2024年度版総合職ガイド 

  ※職員の所属(役職)は、原稿執筆時のものを記載しています。
試験区分
 
行政 政治・国際 法律 経済 教養
人間科学 工学 数理科学・物理・地球科学 化学・生物・薬学 農業化学・水産
農業農村工学 森林・自然環境      

 

行政

 
入野 史也 
 
内閣府

内閣官房新型コロナウイルス等感染症対策推進室参事官補佐
 
2013年 内閣府採用 政策統括官(共生社会政策担当)
2013年 付参事官(総括担当)付
2014年 消費者庁消費者教育・地方協力課
2016年 内閣府大臣官房公文書管理課 
公文書管理専門職
2018年 内閣官房内閣総務官室主査(企画第2担当)
2020年 内閣府政策統括官(政策調整担当)付参事官
2020年 (青少年企画担当)付参事官補佐
2021年 内閣官房こども家庭庁設置法案等準備室参事官補佐
2022年 現職


様々な境遇の方々に思いをはせ、政策というカタチに

 
 
◇ 国家公務員になろうと思ったきっかけ
 大学院で公共政策を専攻したこと等それまでの経験をいかせると考えたからです。また、多くの人の生活を左右するやりがいと同時に責任のある仕事だと感じたからです。
 
◇ 記憶に残っている業務
 こども家庭庁の設置に向けた業務に携わったことです。各府省庁におけるこども関連施策の洗い出し、新組織のコンセプトの検討、各府省庁との調整、法律案の作成、法案審議という一連の業務に携われたことは貴重な経験になりました。その過程で、虐待を受けた経験のある方やその支援者の方など当事者の方から率直な思いをお聞きしたことも印象に残っています。
 
◇ 日々の仕事
 窓口担当として、各府省庁等から協議のあった資料について室内の担当者に割り振ることや、大臣室等の関係部署との連絡調整、情報開示請求や訴訟への対応などを行っています。新型コロナウイルス感染症の分類見直しに際しては、政府対策本部を廃止するため、閣議を担当する部署との調整等を担当しました。 また、今年度中の内閣感染症危機管理統括庁の設置に向けて、新たな組織で必要となる内部規則の作成等に取り組んでいます。
  
◇ 仕事の面白み、やり甲斐
 公文書管理制度の見直し、こども家庭庁の設立、新型コロナウイルス感染症対応など、時々の重要政策課題に関係する業務に携わってきました。入府した時には思いもしなかった新たな政策課題に取り組めることは面白さの一つです。どの分野にも様々な思いを持った方がいます。そうした方々の思いを受け止め、異なる経験や知見を持つ上司や同僚の皆さんと、時に喧々諤々の議論をしながら基本計画等をまとめていくことが醍醐味だと思います。
 
◇ テレワークの経験
 有識者会議において議論いただく資料の作成等、集中して考えをまとめる必要がある業務に適していると思います。通勤時間を節約することができるため、家事等に充てる時間が増やせます。また、普段とは異なる時間に街を歩くことで街の景色が違って見えたり、新しいお店を見つけたりと思わぬ発見があることもメリットだと感じます。
  
◇ ある1日のスケジュール
09:30 登庁、朝のミーティングで室全体の業務の進捗状
09:30 況等を確認
10:00 同僚と相談しながら各府省庁からの協議等に対応
12:00 昼食(同じ室の同僚ととランチ)
13:00 幹部から大臣への御説明に同席
15:00 感染状況についての公表データ取りまとめ
16:00 各府省庁からの協議等に係る対応方針について担

16:00 当班と打合せ
19:30 退庁
21:00 趣味の書店巡りをして帰宅。妻と夕食。

 
 

政治・国際

 
木村 元気
 
財務省本省

財務省国際局調査課外国為替室
 
2017年 財務省大臣官房文書課
2019年 財務省大阪税関関西空港税関支署統括監視官付
2020年 留学(英・オックスフォード大学)
2022年 財務省国際局調査課外国為替室

※職員の所属(役職)は、原稿執筆時のものを記載しています。


対立の先に、まだ見ぬ国際秩序を描く
 
 
◇ 国家公務員になろうと思ったきっかけ
 小中はいわゆる「荒れている」公立校だったので、大学に入り、生まれた階層や性別、地域による格差が、日本でも無縁でないと気付きました。日本社会の光も影もより深く学びたいという思いで、国家公務員、とりわけ財務省という選択をしました。
 
◇ 日々の仕事
 経済安全保障や経済制裁に関する政策の企画立案をしています。特に、G7や日米2国間での協議等は、首脳や大臣クラスのみならず様々なレベルで行われており、多忙な時期は週に複数回、自分が日本の担当者として情報交換を行うこともあります。もちろん国内調整あっての国際会議であり、他の政策との整合性、既存の法的枠組み、首相や大臣の指示など、さまざまな観点から、関係省庁や省内幹部と議論を重ねた上で交渉を行っています。
  
◇ 仕事の面白み、やり甲斐
 「ロシアのウクライナ侵略は、国際秩序を揺るがす暴挙」。耳慣れた表現ですが、そこで我々が守っている「国際秩序」とは何でしょうか。冷戦後の秩序がグローバルな経済体制の上に成り立っていた以上は、国際秩序は単に軍事・外交的なものではなく、様々なプレーヤーを包摂しうる経済・財政の指針を示すものでなくてはなりません。対立の時代であっても、各国財務省はIMFや世界銀行等と連携し、財政当局として、対立の先の未来を想像しています。まだ誰も見ぬ明日の国際秩序を描くこと、それが財務省国際局の正念場です。
 
◇ テレワーク
 2歳の娘がいるので、体調を崩したときなどテレワークで対応できるのは大変助かっています。外国との会議や幹部への説明はまだまだ改善できる部分もありますが、書類の準備は在宅で行ったうえで、説明だけ上司に依頼するなど、工夫して対応しています。テレワークの方が通勤がない分体力的には楽ですし、集中できる一方、情報交換や職場の人間関係形成といった点ではオフィス勤務も利点があると感じるので、うまく組み合わせて使うのがよいと思っています。
  
◇ ある1日のスケジュール
08:30 娘を保育園に送る  登庁後、夜間に米国から来ている
08:30 メールを受け、対処方針を急遽作成
10:00 審議官に上記方針を相談
11:00 審議官の指示で関係省庁・関係各課との調整
12:30 食堂が空いた時間を見計らってランチ
13:00 局長に方針を相談、局長指示での修正
15:00 他課からの作業依頼(他国の高官との面会の発言要領

15:00 等)などを処理
16:00 財務官に方針を相談、外務省と再調整
17:00 課長と相談して議員レク資料の作成
19:15 同期と手早くディナー
20:00 G7でのウェブ会議(財務官級)に同席
21:30 帰宅、娘の寝かしつけ
23:00 テレワークで上記会議の概要を作成、米国にフォロー

