2026年度版技術系ガイド 

 ~不変の使命 無限の可能性~

 防衛省には、我が国の平和と独立を守り、国民の命と平和な暮らしを守り抜くために、技術系職員が理系の専門性を活かせる場があります!
 総合職としては、防衛省本省では行政職施設系・行政職装備系、防衛装備庁では研究職研究開発系、陸海空各幕僚監部では研究職能力分析系、情報本部では研究職情報系という5つの職種がそれぞれのフィールドで技術的知見を活かしながら活躍しています。また、地方防衛局や統合幕僚監部、陸海空自衛隊の各部隊等では一般職職員がそれぞれ活躍しています。
 総合職(行政職施設系)は自衛隊の活動基盤である駐屯地・基地等の防衛施設に関する政策の企画立案や整備を担い、総合職(行政職装備系)は自衛隊の能力発揮の根幹である防衛装備品に関する政策の企画立案や調達実務を担い、総合職(研究職研究開発系)は装備品の研究開発業務を担っています。
 一般職職員は技術のプロフェッショナルとして装備品の点検・整備、防衛施設の設計・監督、サイバーセキュリティ業務等を担っています。

 

●土木・建築・機械・電気の専門性を活かし、防衛政策を具現化する。

 総合職施設系は、工学的知見を活かし、防衛施設の整備・周辺地域との調和・在日米軍の再編を担っています。令和5年度から5年間の施設整備予算を約4兆円と見込んでおり、防衛省では防衛施設整備を着実に進めていきます。防衛施設の整備は、限られた予算の中で様々な要望に応えることはもちろん、関係法令の遵守や地域の理解確保も不可欠です。担当事業が完成した時の達成感はとても大きなものです。防衛施設の整備にあなたの技術を活かし、日本の平和を守ることに貢献しませんか。
 


●ビル群における爆発に対する脆弱性評価シミュレーション。
 


●戦略的な「装備政策」を展開し、日本と世界に貢献する。

 総合職装備系は、航空機や艦船といった装備品に係る各種政策の企画・立案等を担っています。防衛生産・技術基盤の維持・強化、諸外国との防衛装備・技術協力、装備品調達の最適化など、役割は多岐にわたります。理系のバックグラウンドを活かしつつ、海外政府、メーカー、商社、自衛官といった多くの人たちと共に働き視野を広げることで、自分を大きく成長させることができます。自由な発想と多角的な視点で戦略的な装備政策を展開し、日本を支えながら世界を相手に活躍したいと考える方の挑戦をお待ちしています。

 


●日英伊3か国による共同開発中の次期戦闘機(画像はイメージです)
 出典:防衛省ホームページ(https://www.mod.go.jp/j/policy/defense/nextfighter/index.html
 
    

職員紹介

相原 昌博
相原昌博さん
防衛省 整備計画局 施設整備官付防護施設研究室 防護施設研究班 調整係長
 

2019年 防衛省採用     統合幕僚監部首席参事官付 総括班係員
2020年 南関東防衛局 調達部土木課 係員
2022年 地方協力局 地域社会協力総括課 移設整備班 係員
2023年 大臣官房秘書課付 係長(防衛大学校における技術研修)
2023年 沖縄防衛局 調達部土木課 係長
2025年 現職


技術の力で、日本の平和と独立に貢献。​

 
◇ 採用年・採用試験(区分)院卒・大卒

 2019年採用 総合職試験(工学)院卒
 

◇ 国家公務員になろうと思ったきっかけ
 就職にあたって、組織のもつ目的やビジョンに共感できれば誇りをもって働き続けることができると考えていました。その中で、説明会等で聞いた防衛省の目的はこれに合致し、その目的は今後も変わらないのではと考えたことがきっかけです。
 
◇ 学生時代の専攻と現在の仕事との関係
 学生時代は、土木工学の中でも衛生環境工学という上下水道や省エネルギー等について研究する学問を専攻していました。現在は防衛施設の整備を行っていますが、学生時代に教科書でみたことのある式が実際に使用されており感動しました。細部を覚えていなくても見たことがあるというだけで理解のしやすさにつながったと思います。もちろん、実務ではより専門的な知識を求められるので、一から学ぶことが多いですが、わからないことを学ぶ土台になっていると思います。
 
◇ 記憶に残っている業務
 入省1年目に配属された統合幕僚監部で行った事態対処にかかわる業務が記憶に残っています。その年には北朝鮮によるミサイル発射、台風等に伴う災害派遣、国際緊急援助活動など様々なことが起きた年であり、自衛隊の任務を肌身で感じた1年間でした。施設系技官の仕事はそれらの業務に従事する自衛隊の活動基盤を整備する仕事であり、地方防衛局で実際に施設整備に従事する際は身の引き締まる思いでしたし、それは今も同様です。
 
◇ 日々の仕事
 地方防衛局勤務においては、防衛施設の建設にかかる調査、設計、工事等の監督業務を行っていました。具体的には契約書類の作成、費用の積算、自衛隊の各部隊や米軍、施工業者、関係自治体との打ち合わせなど目的物の建設に必要な事項をすべて実施します。また、現所属の防護施設研究室では、施設防護技術(爆発やテロ攻撃などから施設を守る技術)にかかる調査や検討を行っています。私は現在、爆発原理等の基本的事項について学びながら、施設防護に必要な基準の検討をしています。
 
◇ 仕事の面白み、やり甲斐
 防衛施設には滑走路、火薬庫、港湾施設など種々多様な施設があります。また、有事やテロを想定した施設防護を行う必要があり、勉強の毎日ですが、ここでしかできない仕事であることが一番の面白みだと思います。また私はこれから約2年間、アメリカにある米軍の防護設計センターで勤務し米軍の施設防護技術について学ぶ予定です。米軍の考え方を習得し防衛施設に活かせる知見を持ち帰りたいと思います。こういった機会があることも面白みの一つだと思います。
 
◇ ある1日のスケジュール
 9:30 登庁
 9:30 国外の施設防護にかかる情報収集
10:15 室内会議
11:00 業者との打ち合わせ
12:00 昼食
13:00 発注業務資料作成
15:00 予算要求資料作成
19:15 退庁
20:30 自宅着、自宅で運動やトレーニング
 
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