2025年度版技術系ガイド 

法務省
技術系職員の活躍貢献     職員紹介

  ~刑務所の中に一つの「まち」をつくる~
 法務省では、刑務所等の矯正施設や法務局、検察庁等全国約800に及ぶ施設の整備を法務省の技術系職員(総合職、一般職)が行っています。
 特に刑務所等の矯正施設では、保安性能を確保しながら矯正処遇を行う場として特殊な計画が必要である一方、被収容者にとっては生活の場でもあり、収容棟又は居室以外にも作業場、浴場、炊事場、運動場、診察室又は病室など塀の中に多様な建物があることから、担当する職員は各用途に応じた専門知識をもって設計を行います。
 また、法務省は、矯正施設の整備を行う国内唯一の機関であり、明治時代からのノウハウを生かしつつも、国際会議への参加や3次元CADでの設計など、新しい時代に即した施設整備も行っています。
  よりよい社会を目指し、塀の中に「まち」をつくりませんか?

 
 


 刑務所(喜連川社会復帰促進センター)
 



 拘置所(東京拘置所)
 


 少年院(沖縄少年院・沖縄女子学園)
 


 総合庁舎(甲府法務総合庁舎)
 


 研修所(国連アジア極東犯罪防止研修所)
 


 国際会議(アジア矯正建築会議)
 


 3次元CADによる設計事例(BIM設計)
 


 工事監督(全国の工事現場にも出張します!!)
 
    

 

職員紹介

 
蘆田 絢菜

法務省大臣官房施設課・官署施設企画第一係員


一般職試験(建築) 大卒
 
2020年  法務省採用 大臣官房施設課基本設計担当
2021年  大臣官房施設課計画担当
2022年  大臣官房施設課技術企画室建築積算係
2024年  現職

※職員の所属(役職)は、原稿執筆時のものを記載しています。

私たちと一緒に国民の安全・安心を守る施設をつくりましょう!

 
 
◇ 国家公務員になろうと思ったきっかけ
 学生の頃から大規模なプロジェクトに携わりたいと思っており、色々な官公庁等の話を聞く中で、企画から工事まで広く施設整備に関わることができる行政の仕事に魅力を感じました。中でも、自ら設計することができ、官庁訪問時に温かい雰囲気であることを感じた法務省大臣官房施設課を志望しました。
 
◇ 学生時代の専攻と現在の仕事との関係
 学生時代は建築意匠を専攻していましたが、そこで得た知識と比べ、業務で必要とされる知識の方がより専門的になります。
 施設課では、法務省が所管する施設の企画・立案、予算要求、設計、工事、維持管理まで、一貫して施設整備に携わることになるので、技術系職員として工学的な知識と教養が求められます。そのため、学生時代に学ぶ基礎的な専門知識が必要になります(実際は知らないことが多く、後で調べることも多々ありました。)。

 
◇ 記憶に残っている業務
 入省2年目に設計を担当した案件で、敷地や法令の制約、ユーザーからの要望、限られた予算など、様々な条件の中で設計をするのはとても難しかったですが、上司や業務受注者と協議をしながら図面が出来上がったときはやりがいと達成感を感じました。
 また、実際に工事現場の視察を行った際には、自分が設計や工事に関わった建物ができあがることで、成果が形に残る喜びを感じることができました。

 
◇ 日々の仕事
 官署施設企画第一係では、主に検察庁や法務局等の官署施設の予算要求を行います。基準や関係部署との協議から、必要な面積、居室構成などを技術的知見に基づき整理し、設計の土台となる基本的な構想を企画・立案します。その後、企画内容に基づき、設計・工事の概算費用を算出し、予算要求を行います。
 現在は関係省庁等と調整しながら予算要求のための資料作成等を行ったり、全国各地の施設へ調査に行くこともあります。

  
◇ 仕事の面白み、やり甲斐
 部署異動が多い国家公務員では、異動する度に新しい仕事を一から勉強することになります。一見関係なさそうな仕事でも、自分が前にやっていた仕事はどこかでつながっているので、今の仕事に対して、新しい立場から考えるきっかけになります。
 法務省の施設整備に対していろいろな立場で関わることで、多くの知見を得ることができ、建築分野に広く関われていることが実感できるのは、施設課の仕事ならではの面白さだと思います。

  
◇ テレワークの経験
 テレワークでは自分のペースで仕事ができ、作業を中断することなく集中して業務ができるため、Web研修の受講や図面・仕様書の確認を行いました。
 中にはテレワーク化が難しい業務もありますが、法務省では仮想ネットワークの導入や決裁の電子化等により、テレワークに必要な環境が整備されていることから、効率よく業務をすることができますし、移動時間が削減され、プライベートの時間にも余裕を持たせることができます。

  
◇ ある1日のスケジュール
  9:30 登庁後、メール・スケジュール確認
 10:00 新営計画に関する予算要求説明資料を作成
 12:00 昼食(手作りのお弁当を持参しています。ときどき同僚と食堂やレストランで外食することもあります。)
 13:00 午前中に作成した資料を上司に説明
 15:00 新営計画に関する打合せ
 17:00 メール確認、事務作業
 18:15 退庁(残業がない日は同僚と食事に行ったり、ヨガやピラティスに行く日もあります。)

 



 
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