23:00 アップのメールを送付し、就寝
 
 

法律

 
藤原 衣穂
 
公正取引委員会

公正取引委員会審査局管理企画課減免管理官付(総括補佐・主査)
 
2012年 公正取引委員会取引部取引企画課
2013年 公正取引委員会審査局第二審査
2014年 公正取引委員会経済取引局総務課企画室
2016年 消費者庁消費者制度課総括係長
2018年 公正取引委員会官房審決訟務室総括係長
2019年 産休・育休
2020年 公正取引委員会経済取引局総務課企画室企画係長
2021年 公正取引委員会官房総務課意見聴取手続室総括補佐・判別係補佐
2022年 現職



競争という基礎インフラで、世界の発展の全てを支える
 
 
◇ 国家公務員になろうと思ったきっかけ
 仕事に夢見がちな私が進路を悩んでいたとき、最初の面接官が「汚いことはしたくないならウチが良い。競争政策を信じる限り、公正取引委員会ではコピー1枚取ることでも信念に反する業務はない」と言ってくれたこと。
 
◇ 記憶に残っている業務
 消費税8%引上げの際、小売業から製造業・下請業への増税コストのしわ寄せを防ぐ「消費税転化対策特措法」の立法に携わりました。消費税率の引上げに当たっての国会での審議は数百時間を超え、増税に伴う緒問題・必要な対策が盛んに議論されました。その中で学んだのは、「問題は必ずある」、「ただし問題の発見で止まっては前に進まない」ということです。アクセルとブレーキを同時に踏むのではなく、まずアクセルを踏み、その後適切にブレーキを掛けるのが政策の舵取りだと感じました。
 
◇ 日々の仕事
 現在は、事業者から報告を受けてカルテル・談合事件の端緒を収集しています。事業者は、自らの違反行為を公取委に自主的に報告することにより、課徴金の減免を受けることができます。匿名の事前相談の電話を受けたり、提出された報告書の内容を確認して不十分な点を指摘したりという事業者とのコミュニケーションをメインに、報告内容を基にして当該事案への対応方針を見定める仕事もしています。

  
◇ 仕事の面白み、やり甲斐
 公取委の所管する独占禁止法は「経済憲法」と呼ばれています。経済活動のあらゆる場面における基本的な大原則といえ、主要な条文も抽象的です。その分、デジタル・ITの発達、人工知能の出現等、時代の変化があっても、それに合わせた対処を工夫する余地があり、独占禁止法は競争上のあらゆる新たな問題に対処できるスペックを備えています。そんな独占禁止法のパフォーマンスをいかに発揮させるかが公取委の職員の腕の見せどころです。
 
◇ テレワーク
 課徴金の減免申請を受け付けているため、毎日外線電話が鳴ります。しかし、電話対応をメインで担当する職員は室内で毎日ローテーションしているので、書類仕事に専念できる日も多いです。そのような日をテレワークとすることで、通勤時間分の時間が節約でき、保育園の送り迎えに柔軟に対応しています。
  
◇ フレックス
 転居に伴い、片道1時間30分余計にかけて保育園の送迎をしなければならない時期がありました。フレックスの利用により、朝の出勤時間を大幅に遅くする・夜の退勤時間を大幅に早くするといった調整が大胆にできたため、夫と協力して引っ越しを乗り切ることができました。今後何かトラブルに見舞われても、仕事と家庭を両立できる自信がつきました。

月(10:00~19:15) 距離のある保育園に子を送ってから遅めの出

月(10:00~19:15) 
火( 9:00~17:15) テレワークの日は早めに業務を切り上げて保

火( 9:00~17:15) 育園のお迎え
水(10:00~20:00) 減免申請があり、事業者代理人と繰り返し
水(10:00~20:00) 電話
木( 9:00~17:15) 子が発熱し、看護休暇を取得
金( 9:00~17:15) 夫と看護を交代して出勤、昨日の仕事から

金( 9:00~17:15) 片付ける
 

 
中野 麻里奈
 
経済産業省

経済産業省大臣官房秘書課課長補佐
 
2017年 経済産業省産業技術環境局環境政策課
2019年 資源エネルギー庁省エネルギー・新エ

2019年 ネルギー部新エネルギー課
2020年 経済産業省商務情報政策局国際室
2020年 内閣官房デジタル庁準備室
2021年 デジタル庁
2022年 産休・育休
2023年 現職



より良い未来を目指して、チームプレーで挑む
 
 
◇ 国家公務員になろうと思ったきっかけ
 大学生の時に米国に行った際、米国に留学に来ていた経産省職員の方と交流する機会があり、楽しそうに仕事の話をしてくださったことがきっかけで経産省に興味を持ちました。その後説明会等に参加するうちに、国富の拡大というミッションに向かって真剣に取り組む職員の方々の熱意と人柄に惹かれ、公務員を目指しました。
 
◇ 記憶に残っている業務
 デジタル庁の立ち上げ業務です。 日本全体のDX推進に向けた政策立案およびそのためにデジタル庁が担うべき役割の整理、広報・採用活動からデジタル庁のロゴ決めまで、様々な業務を行いました。 1日たりとも無駄にできないというスピード感の中で、各省庁から集まった職員や民間人材の方々と共に知恵を出し合い、日々発生する課題や困難をいくつも乗り越えながら新しい省庁を立ち上げた1年間は本当に濃密で、人生の財産になりました。
 
◇ 日々の仕事
 経産省に関する学生の皆様向けの広報活動に関する企画・実施等、 職員のプライベートとキャリアの両立支援に向けたBBLの企画・開催 等
 
◇ 仕事の面白み、やり甲斐
 挑戦を大事にしている職場なので、若手でも任せてもらえる裁量が大きく、難しい課題に対しても試行錯誤を重ねながら解決策を考え、実際に行動に移せることが多い点です。 また、私は職員の人柄も経産省の大きな魅力だと感じています。仕事内容ももちろん大事ですが、「誰と働くか」も大切だと思います。私は入省してから、「こんな風になりたい」と思える上司や同僚に多く出会いました。一緒に仕事をしていると毎日が学びの連続で、尊敬できるモデルが沢山いることも仕事の原動力になっています。
 
◇ テレワークの経験
 私は子供の保育園のお迎えのため、育児時間という制度を活用して16時に退庁しています。退庁後に急な案件が発生した場合や残務がある場合には、子供の寝かしつけを終えてから自分の都合の良いタイミングで業務を再開できるのでとても助かっています。 また、現職のチームメンバーも日によって登庁とテレワークを柔軟に使い分けており、コロナ禍を経て省全体としてテレワークが浸透・定着した実感があります。
 
