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気象庁 情報基盤部 数値予報課 プログラム班 技術主任
2015年 気象庁採用 神戸地方気象台
2017年 気象庁予報部数値予報課
2020年 現職
24時間動き続ける気象庁の心臓のメンテナンス
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| ◇ 採用年・採用試験(区分)院卒・大卒 |
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2015年採用 一般職試験(物理)大卒
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| ◇ 国家公務員になろうと思ったきっかけ |
大学院で専攻していた内容の多くを、気象庁での仕事に活かせることが大きかったです。
また、気象庁の発信する多くの情報を日々利用していることに気づき、きっとやりがいのある仕事だろうと志望するようになりました。
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| ◇ 学生時代の専攻と現在の仕事との関係 |
大学院では地球惑星科学を専攻しており、主に気候・気象について研究していました。そこで学んだ気象学や流体力学等の知識はそのまま業務に使うことがありますし、研究でツールとして習熟したLinuxでのプログラミングも開発業務で活きています。
また、専攻に限らないことでも、文献を調べ、深く思考し研究した経験は、開発業務における課題解決に役立っていると感じます。
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| ◇ 記憶に残っている業務 |
スーパーコンピューターの更新時の数値予報システムの移植作業に携わったことが印象に残っています。
年単位のスケールで多くの人が関わる作業になりますが、必要なツールの整備やスパコンの性能を引き出す利用法調査、最終的な数値予報システム構築など、庁内や業者と緊密に連携を取りながら一丸となって進めた作業でした。
一から構築した数値予報システムが、無事、運用を開始した時は感慨深い気持ちでした。
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| ◇ 日々の仕事 |
気象庁では、天気予報や警報・注意報など各種情報の基になる基礎資料作成のため、スーパーコンピューター上で動く数値予報システムを24時間365日運用しています。
その数値予報システムの運用管理や数値予報システムで用いるライブラリ・ツール類の開発を主に行っています。
また、数値予報システムの基礎資料の一部は、数値予報プロダクトとして国内外に流通し、そのプロダクトの開発・管理も行なっています。稀ですが、数値予報システムに障害が発生した際に、夜間でも対応することはあります。
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| ◇ 仕事の面白み、やり甲斐 |
気象庁が発信する情報の基を作成する基盤となるシステムの運用を担っており、日々緊張感を持って仕事ができます。特に、システムの大きな更新をチームでやりきった後には、達成感を感じます。
他にも、スーパーコンピューターは数年に一度更新があって、その整備に携わることができたり、GPUプログラミングやAIなど新しい技術に触れることもできるなど、好きな人にとってたまらない仕事だと思います。
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| ◇ テレワークの経験 |
私のいる部署では、積極的にテレワークが取り入れられています。セキュリティを担保しつつ開発サーバにアクセスできる環境が整えられていたり、Web会議やチャットを利用してコミュニケーションが取れたり、テレワーク中に不便はほぼ感じません。テレワークだと、朝の満員電車に乗らなくていいですし、勤務終了からすぐ家事に取り掛かれるので、時間を有効に使えます。
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| ◇ ある1日のスケジュール |
8:30 テレワーク勤務開始(主に開発業務を行う)
10:00 数値予報システム更新(本番環境への組み込み作業)
12:00 昼食
13:00 午後勤務開始
13:00 業者と打ち合わせ
17:15 定時
18:15 テレワーク勤務終了
18:30 近所のスーパーに買い出し
19:00 夕食準備・夕食
21:00 余暇(TV、ゲームなど)
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