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経済産業省商務情報政策局情報産業課デバイス・半導体戦略室 室長補佐
総合職試験(工学) 院卒
2018年 経済産業省採用 経済産業政策企業行動課
2020年 経済産業省通商政策局経済連携課
2021年 中小企業庁総務課給付金チーム
2021年 スタートアップ出向(SpoLive Interactive 株式会社)
2022年 資源エネルギー庁資源・燃料部石油・天然ガス課
2022年 経済産業省商務情報政策局情報産業課
2024年 米国留学(マサチューセッツ工科大学)
一人称が「国家」。そんな壮大なスケールのフィールドで、私達と一緒に戦いませんか?
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◇ 国家公務員になろうと思ったきっかけ |
対峙する課題の大きさにやりがいを感じたからです。日本はエネルギーをはじめとする資源が少なく、更に人口減少が進んでいく中、課題先進国として、様々な課題を乗り越えなければなりません。こうした状況の中で、国家という視点で、政策というツールを最大限活用して、日本が抱える課題に挑戦したいと思いました。
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◇ 学生時代の専攻と現在の仕事との関係 |
大学・大学院では、インフラをメインに扱う社会基盤学を専攻し、卒論・修論では、インフラプロジェクトが与える経済効果を題材としていました。現在私は半導体政策に従事していますが、EBPMの一環として、大規模半導体プロジェクトの経済波及効果を試算する業務などでは、学んだ知識を直接活かすことができました。また、良く言われることではありますが、学んだ内容と直接の関係がない分野でも、原因を考え、仮説を持って、課題解決に取り組む、という点では、本質的には、研究活動と政策立案は似た営みだと思っています。
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◇ 記憶に残っている業務 |
経済安全保障推進法に基づいて、「半導体に係る安定供給確保を図るための取組方針」を策定しましたが、30P以上の政府文書のメインの書き手を担当させてもらいました。この文書は、半導体の重要性、供給途絶の蓋然性、サプライチェーンの構造、既存政策を概括した上で、レガシー半導体・製造装置・部素材などの支援策を定めるものです。今の課室に着任する前は、半導体についてはニュースでよくやってるな、という程度の知識レベルでしたので、日本企業はもちろん海外企業・政府からも参照される日本の政府文書に関して、日本政府は半導体がわかっていないな、と思われないように、その上で、できるだけ質の良い制度とし、ミスがないように書ききることはなかなかにタフな経験でした。文書を公表した後も、立ち上げた支援策に基づいて数千億円の予算を執行していくことは、重責とやりがいをどちらも感じる仕事でした。
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◇ 日々の仕事 |
私が担当する半導体に関するミッションは、主には、①半導体の国内生産能力強化、②国際連携の推進、の二点です。日々の業務としては、(1)国内の半導体関連投資促進を目的とする補助金・税制の制度創設・執行に向けた、TSMC等の半導体関連企業とのコミュニケーション・交渉、制度案の作成・相談、財務省への予算要求、(2)海外政府との打ち合わせ(海外出張が非常に多く、私は2023年だけで6回行きました)など、業務は多岐にわたっています。
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◇ 仕事の面白み、やり甲斐 |
一般的に日本の政策の動きは遅いと言われがちな中で、半導体に関しては、非常にスピード感をもって政策が展開できており、他国をリードできている状況です。私は課長補佐という立場ですが、私たちが考え抜いて前向きに取り組もうとする事に対して、それが正しいと思えば、幹部も「どんどんやろう」と言ってくれますし、そうした内容がテレビや新聞を通してどんどん外に出ていきます。私は今、総額約1.7兆円程度の先端半導体基金を担当しており、熊本におけるTSMC第2工場(投資額2兆円超)の実現等、半導体をめぐる激動の国際情勢の中で、様々な半導体プロジェクトを推進することができたと自負しています。自分が取り組んでいることの影響の大きさを感じ、本当にこれで正しいのか不安になることもありますが、感じた課題を一つ一つ解決しつつ、前に進んでいくこの仕事に対して、非常にやりがいを感じています。
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◇ ある1日のスケジュール |
9:00 登庁
9:30 米国商務省との打ち合わせ
10:30 局長レク
11:30 事業者(半導体関連)との打ち合わせ
12:00 昼食(同期とランチ)
13:00 半導体・デジタル産業戦略会議の資料作成
15:00 九州経済産業局との打ち合わせ
16:00 国会議員へのレク
21:00 退庁(その後留学準備等)
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