業務で返すことができ、なおかつ理系としての大学の専攻を活かすことができる仕事がまさに消防庁での仕事(国家公務員の仕事)だと考え、国家公務員を目指しました。
 
◇ 記憶に残っている業務
 仙台市の火災予防関係手続に電子申請を導入した業務が最も記憶に残っています。この業務は、私が仙台市消防局の出向2年目に所属していた部署で担当したのですが、消防庁予防課(採用1、2年目に所属していた部署)が作成したガイドラインなどを市の実際の現場にどのように落とし込んでいくかなどを検討し、国(消防庁)で勤務していただけでは分からない課題や実情があることを知ることができました。
 
◇ 日々の仕事
 私は現在、救急企画室の法令担当を担っており、救急企画室が所管する業務の法的整理を行ったり、都道府県や消防本部からの救急業務に関する法的解釈についてのお問合せに対応したりしています。 大規模な災害などが発生した際は、所属する課室関係なく消防庁職員全員で災害対応を行います。 また、G7広島サミットが開催された際は、消防庁の現地警戒本部の救急担当要員として、開催期間中、実際に現地に派遣されました。
  
◇ 仕事の面白み、やり甲斐
 火災予防、救急、防災など様々な分野に関する業務に携わることでジェネラリストとして成長できる一方、広義での消防防災分野に関する業務に携わり続けることでスペシャリストとしても成長できる点が消防庁で勤務する魅力だと感じています。 私はこれまで主に火災予防と救急に関する業務に携わってきましたが、それぞれの業務は違う分野でありながらも、人の命を守るために現状の制度などをより良いものにするという目的は共通しており、その共通目的を達成するために力を尽くすことができる点にやり甲斐があります。
 
◇ ある1日のスケジュール
09:00 登庁  
09:30 消防庁幹部との打合せ、終了後概要メモ作成
11:00 事業の一部を委託している民間企業との打合せ
12:00 昼食
13:00 消防庁全体での災害対応訓練
16:00 消防本部からのお問合せ対応
18:00 退庁
19:00 大学時代の友人と夕食

 



 
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