◇ ある1日のスケジュール
06:30 起床、子供と触れ合い、朝食
09:00 登庁(保育園送りは旦那)
10:00 女性職員BBL企画の事前打ち合わせ
12:00 昼食
14:00 官庁訪問準備に向けた打ち合わせ
16:00 退庁
16:30 保育園へ到着、お迎え  帰宅後、夕食、お風呂、寝

16:30 かしつけ
20:00 リモートワークで業務処理(急ぎの案件がある場合)

 
 

経済

 
末澤 晟
 
外務省

外務省経済局漁業室兼資源安全保障室兼国際法局国際裁判対策室主査
 

2016年 外務省アジア大洋州局南西アジア課
2018年 在英国日本国大使館外交官補

2018年 (於:オックスフォード大学、LSE(公共
2018年 政策学及び欧州政治学分野で修士号取得))
2020年 在豪州日本国大使館二等書記官(政務担当)
2022年 現職



国際情勢を冷静かつ戦略的に捉え、日本の名誉を守り抜く。
 
 
◇ 国家公務員になろうと思ったきっかけ
 幼少期より海外に興味があり、国際的な環境での勤務を志していました。米国への交換留学中に外交系シンクタンクでインターンした経験を通じて、日本を体現する立場で国際政治を牽引したいとの思いを抱き、外交官を志望しました。 
 
◇ 記憶に残っている業務
 日本政府代表団のメンバーとして、スロベニアで開催された国際捕鯨委員会(IWC)総会に出席したことが記憶に残っています。各国で異なる意見が目の前で繰り広げられる中、日本の立場を強く意識しつつ、外交的な観点から議論の趨勢を分析するといったマルチ外交の醍醐味を実感しました。 
 
◇ 日々の仕事
 捕鯨政策や海洋安全保障分野に係る漁業政策について、関係省庁と密に連携を取って対応しています。具体的な業務内容としては、各種国際会議に向けた対処方針の立案、情報収集を目的とした在外の日本大使館に対する訓令の起案、担当する政策分野のアセスメント、東京に駐在する外交官との意見交換、国会議員への説明などを行っています。その他、室としてのタイムマネジメントや、若手職員への指導もしています。
  
◇ 仕事の面白み、やり甲斐
 「激動する国際情勢において、日本を有利にサバイブさせる。」といった知的好奇心と熱量に富む目標を自らの中で掲げつつ、東京で勤務しながらも世界を俯瞰して職務に没頭できる点が面白いと感じます。日頃から抱いている国際政治や世界史に対する関心が業務に直結する点も、外務省勤務ならではの魅力と思っています。外交官としての自身の振る舞いが日本を示すため、チャレンジングですが、やり甲斐を感じています。
 
◇ テレワークの経験
 大使館で勤務していた際、コロナの影響で一時期ロックダウンになったため、テレワークを実施していました。キャンベラと東京では時差が小さいといった事情もありますが、オンライン化に伴いテレビ会議が定着したことで、キャピタル間での協議やシンポジウムの開催も円滑になったように感じます。東京に戻ってからも国際法関連の資料を読み込みたい時など、集中を要する業務に携わりたい時には、テレワークを活用しています。
  
◇ フレックスの経験
 フレックスとは異なりますが、業務の都合や希望に応じて出勤の時間を調整しています。外務省の始業時間は9時30分ですが、私の場合は1時間程度早めに出勤することがよくあります。静かなオフィスで業務に集中できるので、頭の整理をしつつスピード感を持って資料作成に打ち込みたい時や、友人との食事等で定時後すぐに退庁したい時には、朝早くからの出勤を心掛けています。

月(8:30~19:00) 週の始めは早めに登庁。1週間のスケジュー

月(8:30~19:00) ルを確認。
火(8:40~17:30) 時差の関係で朝から各国と協議。夜は会食の

火(8:40~17:30) ため早退。
水(8:30~18:15) 夕方以降に外出案件があった分、早めに登

水(8:30~18:15) 庁。
木(9:00~19:10) 終日オフィスで勤務。退庁後はジムで運動。
金(9:00~18:15) テレワーク。夜は友人と外食。

  
◇ ある1日のスケジュール
09:30 登庁
10:30 在外公館から届いた公電情報の整理
12:30 東京に駐在する外交官と外でランチを挟みながら意見交換
15:00 室内の打ち合わせ会議
16:30 参議院議員会館でのレク
17:15 省内報告用の資料作成
19:00 退庁
21:30 友人との食事後に帰宅
21:45 自宅周辺を軽くランニング

 
 

 
山田 樹
 
警察庁

警察庁長官官房企画課課長補佐
 

2010年 警視庁渋谷警察署
2011年 警察庁刑事局組織犯罪対策部企画分析課係長
2013年 警視庁新宿警察署課長代理
2015年 警察庁生活安全局保安課付
2016年 留学(英カーディフ大学、オックスフォード大学)
2018年 福島県警察本部刑事部捜査第二課長
2020年 宮内庁上皇侍従
2022年 現職



国のために、政策の最前線で知恵を絞る
 
 
◇ 国家公務員になろうと思ったきっかけ
 特段のきっかけはありません。しかし、「国のために」という単純な思いで霞ヶ関に入って早13年、日々の業務や報道を通じて、この国の国力の衰えを感じる中、今ほど国のために知恵を絞ることが求められている時はない、と初心に立ち返って仕事をしています。 
 
◇ 記憶に残っている業務
 「代理、逮捕しますか? どうしますか?」
 警視庁新宿警察署に赴任したのは、私が入庁4年目、25歳の時でした。着任したその日に、自分の父親くらいの歳の部下から求められたのが、冒頭の判断です。 逮捕とは、人の一生を変える権限行使であり、時に、地位も名誉も、家庭すらも被疑者に失わせることがあります。だからこそ、警察の判断に誤りは許されません。その重たい判断が、まだ若輩の私に委ねられた緊張感。あの日の一件が、私の警察人生の原体験の一つです。 

 
◇ 日々の仕事
 今日、国境を容易に越える犯罪への対処には、世界中の警察との連携が不可欠です。私のいる部署では、各国機関との協力を強化すべく、いわば警察外交を進めています。 そうした中、ウクライナ警察からSOSが届きます。戦禍で、二万体以上の身元不明遺体がある、何とか支援してほしい。日本警察に何ができるか? 我々には、東日本大震災で一万五千体以上の御遺体を御遺族にお返しした経験がある。その知見を活かし、限られたリソースの中で、研修や資機材供与を組み合わせて総合的に支援するには、どうすれば良いか。関係者と調整する日々を送っています。
  
