2026年度版技術系ガイド


原子力規制庁
技術系職員の活躍貢献     職員紹介

 ~世界最高水準を目指す確かな規制~

 原子力規制委員会は、常に世界最高水準の安全を目指し、原子力発電所などの安全規制を行っています。
 原子力施設は、あらゆる分野の技術が集まって成り立っており、その規制には、様々な分野の科学的・技術的な知識が必要です。また、放射線防護や原子力防災・災害対策などの役割も担っています。
 そのため、原子力規制庁は、全ての区分の技術系職員(職員の約8割が技術系)が活躍できる環境であり、東京での本庁勤務のほか、原子力施設が所在する地域の規制事務所や、国際機関等において、常に最新の知見に学び、高い倫理観、使命感、誇りを持ちながら、職務にあたっています。

 


●原子力施設の審査・検査

 原子力事業者からの申請を審査し、規制基準への適合性を確認します。現場での検査活動を通じて、原子力事業者の保安活動を監視しています。



●放射線防護・原子力防災

 原子力災害対策指針の改善や原子力緊急事態における医療に関する体制の整備などの原子力災害対策に関する制度設計等を行います。原子力災害等が発生した際の緊急時対応を担います。
 


●安全研究

 原子力に関わる安全研究を行い、新知見を規制基準に反映します。蓄積した知見に基づき、原子力規制部が行う審査等の支援を実施します。
 


●国際業務

 原子力に関わる安全研究を行い、新知見を規制基準に反映します。蓄積した知見に基づき、原子力規制部が行う審査等の支援を実施します。
 


●研修制度

 原子力の知識がない職員からエキスパートまで専門性を磨けるよう、様々な研修を用意しています。対面や現場での研修の他、eラーニングも用意しています。(写真はプラントシミュレータを用いた研修)
    

職員紹介

田中 敦也
田中敦也さん
原子力規制庁 原子力規制部 原子力規制企画課 技術課題一係長

 
2019年 原子力規制庁採用 長官官房放射線防護グループ放射線防護企画課
2020年 原子力規制庁原子力規制部地震・津波審査部門
2021年 原子力規制庁原子力規制部地震・津波審査部門総括係長
2022年 原子力規制庁長官官房総務課法令審査室法令審査二係長
2024年 現職



専攻にとらわれない幅広い科学的知識・思考力をフル動員

 
◇ 採用年・採用試験(区分)院卒・大卒

 2019年採用 総合職試験(工学) 大卒

◇ 国家公務員になろうと思ったきっかけ
 日本はいわゆる先進国であり世界的に見てもとても平和な国であることは言うまでもありません。そんな我が国の発展・安定等のため、「国家」というより大きな視点から仕事をしたいと思ったことがきっかけです。
 
◇ 学生時代の専攻と現在の仕事との関係
 大学では、航空学科に所属し、熱・流体力学を中心に学びました。大学での専攻が現在の業務に直接関係しているわけではありませんが、例えば現在の担当業務である民間規格の技術的妥当性の検討・評価では、その対象となる民間規格の分野が材料や設計、電気など多岐にわたっており、学生時代に学んだ基本的な科学的な知識や考え方、合理的な思考力がそれらの理解の一助になっていると感じています。
 
◇ 記憶に残っている業務
 入庁5年目に法令審査室に在籍していたときに法改正の審査業務に携わる機会がありました。経験がなく一から学ぶことばかりで、時には深夜まで法案の確認を行うこともありましたが、技術系でありながら法制事務に携わることができたことは非常に貴重な経験だったと感じています。現在の業務でも法令等の改正案を作成する機会があり、法制事務に携わった経験がとても役立っていると感じています。
 
◇ 日々の仕事
 電力事業者は、原子力発電所に係る各種の認可申請において、国の基準に適合していることの根拠として民間規格を多く用いています。これらの認可申請の審査を効率化することを目的として、あらかじめ民間規格の技術的妥当性の検討・評価を行う取組を実施しており、私は、この検討・評価に係る業務を担当しています。具体的には、外部専門家も参加する公開の検討チーム会合の日程調整や質問事項の作成・整理から、検討結果をまとめた技術評価書の作成・確認、民間規格を認可の審査基準に引用するための各種規程の改正案の作成まで、その業務は多岐にわたっています。
 
◇ 仕事の面白み、やり甲斐
 原子力規制庁の特徴として、若いうちから自らの考えや意見を発する機会が数多くあります。自らの考えや意見を論拠・理由とともに端的かつ正確に相手に説明し理解してもらうことは非常に大変なことである一方で、年次が進めば進むほど必要になる非常に重要なスキルであり、こうしたスキルを若いうちから磨く機会があるのは非常に有意義だと感じます。その中で、自分の考えや意見が周りに理解され考慮されることは仕事のやりがいにも繋がります。
 
◇ テレワークの経験
 テレワークでは、各種の資料確認や各規程の改正案の作成など、ひとりで集中して作業する方が効率的な業務から、最近では設備等の充実が図られオンラインでの打合せを行うことも多いです。朝晩の通勤にかかる時間を省くことで、通勤に係るストレスを削減出来ることや家族と過ごす時間を増やせることがテレワークを行う最大のメリットだと感じています。 
 
◇ ある1日のスケジュール
 9:30 登庁
10:00 課内会議
10:30 面談資料の確認、資料作成など
12:00 昼食
13:00 民間規格の技術評価に係る学協会との面談
15:00 面談資料の確認、資料作成など
16:00 被規制者等との面談
17:00 面談の議事要旨の作成など
19:00 退庁
20:00 帰宅後子どもたちとお風呂
21:00 就寝
 

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