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前田 佑樹 |
財務省 関東財務局 管財第1部 第2国有財産調整官
令和元年採用 一般職(建築) |
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◇ 学生時代の専攻分野は? |
建築
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◇ 志望動機は? |
元々、私の中で財務省は"国の財政や税金をコントロールしている機関"という印象があり、建築分野と関わりのあるイメージはありませんでした。そのため、業務説明会にて関東財務局には財務技官(建築職)という役職があり、建築職の採用枠があることを知った時は正直驚きました。そして、国家公務員宿舎の計画・維持管理を通じ、国民に奉仕する立場である国家公務員の円滑な業務を支えることで、国民全体に貢献できるといった宿舎業務の意義の大きさに魅力を感じたことから、志望しました。
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◇ 採用後の経歴は? |
採用1年目は、国家公務員宿舎の修繕業務に携わりました。宿舎において住宅設備の不具合が起きた時、宿舎管理人から修繕依頼を受け、通達に基づき内容を判断して修繕業者に修繕を発注します。
採用2年目から現在にかけては、宿舎改修工事に係る図面審査や設計基準の整備、改修工事後の竣工検査等の業務に携わっています。また、他省庁にて行われる建築分野の研修にも積極的に参加し、少しでも宿舎業務に還元できるように日々勉強しております。
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◇ 日々の仕事の様子は? |
普段は、宿舎の改修工事に係る図面審査や、設計基準の改定作業といったデスクワークを中心に行っております。図面審査では、図面に現地調査の内容が反映されているか、設計基準に合致しているか、改修前後の整合性等に着目し、審査を行います。図面に不備があると工事内容が施工者に十分に伝わらず、施工自体に影響する恐れがあるため、設計事務所に対し修正指示を繰り返し行い、施工者が工事内容を正確に把握できるような精度の高い図面となるよう努めています。非常に責任感を伴いますが、やり甲斐のある業務です。
デスクワーク以外では、改修工事の竣工検査のため現場に出張する機会もあります。検査官として現場に赴き、工事書類に不備はないか、図面のとおり正確に施工されているかを検査します。また、審査した図面を基に施工された現物を実際に見て体感することで、工事内容についてより理解を深めることができます。得た知識は以降の図面審査に活かすことができるので、竣工検査は貴重な機会でもあります。
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◇ 専門性はどのように活かされていますか? |
国家公務員宿舎の改修工事に係る図面審査をはじめとした専門的な知識を要する業務であるため、設計事務所との打合せ等においても建築の専門用語が頻繁に使用されます。これらのことから、専門用語や法規、施工に関する知識等、大学や建築士の学習で培われた知識は日々の業務の中で存分に活かされていると感じます。
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◇ 仕事の面白み、やり甲斐は? |
図面を作り上げる過程(図面審査)と工事(竣工検査)の両方の業務に携われることは、現在の自身の業務の面白みだと感じます。特に、竣工検査で現場に赴いたときは、審査した図面の内容が現実に再現されていることを実感できるうえ、現場でしかできない経験(エレベーターのかごの上に乗れる等)もでき、とても充実しています。
また、自分が審査した図面を基に改修工事が行われ、その宿舎に住む多くの国家公務員の方々の生活に貢献できていることは自身の業務のモチベーションでもあり、やり甲斐を感じます。
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◇ 自己の成長を実感したエピソードは? |
分からない用語・工法は調べ、それでも不明な点は先輩に教えを乞う等して日々の業務で知識を積極的に獲得し、それを業務に活かせたとき(図面審査で図面の内容について理解・指摘できるようになった時、設計事務所との打合せで発言できた時、工事の内容について上司と相手方が議論している内容を理解できた時等)は、以前の自分よりも成長しているなと実感します。
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◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は? |
土日祝日は休みで、年次休暇も取得しやすい環境です。私はライブに行くことが好きなので、平日に好きなアーティストのライブがある場合は計画的に年次休暇を取得してライブに行くことも多いです。また、効率的に業務を進めることで基本的に定時で退庁でき、プライベートな時間も多く捻出できるので、仕事と生活を両立しやすい環境だと思います。(私は退庁後、趣味である料理をしたり、ギターを練習(&YouTubeに投稿)したりしています。)
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◇ 今後関わっていきたい政策課題などは? |
国家公務員宿舎の需要と供給のミスマッチ解消や、築年数による老朽化への対応(既存宿舎のリノベーションを含む大規模改修等)といった、宿舎行政における課題解決に向けた取り組みに携わりたいと考えています。今後とも宿舎行政に少しでも貢献していけるように、日々の業務の中で沢山経験を積み、成長していけたらと思います。
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(令和4年2月) |