◇ 仕事の面白み、やりがい
 「君はどう思う?」
 居並ぶ幹部が一斉に私を振り返ります。その際の私の発言がダイレクトに警察庁の方針に反映されることがありますが、その喜びは何物にも勝るものがあります。 現在は、国際案件の課長補佐として勤務していますが、補佐という職位は担当案件に係る情報が集中する立場です。関係国との交渉で合意に達しなければならない時、相手国の本音や実情に係る情報を事前に持ち合わせているからこそ、私の提案は説得力を持ちます。今日も情報収集力を磨きつつ、地に足付いた提案ができるよう研鑽に努めています。

  
◇ テレワークの経験
 新型コロナウィルスが猖獗を極めた一時期、自宅待機を余儀なくされたことがありました。その際、日頃の業務を自宅に持ち帰り、テレワークで対応した経験があります。 テレワークの良さは、自分が取りかかっている案件に集中できることです。職場にいると、どうしても問合せの電話対応に追われて、政策の企画になかなか取り組めないことがあります。そうした懸念なく、落ち着いた環境で中長期的な企画に取り組めることはテレワークの良さとして実感しました。
  
◇ フレックスの経験
 現在の仕事では、各国の警察機関とやり取りすることも多いので、どうしても時差が問題になります。例えば、オンラインでG7各国と一斉にやり取りする必要がある時は、日本時間の午後9時に会議を始めなければなりません。そうした時、フレックス勤務の有り難みを実感します。今の職場では、午後出勤し、夜の会議に臨み、翌日遅出できるので、体力的には非常に助かっています。

月(9:30~18:15) 翌日の国際会議に向けて残業、帰宅は20:00
火(13:15~22:00) 国際会議が無事終了、23:00には会議のポイントをまとめて帰宅
水(9:30~18:15) 今日は定時退庁日、同僚と飲み会
木(9:30~18:15) 国際機関と打合せ。結果を幹部に報告。検討課題を整理し残業、帰宅は20:30
金(9:30~18:15) 今日はハッピーフライデー、職場の懇親会

  
◇ ある1日のスケジュール
09:30 登庁
10:30 庁内関係課との協議、終了後、論点整理
12:00 昼食(屋外でお弁当)
13:30 午前中の会議結果を幹部に報告
15:00 予算要求に関し、業者と打合せ
18:00 インターポールの担当者と国際会議、各国の情勢について

18:00 情報収集
20:00 退庁
20:30 自宅で子どもと戯れながら夕食

 
 

教養

 
栗原 和也
 
金融庁

金融庁総合政策局総務課国際室国際銀行第一係 
 

2021年 金融庁監督局銀行第二課企画係兼モニタリング係
2022年 現職



世界の金融システムを守る、最前線。
 
 
◇ 国家公務員になろうと思ったきっかけ
 大学時代、法学部で租税法や金融法、競争法などの経済関連の法に触れたのがきっかけでした。国境を超えて急速に変化する経済社会と法制度の関係を学んだことが、制度をデザインする中央官庁の業務に関心を持つきっかけになりました。
 
◇ 記憶に残っている業務
 2023年3月、海外で銀行の破綻が相次ぎ金融システムへの懸念が高まる中で、国際金融規制を議論するバーゼル銀行監督委員会の会議運営をリードしたことが印象に残っています。パンデミックの影響で数年ぶりとなった対面会合の開催には多くの困難がありましたが、自ら運営を担った会議で銀行のリスク管理や今後の金融監督のあり方に対する重要な議論が行われるのを目の当たりにし、グローバルな議論に貢献した実感が得られました。
 
◇ 日々の仕事
 現在は、バーゼル銀行監督委員会における国際的な金融規制の交渉に携わっています。議論に向けて、国際金融の最新動向を毎日欠かさず確認し、海外当局・日本銀行・金融機関との調整を行っています。また、自ら担当する国際会議が対面開催された際には、海外に出張することもあります。英語で議論に参加するのは緊張もしますが、日本を代表して発言し、海外当局の職員と交流できる貴重な場です。
 
◇ 仕事の面白み、やり甲斐
 世界の金融システムの最前線に立っている臨場感が最大の魅力です。週末に海外で銀行が破綻した際は、週明けから直ちに国内外で様々な議論が始まり、そのスピード感に驚きました。その後間もなく開催された金融当局の国際会議では、海外当局の責任者から直接説明がなされ、今後の対応について様々な議論が行われました。数百年にわたる世界の銀行システムの歴史の最先端で世界の当事者と協力して問題解決にあたることができるのは、金融規制を担う金融庁でしか味わえない面白さだと感じます。
 
◇ テレワーク
 金融庁ではテレワークが定着しており、週1~2回の頻度でリモートで働いています。自宅でも不自由なく登庁時と同じように職務にあたることが可能で、柔軟な働き方が選択できると感じます。中央官庁の業務はその特性上、深夜・早朝の対応を余儀なくされる場面もあるのが実情ですが、テレワークの活用してワークライフバランスを調整する業務スタイルが普及しているのは、金融庁の大きな魅力の一つです。子育て中の職員にもテレワークを活用して活躍されている方が多くいます。
  
◇ ある1日のスケジュール
09:30 登庁
10:00 来月の国際会議に向けた対処方針の議論
11:30 海外当局・メディアの新着情報の収集
12:00 昼食 他省庁に勤務する同期とランチにいくことも
14:00 チームの定例オンラインミーティング テレワーク時は

14:00 自宅から参加
16:00 金融機関との意見交換に向けた調整
17:00 国際機関のデータ分析プロジェクトに関する分析作業
19:00 退庁
19:30 帰宅、夕食
21:00 語学学習

 
 

 
栗田 知明
 
防衛省

防衛省地方協力局沖縄協力課 
 
2022年 防衛省防衛政策局防衛政策課
2023年 現職



歴史の転換点において、日本なりの答えを導き、実現する
 
 
◇ 国家公務員になろうと思ったきっかけ
 留学などを通じ、安全保障の確保は現代においても想像以上に困難であることを実感しました。地域の平和と安定を自らの手で確保したいと考えた時、国家公務員が最適な選択肢であると考え、志望しました。
 
◇ 記憶に残っている業務
 防衛政策の中長期的な方向性を策定する部署で、約10年ぶりの戦略文書の改定に携わりました。ウクライナ侵略や過去最高の回数に及ぶ北朝鮮によるミサイル発射など、日々の緊急事態に対応する中で、防衛力強化への国民の期待が日増しに高まるのを体感しました。そうした中、省内や関係省庁が一体となって「戦後の防衛政策の転換点」と言われる戦略文書を策定し、それを裏付ける防衛予算の見通しを立てることができた時の達成感は忘れられません。
 
