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特許庁審査第三部医療審査官
総合職(化学・生物・薬学区分)
2019年 特許庁審査第三部医療審査官補
2022年 現職
※職員の所属(役職)は、原稿執筆時のものを記載しています。
特許審査を通じて日本のイノベーションに貢献する
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◇ 国家公務員になろうと思ったきっかけ |
大学在学中に様々な分野の研究開発の話題に触れる中で、日本における研究開発の全体像はどのようになっているのか、研究開発の成果はどのような仕組みで保護・活用されていくべきかという点に興味を持ったことがきっかけです。
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◇ 記憶に残っている業務 |
近年、AI関連技術の活用が様々な技術分野において発展しており、自身の担当である医薬品開発の分野も例外ではありません。ある製薬企業との意見交換会ではAI関連技術を活用した創薬において、AIを用いた予測の精度向上がどのように特許性の判断に影響するかについて議論がなされました。特許審査が常に最先端の知見に基づいて行われていることを実感する機会となりました。
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◇ 日々の仕事 |
審査官の主な業務である特許審査では、発明の内容を正確に理解した上で、特許文献や学術論文等を対象に先行技術調査を行い、特許性の判断を行っています。ときには、出願人との面接の場を設け、実際に話を聞いて判断を行うこともあります。常に進歩し続ける技術の産物である発明に対して納得感のある審査結果を提供するために、企業や研究機関を含むユーザーとの意見交換や、庁内での研修、審査官同士での情報交換を通じて、日頃から知見のアップデートに努めています。
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◇ 仕事の面白み、やり甲斐 |
特許審査においては、極めて専門的かつ技術的な発明の内容の理解が求められると同時に、特許性の判断の根拠となる法律に対する理解も必要となるため、普段から苦労することがあります。それでも、審査経験や自己研鑽を重ねることで、技術と法律に対する理解を深めて、納得感のある審査結果を提供することができたときには、自身の成長を実感するとともに、やりがいを感じます。
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◇ テレワークの経験 |
テレワークを始めて4年目になりますが、出勤時とテレワーク時とで進める作業をうまく整理できるようになり、また、周囲とのテレワーク時のコミュニケーションが成熟したことで、円滑に業務を進めることができています。通勤ラッシュに巻き込まれることなく、自宅にいながら仕事ができるのは非常に快適です。終業後は、自宅の近くのジムで汗を流してリフレッシュすることができており、テレワークのメリットを感じています。
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◇ ある1日のスケジュール |
08:00 登庁
10:00 担当案件の先行技術調査
12:00 昼食(同期とランチ)
13:00 出願人との面接審査
16:00 拒絶理由通知を起案
20:00 退庁
22:00 テレビでスポーツのニュースをチェック
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