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警察庁 サイバー警察局 サイバー企画課 課長補佐
総合職試験(数理科学・物理・地球科学) 大卒
2016年 警察庁採用
2017年 警察庁情報通信局通信施設課係長
2018年 警察庁刑事局捜査支援分析管理官付係長
2020年 警察庁長官官房企画課係長
2021年 警察庁情報通信局通信施設課係長
2021年 警察庁情報通信局情報管理課専門官
2022年 警察庁長官官房技術企画課専門官
2022年 現職
※職員の所属(役職)は、原稿執筆時のものを記載しています。
様々な分野で、日々新しい知識、人、仕事と出会える
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◇ 国家公務員になろうと思ったきっかけ |
就職活動の際に、幼少の頃、警察の科学捜査に興味を持っていたことを思い出し、民間だけでなく公務員を就職先として考えるようになりました。最終的に、様々な分野で幅広い業務に携わる機会がある国家公務員を選択しました。
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◇ 学生時代の専攻と現在の仕事との関係 |
学生時代は素粒子物理学を専攻しており、研究対象は「暗黒物質(ダークマター)」であったところ、研究内容をそのまま業務に生かせる機会には巡り合えておりません。しかし、学生時代、一般には理解しづらい研究内容を人に伝えることに心を砕いてきた経験は、現在の業務で広報・啓発、講演等で様々な方に向けて情報発信する場面で生かせています。
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◇ 記憶に残っている業務 |
全国の捜査員が、犯罪発生状況、犯罪手口等の犯罪関連情報を地図上にプロットして犯罪発生場所等を分析する際に使うシステムの更新に従事した経験です。情報分野の出身でないため難しいこともありましたが、システムの新機能の検討や使い方の指導のために第一線の捜査員と意見交換をしたことは、現場の声を取り入れ、犯罪捜査の高度化に貢献できた貴重な機会だったと感じます。全国警察へ影響を与えることができるというのも、国家公務員ならではの仕事だったと思います。
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◇ 日々の仕事 |
現職は企画担当ということで業務内容は多岐に渡りますが、主なものとしては、警察のサイバー人材育成検討、民間企業等からの情報収集、被害防止対策の検討に向けた有識者検討会の運営があります。サイバー分野は一つの組織だけで取組を進めていくことが難しいところ、民間企業、関係団体、各省庁の関係者とお会いして情報交換や施策検討を行う機会が非常に多いですし、場合によっては海外捜査機関等と連携して施策を進めていくこともあります。
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◇ 仕事の面白み、やり甲斐 |
警察では、犯罪捜査、交通、災害対応といったように幅広い施策を取り扱っており、警察庁技官は採用時の試験区分によらず様々な分野を経験するキャリアパスとなっています。そのため、異動の度に新たな業界・分野への知識を深めることができることが魅力であると感じています。また、現職のサイバー分野は世間の関心も高く、携わった施策が報道で取り上げられることが多く、社会に影響を与える仕事に従事していると実感する機会があることはやり甲斐の一つです。
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◇ テレワークの経験 |
コロナ禍を契機として、テレワーク環境の整備や意識の醸成が進み、個人のニーズに合わせて、定期的にテレワークを実施しています。その他にも、1日オンライン研修を受講するような場合には、テレワークを活用することで研修に集中することができて便利ですし、働き方の選択肢が増えていると感じます。
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◇ ある1日のスケジュール |
9:30 登庁&サイバー関連情報収集
10:00 講演に向けた資料作成
12:00 昼食
13:00 先端技術に関する関係省庁会合への参加
14:30 サイバーセキュリティ関連事業者と打合せ
16:00 金融機関、関係団体等との定例会合へのオンライン参加
19:00 退庁
19:30 乗換駅でショッピング
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