◇ 日々の仕事
 「世界一危険」と言われる普天間飛行場を、辺野古に移設する事業を行う部署で、対外説明要領などの総合調整を担当しています。政策を進める上では、様々な考え方を持つ方々の理解を得る必要がありますが、防衛政策は政策・法・技術などさまざまな論点が絡み合う分野です。そのため、担当者の知見を借りながら、複雑な論点を分かりやすく嚙み砕き、国民の皆様をはじめ、それぞれの説明相手に納得してもらえる説明ぶりになるよう工夫しています。
  
◇ 仕事の面白み、やり甲斐
 安全保障の世界は奥深く、理論的に優れた戦略であっても、部隊や地元という現場を顧みない机上の空論となっては意味がない一方で、長期的な計画なくして、安全保障という壮大な事業の実現に向けた調整はできません。ウクライナ侵略などを受け、安全保障政策に対する国民の期待がかつてなく高まる中、職業人生をかけて戦略策定からその実現に向けた調整に至るまでを経験し、安全保障を担う当事者として国民の期待に応えることは、国家公務員の醍醐味だと思います。
 
◇ テレワーク
 昨年の所属では局内の取りまとめ業務も担当しており、こうした業務はすべてメールや電話で行うことができました。そのため、課内で局内取りまとめ業務を中心に行う当番を決め、その日はテレワークをするようにし、通勤時間を無くす分、余暇を増やすようにしていました。また、テレワークでは在宅勤務ができるため、軽い風邪を引いた際など、体調が万全でないが休暇を取るほどではない日も、テレワークを行うことで、職務と療養を両立することができました。
  
◇ フレックス
 国会対応が発生した時など、どうしても夜遅くまで勤務することがあり、その際はフレックス勤務の制度や午前休を利用して、次の日は遅めに出勤することにしています。昨年所属していた部署では危機管理業務の関係で早朝に出勤することもありましたが、その場合は早めに退庁するなど、その日の業務やプライベートの事情に応じて、柔軟に勤務時間を選択することができています。

月(9:30~23:00) 夕方から国会対応が発生、深夜にわたり答弁

月(9:30~23:00) の調整
火(13:00~21:45) フレックス制度を利用し遅めに出勤
水(9:30~18:15) 今日は定時退庁日、課内で歓送迎会
木(9:30~20:00) 休暇に向けて同僚に業務を引き継ぎ
金 計画年休(課の方針で月1回は有給を取得)

  
◇ ある1日のスケジュール
09:30 登庁
10:00 担当している対外説明用スライドの作成を進める
11:00 記者から問い合わせ。対応方針を担当者と相談し、回答案

11:00 を作成
12:00 昼食(同期とランチ)
13:00 回答案を省内外と調整
14:00 回答案が完成。上司が記者に回答し、納得してもらえたと

14:00 のことで一安心
15:00 技術的論点を理解するため、上司と共に関係団体からヒア

15:00 リング
17:00 スライド作成作業に戻る
19:00 退庁。週末に予定している趣味の釣りに向け準備

 
 

人間科学

 
中齋 美咲
 
厚生労働省

厚生労働省職業安定局雇用開発企画課産業対策係長
 
2018年 厚生労働省職業安定局首席職業指導官室
2019年 厚生労働省人材開発統括官付キャリア形成支援室
2023年 現職



大きな責任の伴う業務に携わる面白さ
 
 
◇ 国家公務員になろうと思ったきっかけ
 大学・大学院で臨床心理学を学ぶ中で、相談者の悩みを解決するには1対1のカウンセリングだけでなく制度面での支援も非常に重要であると感じる経験が多々ありました。そのため、より多くの方を支援できる制度立案に携わりたいと思い国家公務員を目指しました。
 
◇ 記憶に残っている業務
 キャリアコンサルタント国家資格の制度を担当していたとき、「認知度が低い」「専門性の向上が必要」との声を頂く機会が多く、TwitterやFacebookを利用した制度の周知やキャリアコンサルタント向けのオンライン研修を提供したりと、様々な取り組みを進めました。その後、友人からキャリアコンサルタントを目指して勉強中だと話を聞き、キャリアコンサルタントの認知度が高まってきたことを感じ、広く一般に影響を与えるような仕事ができていると実感することができました。
 
◇ 日々の仕事
 現職では雇用調整助成金の業務を担当しています。雇用調整助成金は、経済上の理由で事業縮小を余儀なくされた事業主が休業等により労働者の雇用を維持した場合に助成する制度であり、コロナ禍では多くの企業に利用されています。一方で不正受給も発生しており、実際に不正受給調査を担当する都道府県労働局に対し、対応要領や基準を示し、制度の適正な運営にも取り組んでいます。また、国会でも取り上げられる機会も多く、国会答弁の作成や国会議員へのご説明等を行うこともあります。
  
◇ 仕事の面白み、やり甲斐
 コロナ禍で多くの労働者の雇用維持に活用された「雇用調整助成金」の業務を担当する中、制度の運用次第では事業主や従業員の生活を大きく変えてしまう可能性があることから誤った判断は許されないという責任の大きさを実感しています。この責任の大きさがやりがいにもつながっています。国民の生活に直結するような制度・施策に携わることができることが、国家公務員としての仕事の面白み・やりがいだと思います。
 
◇ テレワークの経験
 資料作成に注力したい日にテレワークを行うことが多いです。電話対応がない分、業務に集中的に取り組むことができます。 また、仕事と子育ての両立に取り組んでいるため、子どもの急な体調不良の際にテレワークに切り替えることも多いです。テレワークによって、業務に遅れを来すことなく、子どものそばにもいてあげられるので非常に助かっています。
  
◇ ある1日のスケジュール
09:00 登庁、メールチェック
10:00 係内打ち合わせ、制度説明資料の作成
11:30 昼食(同期とランチ)
12:30 都道府県労働局からの疑義照会に対応
14:00 国会議員からの照会、課内で対応検討、資料作成 
17:00 業務の引継、退庁(育児のため時短勤務)
18:00 保育園お迎え
18:30 帰宅、夕食、寝かしつけ
 
 

工学

 
正岡 麻里奈
 
文部科学省

文部科学省大臣官房会計課総務班企画係
 
2021年 文部科学省研究振興局振興企画課   
2022年 文部科学省研究振興局基礎・基盤研究課量子研究推進室
2023年 現職



中長期的な視点でビジョンを描く。
 
 
◇ 国家公務員になろうと思ったきっかけ
 学生時代に交流を持った優秀な研究者が自身の研究活動以外の業務に追われていることを知り、大学等における研究環境の改善や研究者・技術者等の育成・確保を通じて、研究者等を支援したいと思ったことがきっかけです。
 
