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海上保安庁海洋情報部技術・国際課 課長補佐
Ⅰ種試験(理工Ⅱ)
2007年 海上保安庁採用 海洋情報部海洋情報課 管轄海域情報官付
2009年 総務部政務課 企画係員
2011年 海洋情報部海洋情報課 管轄海域情報官
2013年 海洋情報部技術・国際課 研究官
2014年 人事院長期在外研究員(英国大学院)
2016年 海洋情報部技術・国際課 海洋情報渉外官
2018年 国際水路機関 プロジェクトオフィサー
2021年 海洋情報部技術・国際課 海洋情報技術調整官
2022年 海洋情報部情報利用推進課 課長補佐
2024年 海洋情報部技術・国際課 課長補佐
技術の力で海を知り、海上交通の安全を守る。
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◇ 国家公務員になろうと思ったきっかけ |
大学で学んだ数学を考える力が、様々な仕事に際して役立つのではと思い、また留学や国際案件にも魅力を感じて、志望しました。ただ、やはり官庁訪問を通じて雰囲気を見ていただくのは非常に大事と思います(海洋情報部は非常に理系)。
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◇ 学生時代の専攻と現在の仕事との関係 |
入庁当初に担当した地球(回転楕円体)上の精密な距離計算は学生時代の専攻(微分幾何学)に非常に近いものでした。その後も、地理空間情報を扱うソフトウェアを使用したり、業務自動化のプログラム作成など様々な点で、理系の素養は役立っていると感じています。補佐職になってからは、業務システムやデータフローといった業務全体の改善の検討において、学んできたことが総合的に生かされていると感じています。
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◇ 記憶に残っている業務 |
国際水路機関(IHO)事務局(在モナコ)において、プロジェクトオフィサーとして派遣されたことです。日本財団のご支援の下、海図作製に関する人材育成事業を英国海洋情報部と共同運営したり、業務効率化のため回章(国際機関が各国意見を聴取する仕組み)のオンライン化を実現したり、様々な事項を担当しました。人事院留学や技術系行政官の経験が総合的に生かされました。また、南フランスの暮らしや休暇中の旅行も思い出深いです。
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◇ 日々の仕事 |
現在は総括補佐として課内業務全体の進捗管理、他部署・機関との調整を主に行っています。当課は「技術」と「国際」に関する事項の窓口として、様々な新規案件や幹部承認が必要な案件が生じるため、それら進め方を課内の同僚と議論して決定していきます。また、新技術導入や業務システム・データフローなど海洋情報業務全体の改善に関する検討にも携わっています。その他、国際業務の一部にも引き続き携わっています。
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◇ 仕事の面白み、やり甲斐 |
我が国の海洋政策はこの20年着実に進化しています。特に、大陸棚延伸や海の情報連携など海上保安庁が貢献してきた分野も多く存在しており、海洋政策全般に対して理系力で貢献できることが魅力です。また本省と違う点は、現場に直結・完結している点です。自前で調査を行い、海図や海しる(海の情報を公開するシステム)といった出口まで完備するのは、船や航空機等アセットを有する当庁ならではの魅力です。
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◇ テレワークの経験 |
現在育児中でもあり、週一回以上はテレワークを活用しています。浮いた通勤時間を家事育児に充てられるのが大変助かっています。コロナ禍においては、フランスで一時期フルリモートで働くこととなり、リモートでの働き方に大分慣れることができました。帰国後、海上保安庁でも、幹部説明等も含めテレワーク対応は全庁的に推奨、普及してきており、新しい働き方が徐々に進んでいることを実感しています。
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◇ ある1日のスケジュール |
5:50 子供(10か月)に起こされる。朝のルーチン開始
8:40 妻と交代しつつ朝食
9:30 テレワーク開始、海のデータに関するシンポジウム対応資料作成
12:00 昼食
13:10 業務効率化(AI導入)の打合せ(業者・関係課、リモート)
14:30 幹部説明(リモート)
17:30 英国海洋情報部と打合せ(リモート)
18:30 業務終了(国会対応を周囲で分担)
19:30 夕食、家事(寝かしつけと離乳食ストック作成)
23:00 就寝というか気絶
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