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特許庁 審査第四部 情報処理 審査官
総合職試験(工学) 大卒
2020年 特許庁採用 審査第四部情報処理 審査官補
2024年 現職
特許審査を通じて技術の強みを明らかにし、産業の発達に寄与する
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◇ 国家公務員になろうと思ったきっかけ |
友人に誘われて国家公務員試験を受けたことがきっかけです。その後説明会等で、これまで学んできた理系の知識を活かすことができると知り、技術系の国家公務員を目指しました。
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◇ 学生時代の専攻と現在の仕事との関係 |
特許出願を審査する業務においては、出願された技術の内容を理解することや、近しい技術が記載された文献を探すことが非常に重要です。 学生時代に授業で身につけた理系的な知識や、論文を読んで技術を理解した経験などが、今の業務にも活かされています。 また、ある技術と他の技術とで、どこが同じでどこが違うのかを考える際に、理系的な論理的思考能力が活かされていると感じます。
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◇ 記憶に残っている業務 |
特許庁に入庁すると、審査業務に必要な法知識などを身につけるために、様々な研修を受けることとなります。特に2年目に受ける研修は記述試験があり大変でしたが、おかげで、現在十分な法知識をもって審査業務を行うことができています。 また、特許庁では、審査以外の業務に携わる機会も多くあります。私は最近、被災地派遣業務として、一週間石川県に赴きました。微力ではありますが被災地の復興の一助となるという貴重な経験ができました。
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◇ 日々の仕事 |
主に審査業務を行っています。審査業務では、出願内容の正確な理解をしたうえで、出願に近しい文献のサーチ(先行技術調査)を行い、特許性の判断を行うこととなります。 私の所属課室では人工知能関連の出願の審査を行っていますが、特に量子コンピュータや生成系AIに関する出願を審査する際は、最先端の技術に触れられているという実感があります。 また、最先端の技術を正確に理解することができるよう、庁内の研修を受講したり、学会に出張して聴講したりすることで、技術知識を身につけています。
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◇ 仕事の面白み、やり甲斐 |
審査業務においては、最先端の技術に関わる文献に数多く目を通すことになります。技術内容が難しい文献も多いですが、自身の知識が広がっていく実感があります。また、膨大な文献の中から、特許出願に近しい技術が記載された文献を見つけたときは、達成感があります。 そして、産業発達に寄与するための特許制度を支える一員として、特許査定等に実名が載るというやりがいもあります。
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◇ テレワークの経験 |
現在、週に2回程度テレワークをしています。特許出願の技術内容を理解し、近しい技術が記載された文献を探すという審査業務は、テレワーク時も登庁時同様に行うことができます。 自宅でテレワークすることで、出勤の往復時間が浮くため、自己研鑽等に時間を使うことができ、非常に助かっています。
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◇ ある1日のスケジュール |
8:00 登庁
10:00 担当案件の先行技術調査
12:00 昼食(同期とランチ)
14:00 拒絶理由通知を起案
18:00 退庁
21:00 高校や大学からの友人とオンラインでゲーム
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