◇ 記憶に残っている業務
 前部署で、所管法人の中長期目標(7年間の業務運営に関する目標)の作成に携わりました。作成にあたっては、法人の課題や取り巻く環境の変化等を踏まえて業務運営等の見直しを行い、その内容をもとに、数か月にわたり法人や省内関係課、関係省庁と調整を行います。関係各所との調整をはじめ、部会の準備や開催など不慣れで大変なことも多々ありましたが、中長期目標を策定・公表した時には大きな達成感を味わうことができました。
 
◇ 日々の仕事
 主に会計課の窓口業務(省内各局課や課内各班との連絡・調整業務、国会対応等)を行っています。課の業務が効率的かつ効果的に回るよう、日々情報収集に努めつつ、適宜課内各班のフォローを行うことで、課全体としてのパフォーマンスを向上させる役割も担っています。
  
◇ 仕事の面白み、やり甲斐
 局課の窓口部署では、省内全体の動きを見渡せることに加え、部署の内外問わず耳に入ってくる情報量が多いため、各種業務への知見を深めることができます。事業・法人等の担当部署では、実際に研究現場等に足を運び、現状・課題・展望等について議論を重ね、その成果を形にできるため非常にやりがいがあります。 また、事務系、技術系に関わらず、省内の様々な業務を経験できることは面白みのひとつです。
 
◇ テレワークの経験
 基本的には出勤している時と同様の業務ですが、文章作成など、特に集中して業務に取り組みたい時にテレワークを活用しています。通勤時間を削減できるため、余暇の時間を増やせることもメリットです。
  
◇ ある1日のスケジュール
09:30 登庁、急ぎの案件を処理する
10:00 会計事務研修に参加
12:00 自席で昼食
13:00 国会対応が発生、他局課と調整を行う
16:00 課内業務について打合せ
18:00 急ぎの案件の処理や業務の整理を行いながら、国会解除

18:00 まで待機
19:30 退庁
20:00 他省庁の友人と食事
 
 

 
神ノ田 奈央
 
特許庁

特許庁審査第二部医療機器(治療機器)審査官
 
2020年 特許庁審査第二部医療機器(治療機器)審査官補
2023年 現職




理系の知識・経験を活かして、日本の科学技術立国に貢献する
 
 
◇ 国家公務員になろうと思ったきっかけ
 国家公務員試験を受けようと思ったのは、父から、科学技術立国を進める日本では、今後、特許庁の重要性が高まっていくという話を聞いたのがきっかけです。特許審査だけでなく、外国特許庁との制度調和等の業務にも携わることで、日本の産業の発展に貢献したいと考えました。
 
◇ 記憶に残っている業務
 特許審査は原則書面で行いますが、出願人の要望に応じて、面接審査を実施することもあります。ある面接審査では、出願人から「数年かけて何十回も試作して改良を重ねた結果、この発明の設計に至った」という開発現場の具体的な話を聞き、出願人の発明に対する熱意や開発の苦労を知ることができました。発明に込められた出願人の熱い思いに触れて、特許権を適切に付与する特許審査の重要性や責任の重さを改めて実感しました。
 
◇ 日々の仕事
 現在の部署では、医療機器分野の特許審査を行っています。出願書類を読み、発明のポイントや背景を理解した後、検索システムを用いて先行技術文献を調査します。日本語文献だけでなく、外国語文献も調査対象のため、専門性の高い内容の英文を正確に理解する語学力も求められます。そして、出願された発明と先行技術文献を対比して、特許性があると判断した場合には特許査定(特許権の付与)を行い、特許性がないと判断した場合には拒絶理由通知書を作成します。
  
◇ 仕事の面白み、やり甲斐
 特許審査では、常に新しい技術に触れることができるので、自身の科学的な好奇心を満たすことができます。 拒絶理由通知書を作成する際には、「どのように文章を工夫すれば、審査官の意図を出願人に適切に伝えられるか」に頭を悩ませますが、先輩審査官が書いた文章を参考にして日々勉強しています。そして、出願人とのやりとりを経て、最終的に特許権を付与する時が、出願人の技術開発の努力が報われる瞬間であり、一番やりがいを感じます。
 
◇ テレワークの経験
 現在は、週2日程度、テレワーク用の審査支援システムを使用して、自宅で特許審査を行っています。特許性の有無等の判断に迷う場合には、上司にオンラインで相談に応じてもらえる環境があるので、安心して業務を進めることができています。 テレワークの日は、移動時間がないため、家族と過ごす時間や趣味の時間を増やすことができる点に、特に魅力を感じています。
  
◇ フレックス勤務の経験
 テレワークの日は、移動時間が削られる分、登庁日よりも勤務開始時間を早めに設定して、日々の生活リズムが一定になるよう工夫しています。また、夕方にプライベートの予定がある日には、勤務終了時間を早めに設定したり、先行技術文献調査に集中して取り組みたい日には、勤務時間を長めに設定したりすることで、仕事とプライベートの両立を図っています。

月(7:30~18:00) 登庁:先行技術文献調査に苦戦し残業、帰宅

月(7:30~18:00) は19:00
火(7:00~16:00) テレワーク:前日発見した先行技術文献を引

火(7:00~16:00) 用して、拒絶理由通知書を作成
水(7:30~16:00) 登庁:早めに帰宅し、普段より豪華な夕食作

水(7:30~16:00) りに挑戦
木(7:30~17:30) 登庁:翌日は年休のため、多めに審査処理
金 年休(趣味のフラワーアレンジメントのレッスンへ)

  
 

数理科学・物理・地球科学

 
西條 祥
 
気象庁

気象庁地震火山部火山監視課火山監視・警報センター
 
2020年 気象庁地震火山部火山課火山監視・警報センター
2021年 気象庁地震火山部地震津波監視課地震津波監視・警報センター
2022年 現職




火山学の知見を国際航空の議論へ
 
 
◇ 国家公務員になろうと思ったきっかけ
 国のために働く国家公務員は小学生の頃からの憧れでした。理系を選択した際に一度公務員の道を諦めたものの、大学で専攻した火山物理学の知見を活かせる職場として気象庁という選択があることを知り、志望しました。
 
◇ 記憶に残っている業務
 航空路火山灰監視に関する国際会合出席のため、ニュージーランドへ10日間出張しました。人生で初めての海外渡航で不安もありましたが、上司からのサポートもあってつつがなく全行程を終えることができました。会合では議論を追いつつ発言したほか、休憩時間や会議後には海外担当者との交流を深めました。メールとオンライン会議だけでは相手の顔が分からず実感を掴めなかったのですが、対面で会話したことで親しみが沸き、業務意欲が大幅に向上しました。
 
