原子力規制庁
世界最高水準を目指す確かな規制

  原子力規制委員会は、「人と環境を守る」ことを使命とし、原子力発電所等の安全規制をはじめ、放射線の監視や原子力災害対策、放射線防護に関する企画立案や核不拡散に関する取組など、幅広い役割を担っています。あらゆる分野の技術が集まって成り立つ原子力施設等を相手に、世界最高水準の安全を目指し、これらの役割を果たすためには、様々な分野の科学的・技術的知見が必要となります。
 そのため、原子力規制庁には全ての区分の技術系職員(全職員の9割が技術系)が活躍できるフィールドがあり、東京での本庁勤務のほか、原子力施設の所在する地域の規制事務所や国際機関等において、常に最新の知見に学び、高い倫理観、使命感、誇りを持ちながら、職務にあたっています。

 
 

技術系職員の活躍・貢献

 

■原子力施設の審査・検査
 原子力施設の安全性等について、原子力事業者からの申請内容が規制基準に適合しているか審査を行います。また、原子力発電所等の現場において、原子力事業者の保安活動等を監視するなどの検査活動を行います。

 

■放射線防護・原子力防災
 原子力災害対策を円滑に実施するための指針を策定し継続的に改善するほか、原子力災害時に求められる医療体制の整備など、原子力災害対策に関する制度設計等を行います。
また、実際に原子力災害等が発生した場合の緊急事態対応を担っており、日々訓練を企画し実施しています。

 

■安全研究
 原子力規制庁自らが原子力安全等に関する研究(安全研究)を行い、規制基準の改善に資する新たな知見の創出や審査支援など規制の充実に寄与する知見の蓄積を行います。

■国際業務
 国際機関との連携のほか、多国間の枠組みや米国・仏国をはじめとする各国の規制機関との連携を通じ、原子力安全等に関する「情報収集」や日本の規制等に関する情報発信、国際基準の検討に係る協力などの「国際貢献」を行っています。また、国際機関や各国の規制機関などへ出向する職員もいます。


■研修制度
 法律や原子力などの基礎知識を学ぶところから、原子力規制に必要となる専門的な知識を身に付けるところまで、段階に応じて様々な研修を用意しています。対面での講義はもちろん、現場での研修やe-ラーニング、そして独自の研修施設を用いた研修まで、様々な環境で学ぶことができます。
(写真は原子力発電所の運転を模擬できるプラントシミュレーターを用いた研修) 

先輩職員に聞く

大森 敬之

原子力規制庁 原子力規制部 検査監督総括課 課長補佐(制度担当)

最新の科学技術に立脚した規制制度の構築
経歴
2017年 原子力規制庁採用 原子力規制部 実用炉審査部門 総括係員
2018年 原子力規制庁 長官官房 緊急事案対策室 総括係長
2020年 原子力規制庁 技術基盤グループ 技術基盤課 制度係長
2021年 行政官長期在外研究員 米国コロンビア大学院(公共政策)
2023年 原子力規制庁 放射線防護グループ 制度係長
2025年 現職
採用年・採用試験(区分)
2017年採用 総合職試験(工学) 大卒
国家公務員になろうと思ったきっかけ
 大学1年生の時に福島県で除染ボランティアに参加し、原子力・放射線に関心を持ちました。就活では最後まで悩みましたが、「原子力に対する確かな規制を通じて、人と環境を守る」という原子力規制庁の使命に共感したことが、入庁の決め手となりました。
学生時代の専攻と現在の仕事との関係
 学部生の頃は原子力発電の基礎となる物理・化学・工学を学び、修士課程では核融合炉プラズマの磁場閉じ込めに関する研究を行いました。大学時代に核分裂、核融合、放射線などの原子力の根幹となる分野に触れていたことは、職場で飛び交う専門用語の理解速度と解像度を高める上でのアドバンテージになっています。
記憶に残っている業務
 原子力施設の規制実務を担当していた時に、国際原子力機関(IAEA)によるレビュー対応を行ったり、欧米の諸外国の規制機関と連携して規制の高度化を図ったりする機会に恵まれました。国内に限らず、海外の最新の技術動向や情勢等に視野を広げた上で政策立案することの重要性を再認識させられた業務でした。
日々の仕事
 現在所属している部署では、原子力施設の検査を担当する部署のとりまとめや検査で用いるガイド等の文書の改訂のための検討を行っています。令和2年から実施している新たな検査制度について、技術的知見を活用し、さらに効率的・効果的な制度とするための検討を庁内関係者・事業者・有識者等との議論を通じて具体化しています。
仕事の面白み、やりがい
 原子力規制は日進月歩の総合科学であり、日々新しい用語や概念に出会い学びを更新しながら、その成果を社会に還元することが求められます。これは容易でない一方で、知的刺激に富み原子力規制庁の業務の醍醐味だと思います。
また、若手でも国際会合や国際機関への派遣等を通じて世界の最前線の知見を吸収することができる機会が多くあります。
テレワークの経験
 部署や対応業務によりますが、希望すれば積極的にテレワークを活用できる環境と風土があります。例えば、集中的に調査資料を作成したい時や法令の条文案を推敲しなければならない時など、必要に応じてテレワークを活用しています。
ある1日のスケジュール
07:30登庁(出勤時間を2時間前倒して満員電車を回避)
08:00メールチェックと当日のタスク整理
10:00検査ガイド改正に向けた課内打合せ・資料作成
12:00昼食
13:00検査制度に関する意見交換会合開催に向けた準備
15:00法令等の改正に向けた他省庁との折衝
16:30概要メモの作成
17:15退庁
18:00ジムで運動してリフレッシュ
19:00地元の商店街で買い物、以降自由時間
23:00就寝

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