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消防庁 予防課 設備係長
総合職試験(化学・生物・薬学) 大卒
2018年 消防庁採用 消防庁 消防・救急課 救急企画室
2020年 札幌市消防局(出向)
2022年 気象庁 総務部 企画課 地域防災企画室(出向)
2024年 現職
なんやかんや言うても「人の命を守る仕事」ってカッコよくない?
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◇ 国家公務員になろうと思ったきっかけ |
学生時代は部活動に明け暮れており、漠然と「どうせならカッコええ仕事やりたいな」と思っていたところ、理系の素養が活かせて、人々の命と生活を守る技術系の国家公務員という仕事があることを知り、志すようになりました。
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◇ 学生時代の専攻と現在の仕事との関係 |
大学では、農学部で食品生物科学を専攻していました。食品や製薬といった業界に進む同期が多い中、国家公務員、まして消防庁は異色の就職先だったと思います。食品に関する知識が消防行政に直結する機会は正直あまりありませんが、火災予防分野では化学、救急分野では免疫学に関する知識が役立つ機会もありました。そして何より論的思考や科学的根拠を求める姿勢そのものが理系行政官には不可欠だと感じています。
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◇ 記憶に残っている業務 |
消防庁ではキャリアパスの一環で、各地の消防本部に出向することがあり、私も札幌市消防局で消防士として現場活動に従事しました。中央省庁の業務はどうしてもデスクワークが主となりますが、実際に火災現場で放水したり、心肺蘇生を行ったり、文字どおり人の命を預かる仕事をしたことは、かけがえのない経験となりました。自分が霞が関でやっている仕事の向こうには、いつも現場で命がけで戦う消防職員と、助ける求める人々がいることを痛感しました。
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◇ 日々の仕事 |
現職では、消防用設備等の技術基準の検討に携わっています。消防用設備等は火災から人命を守る重要な設備である一方、設置には相応の負担を強いるものです。安全性を担保しつつも過剰な規制にならないよう、しっかりと根拠を積み上げて基準を設けなければなりません。そのために、業者と打合せをしたり、研究機関からデータを取り寄せたり、時には現物を視察しに職場の外に出したりしながら、検討に必要な材料を集め、技術基準を作り上げていきます。
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◇ 仕事の面白み、やり甲斐 |
車を速くスムーズに走らせるには、最適なタイミングと強さでブレーキをかけることが重要なように、新しい技術や産業を推進するのにも、過不足のない規制を設けることが肝心だと私は考えています。消防庁は、いわゆる“規制官庁”と評されることが多いですが、安全面を犠牲にすることなく安定的な推進を図れるよう、“ブレーキ”という立場から我が国の技術や産業の振興を支える仕事は、消防庁ならではの面白みであり、やり甲斐だと感じています。
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◇ ある1日のスケジュール |
9:00 登庁、メールチェック
9:30 消防本部からの法令の解釈に関する相談への対応
11:00 検討会の方針について庁内でディスカッション
12:00 昼食
13:00 検討が必要な設備について業者へのヒアリングと実地調査
15:00 検討会の委員を務める学識経験者との打合せ
16:00 翌日の幹部への説明に向けた資料の作成
19:00 退庁
19:30 皇居ランをしてリフレッシュ
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