◇ 日々の仕事
 噴火によって大気中に放出された火山灰の観測及び予測情報を国内外の航空機向けに発表する「東京航空路火山灰情報センター」の業務にあたっています。私は国際業務担当として、海外の情報センターや火山観測所、航空関係者と連携を取り、制度の議論、噴火を想定した情報発表訓練、技術交流に取り組んでいます。また、火山灰情報発表のシステム整備にも携わり、機能改修や新形式情報の技術検討を進めています。
  
◇ 仕事の面白み、やり甲斐
 国際的な技術挑戦の潮流と、火山噴火の多い地域を担当する当庁の業務運用上の課題とを、自分が大学で研究テーマにしていた火山噴煙の物理に関する知見を活かしながら擦り合わせて検討するのが面白いです。また国際担当になったのをきっかけに、庁内研修やラジオ、Youtubeなどを活用して英語学習にも取り組んでいます。成果は必ずしもすぐには現れませんが、それを実践する場としても今の業務にやりがいを感じます。
 
◇ テレワークの経験
 週1回程度テレワークを実施しています。業務内容は、国際文書の確認及び要約や会議対処方針の作成、国際会議を含むオンライン会合への出席、火山観測に関する調査研究などです。Web会議やプログラミング、資料作成においては、使い慣れたPC環境で集中して業務に臨めるため作業効率が上がります。通勤時間の分を趣味や睡眠に回したり、休憩中に自室を掃除したりなど、時間の有効活用にも寄与しています。
  
◇ ある1日のスケジュール
09:00 登庁、火山現業引継ぎを傍聴
10:00 国際問合せ対応、文書確認
12:00 昼寝、昼食
13:00 海外火山灰情報センターとの定期ミーティング
14:30 情報発表システム整備に関する業者との連絡
16:00 新形式の火山灰情報に関する技術検討
18:00 退庁
19:00 ジョギング or 市民プールで水泳

  
 

化学・生物・薬学

 
原 悠起
 
人事院

人事院人材局首席試験専門官付
 
2022年 現職




同じ目標を目指す一体感
 
 
◇ 国家公務員になろうと思ったきっかけ
 国家公務員には、広く人々の視点に立った業務を行えるイメージがありました。国民の方にとって必要なことは何か検討し、制度を構築したいと考え国家公務員を志望しました。
 
◇ 記憶に残っている業務
 初めて国家公務員試験の問題作成会議を開いたときのことが印象に残っています。今までは学生として指導を受けていた立場だったのが一変、業務ではたくさんの専門家の方々に対し自分が主導して方向性を取り決めていく必要があり、とても緊張しました。周りの方々に助けられながら無事に会議を終えられたときは、ホッとするとともに、国家公務員として大きな役割を任されていることを実感し身が引き締まる思いでした。
 
◇ 日々の仕事
 国家公務員試験の問題作成会議の進行や実施準備などが主な業務です。会議が円滑に実施できるかは自分の気の回し方にかかっていることを意識するようにしています。例えば、議論が行き詰まったときは論点を整理したり、意見が食い違った際は相手の立場を想像しながら調整を行います。 また、所属やバックグラウンドなどが異なっていても、適正な試験実施という目指す目標は同じなので、一体感を感じながら業務を行っています。
  
◇ 仕事の面白み、やり甲斐
 何ヶ月もの期間にわたって専門家の方々と問題作成会議を開催しているのですが、ずっと担当してきた試験問題が冊子となり、試験が実施されるときは達成感を感じます。また、自分が担当した問題が国家公務員への入り口となることから、若手のうちから規模の大きな業務が行える、国家公務員の仕事のスケールの大きさを実感しています。
 
◇ テレワークの経験
 家族の看病をする際にテレワークを利用しました。急な用事ができ家を離れづらいときも、テレワークによって無理なく業務が行えるためとても便利です。
  
◇ ある一日のスケジュール
08:30 登庁、メールチェック
09:00 上司と打合せ
09:30 資料作成、先輩は分からないところを気軽に聞ける雰囲気

09:30 を作っていただけています
12:00 昼食(同僚とランチ)
13:00 問題作成会議の準備・実施
15:30 部内会議のとりまとめ
17:15 退庁
18:00 カフェで休憩

  
 

農業科学・水産

 
濱口 智美
 
総務省

総務省情報流通行政局地域通信振興課政策係長
 
2020年 総務省総合通信基盤局電気通信事業部データ通信課   
2022年 現職



地域のあふれる魅力をデジタルで応援中です。

 
 
◇ 国家公務員になろうと思ったきっかけ
 地域の魅力と都会の豊かさ双方の良さを活かし、全国どこでも、格差のない住みやすい地域にするために、ICT技術の必要性を感じており、理想の実現に貢献できるのが情報通信や地方行政に携わる国家公務員だと考えたからです。
 
◇ 記憶に残っている業務
 以前の部署で行っていた、日本の固定ブロードバンドサービスのトラヒックを集計・推計し、公表する業務です。毎年半期毎に通信事業者の皆様に集計にご協力をお願いし、有識者の分析の上で公表しているものですが、自分の業務は総務省の中だけで行うものではなく、様々なステークホルダーとの連携の中で達成されるものであることを実感し、業務が「日本の」トラヒック情報という形で公表される経験に、身の引き締まる気持ちになったことを覚えています。
 
◇ 日々の仕事
 現職では、もともとの志望動機と近い「デジタルによる地域活性化」に関する予算事業を担当しています。地域の課題をICT×農業、工業、、といった様々な分野のソリューションにより解決するため、課題に寄り添った事業メニューで支援を行うものです。去年度から、予算要求から始まり、事業の枠組みの検討、広報、色々な方にヒアリングなど事業に一から関わり、地域活性化への貢献、というやりたいことに一番近づける業務に日々邁進しています。
  
◇ 仕事の面白み、やり甲斐
 大きなスケールで、幅広い業務経験を積むことができる、それがこの仕事のやり甲斐ではないでしょうか。一つの分野の専門性を積むのも素敵なことですが、新しいこと、全く知らないことに、ずっと挑戦し続けることができるのは他にはない「魅力」だと私は思っています。なお、私は情報通信系のバックグラウンドがなく、入省時は仕事についていけるか不安でいっぱいでしたが、2年経つ頃には何とか(?)担当として対応できるようになりました。
 
◇ テレワークの経験
 現職では週に一回程度、テレワークで業務をしています。職場で同僚とやり取りし、皆が業務に向かっている雰囲気も良いものですが、一人ですすめたい作業や集中したい時には自宅の環境の方が集中できます。 総務省ではテレワークの活用を組織で推進しており、非常にテレワークしやすい環境だと思います。例えば午前中はテレワークにして午後は出勤にしたり、外出後に職場に戻るのではなくテレワーク勤務を行うなど、皆柔軟に利用しています。
  
◇ ある1日のスケジュール
09:30 登庁
10:00 他省庁との打合せ
10:30 事業の資料案作成
12:00  昼食(省内でランチ)
13:00 事業者と打合せ、執行内容のすり合わせやスケジュール確

13:00 
14:00 照会対応
17:00 ライン内で今後の対応について打合せ
18:00 資料修正など作業
20:00 退庁
21:00 夫と分担して家事。晩ご飯を食べながら週末の予定など話

22:30 し合う。
 
 

農業農村工学

 
下吹越 一輝
 
農林水産省

農林水産省農村振興局設計課計画調整室計画企画係長
 
2018年 農林水産省農村振興局整備部水資源課
2019年 農林水産省中国四国農政局那賀川農地防災事業所
2022年 現職



農業の将来を思い描き、その足元を支える基盤を整備

 
 
◇ 国家公務員になろうと思ったきっかけ
 県の職員であった父親を見て、漠然と公務員を目指していた大学時代に、国の業務説明会に参加し、国家公務員という選択肢を知ったことがきっかけです。実現できることのスケールが大きい点に魅力を感じました。
 
◇ 記憶に残っている業務
 国営事業所に勤務していた際、老朽化した農業水利施設を整備する工事に携わりました。航空写真からでもはっきりと確認できるほどの大規模な施設を撤去・補修する工事であり、地域の農業者をはじめ、河川事務所、漁業者、近隣住民への丁寧な説明、粘り強い協議・調整が求められました。しかし、工事完了後、整備した施設から取水された農業用水によって、地域の豊かな農業が営まれる様子を目にした時には、大きな達成感と感動を覚えました。数年が経過した今でも、ふとした時に地図アプリなどで様子を見てしまいます。
 
◇ 日々の仕事
 現職では、農業生産の基盤と農村の生活環境の整備を通じて「食料の安定供給」「多面的機能の発揮」「農業の持続的発展」「農村の振興」の実現を目指す「農業農村整備事業」の在り方や今後の方向性について検討しています。具体的には、審議会を開催し、有識者等の意見を聴取するとともに、農林水産行政の指針となる食料・農業・農村基本法の見直し・検証に向けた議論なども踏まえ、省内外の関係部局と協議・調整を行いながら、農業・農村が抱える諸課題に対し「農業農村整備事業」をどのように推進していくべきか検討しています。
  
◇ 仕事の面白み、やり甲斐
 私の所属部署で扱う「農業農村整備事業」は、農地、水路、農道等といった食料生産の基盤を整備・保全するものです。農林水産省では、農業従事者が減少する中、農業の成長産業化に向け、営農の効率化・省力化を目指し、先端技術の活用を積極的に推進していますが、こうしたスマート農業の導入等においても「農業農村整備事業」が重要な役割を担っています。食料生産を支え、国民の「食」「暮らし」を守る施策に携わっていることにやり甲斐を感じます。
 
◇ テレワークの経験
 テレワーク時の仕事は出勤時と大きく変わらず、資料作成や関係者との連絡調整、オンラインでの打合せ等を行っています。上司への報告や相談は、電話やチャットを活用することで円滑に行うことができるため、コミュニケーションに不便を感じることもありません。また、移動時間が削減されることで朝夕に余裕が生まれ、趣味や休息の時間を確保することができています。
  
◇ ある1日のスケジュール
09:30 登庁
10:00 打合せ資料の作成・準備
11:30 省内打合せ
12:00 昼食
13:00 午前打合せを踏まえ、次回打合せの資料作成・日程調整
15:00 各種作業依頼や質問への対応
19:00 退庁
19:30 大学の同期と夕食

 
 

森林・自然環境

 
木富 正裕
 
環境省

環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護管理室感染症対策係長
 
2019年 環境省自然環境局動物愛護管理室
2020年 環境省沖縄奄美自然環境事務所野生生物課自然保護官
2021年 環境省九州地方環境事務所出水自然保護官事務所自然保護官
2023年 現職



私の仕事は人と自然の仲を取り持つことなのだろうと思います。

 
 
◇ 国家公務員になろうと思ったきっかけ
 単純なので黒澤明の「生きる」を見て思い至りました。趣味の登山等を通じて自然環境に関心があり、自分が貢献できる仕事は何かと考え、応募に至りました。
 
◇ 記憶に残っている業務
 ツル類の大量死対応に従事したことが印象深いです。 鹿児島県出水市では、令和4年度のシーズンに飛来したツル類が1地域・1シーズンで約1500羽も死亡し、その多くは鳥インフルエンザに感染していました。私は現地で鹿児島県や出水市と連携して死亡野鳥の回収や衛生管理に取り組みました。非常事態に接し、平時から指針やマニュアルを整備しておくことの重要性と、それらを事前に周知することや現場で実践することの難しさを実感しました。
 
◇ 日々の仕事
 現在は、野生鳥獣における感染症対策に関するマニュアル作りやそのための会議運営等に取り組んでいます。現場で実感した課題はもちろん改善したいと考えていますが、個人的な経験に偏らないよう、様々な論点を取り入れ、根拠を持って検討を進めていきたいと考えています。
  
◇ 仕事の面白み、やり甲斐
 施策や文書の合意には、多くの関係者・機関の意向や事情に応じて内容を調整することが必要です。そこまで関心が集まらないだろうと考えていた案件に多くの意見が寄せられることもあります。負担に感じることも多いですが、初めて触れる考えに出会うこともあり、その中でそれぞれの意見や背景を汲み取って内容を固めていくことには独特の面白みがあると思います。そうした努力の末に期待した効果が得られ、現場の方々からの反響があると、頑張って良かったなと感じます。
 
◇ テレワークの経験
 自宅で自分の好みに合わせた作業環境を整えて勤務できるのは楽しいです。 現職では、ベランダで太陽を浴びながら勤務できるよう、環境整備中です。 前任地では、通勤時間を省略して得た時間を使って仕事終わりに地元の方々とSUPで遊ぶなど、プライベートの充実にもつながりました。
  
◇ ある1日のスケジュール
(ある晴れた日のスケジュール)
09:30 登庁
10:30 他省庁からの照会に対する回答案を作成。
12:00  昼食(省内のレストランでパッタイ弁当を購入)。 食後

12:00  に少し、日比谷公園で鉄棒を使って運動。
14:00 取材対応。環境省の取組について説明。
16:00 部局横断的な話題に関する省内の勉強会に参加。
18:15 勤務終了。勉強会メンバーと食事へ。
20:00 勤務再開。 担当する調査の実施状況を整理し、課題検討な

20:00 どを行う。
22:00 勤務終了。日比谷公園を散歩して帰る。ユリが美しい。

 
 
    
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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