人事院 国家公務員試験採用情報NAVI
本文へ
 
  
   
  
 
職 員 紹 介
  
         
原 爽太朗   五明 美香子   匿名
   
沖縄国税事務所 間税課 技官   東京国税局 鑑定指導室 技官   国税庁 課税部 鑑定企画官付 総括係
令和2年採用 総合職(科学・生物・薬学)   平成29年採用 総合職(工学)   平成30年採用 総合職(農業科学・水産)
  

  
原 爽太朗
 
沖縄国税事務所 間税課 技官
 
令和2年採用 総合職(科学・生物・薬学)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
発酵化学
 
◇ 志望動機は?
 私は大学時代、発酵化学を専攻していたのですが、そこで学んだ経験を基に酒類関連の専門性を磨けることに魅力を感じました。
 また、酒類製造者からの技術相談をはじめとして、酒類業界における現場の方々と直接的にコミュニケーションをとる機会が業務上多いという点に魅力を感じました。
 
◇ 採用後の経歴は?
 入庁後、3か月間初任者研修を受け、そこで醸造の基礎・分析機器の扱い方・業務に係る法律の基本的な考え方等について学びました。業務で分からないことがあると、まずはこの研修で学んだことに立ち返るようにしています。
 現在は沖縄国税事務所に配属となり、酒類の分析・鑑定や泡盛品質評価会(鑑評会)の運営、泡盛の海外への普及活動等の業務に携わっています。
◇ 日々の仕事の様子は?
 酒類の分析、泡盛の品質評価会(鑑評会)進行の補助などを行っています。
 また、泡盛フレーバーホイールの外国語版作成にも取り組んでいます。フレーバーホイールとは、ある食品の香味を表現する言葉を網羅的に取りまとめたもので、その食品に関わる人や愛好者が香味について共通認識を持ち、コミュニケーションを行うためのツールとして用いられます。現在は英語版・中国語版泡盛フレーバーホイール作成のため、泡盛愛好家の外国人の方と情報交換を行っています。
 また、欧州向けの泡盛プログラムを聴講する機会等もあり、世界との近さを感じております。
 
◇ 専門性はどのように活かされていますか?
 発酵化学を専攻していたので、お酒造りに用いられる微生物の科学的な話題をフォローすることはできます。しかし専門性そのものよりは、専門性を得る過程で得た科学的素養が、新しい知見を取り込むベースとして活かされていると感じます。 
  
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は?
 お酒に関する専門性を起点として、製造者への技術支援・産業振興・行政・研究活動等、幅広い業務に携われることです。
 お酒自体がこのように非常に多様な側面を有した面白い飲み物なので、その魅力をどこまで引き出せるかにもやり甲斐を感じています。
 
◇ 自己の成長を実感したエピソードは? 
 お酒の官能評価(利き酒)において、スムーズにコメントができるようになりました。当初は利き酒能力に自信が無く、先輩方の発言を大いに参考にしてコメントをしていました。しかし最近は、用語の知識と自分の感覚が結びつくようになったのか、自然と自分の中から言葉が出てくるようになりました。
 
◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
 その日にするべき仕事が終わったら、残業をせずに帰るよう心掛けています。
 週に数回、地域のソフトテニスサークルに参加して汗を流しています。
 もちろん沖縄に住んでいるので、名所の観光・泡盛の飲み比べ等も楽しんでいます。コロナ禍のため難しい状況下ではありますが、可能な範囲で沖縄を満喫しています。
  
◇ 今後関わっていきたい政策課題などは?
 消費者のニーズも踏まえた泡盛の新たな価値開発に取り組み、海外にも普及させていきたいと思います。
  
 (令和3年2月)

  
五明 美香子
 
東京国税局 鑑定指導室 技官
 
平成29年採用 総合職(工学)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
情報理工医療学
 
◇ 志望動機は?
 「お酒」という一つの対象を軸として、課税判定等のための分析鑑定、酒類産業全体を視野に入れた産業振興行政、酒類の品質安全性確保のための国際交渉や研究活動などという多面的な視野を持ちながら、長期的に取り組み続けられる点に魅力を感じています。
 
◇ 採用後の経歴は?
 大阪国税局鑑定官室にて分析鑑定や品質評価などの鑑定官室業務を2年間経験し、アメリカのぶどう病理学研究室への留学を経て、現在は東京国税局鑑定指導室において分析方法の検討や、全国の鑑定官室からの依頼分析、集計等を行っています。
◇ 日々の仕事の様子は?
 現在所属している鑑定指導室では、酒類分析方法の検討、全国の鑑定官室から送付されるお酒の受託分析、全国調査の集計、当局職員や民間の方への研修講師等を担っています。
 今まさに注力している業務の一つとして、特定のワイン分析項目の分析方法を改正するための検討を行っています。現在の分析方法に対して、十分な実用性を持った上で高い精度が確保されるための分析条件をどのように設定すべきか、日々実験データを取り、得られた結果を解釈して改善に繋げています。このプロセス自体を楽しく感じている上に、この検討結果が将来全国のワイナリーや分析機関で用いられることから、仕事への意義深さを実感しながら業務にあたっています。
 
◇ 専門性はどのように活かされていますか?
  私の場合、5年間研究を行ってきた医用画像処理やプログラミング構築などの知識そのものを鑑定官室業務で用いることはありません。しかしながら、研究室時代に培ってきた、課題を発見して今までにないアプローチ手法を検討・提案して課題解決に取り組む力は、鑑定官室勤務・留学・鑑定指導室勤務いずれにおいても役立っています。
(とはいえ、醸造を専門とする学会で発表されていた酒米の判定方法で画像処理を用いていたり、日々の集計事務の効率化のためにプログラミングを組むことが多々あったりと、学生時代までに行ってきたことは一つも無駄にならないと実感しています。)
  
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は?
 学生時代までは単に飲用の対象であった「お酒」というもの一点一点に対して、様々な分析項目一つずつの意義や含有物質の発生機序、それらがお酒の品質に与える良い・悪い影響など、科学的な角度からその魅力を探求して酒類業界に還元できるところに面白さがあります。
 一方で、特定の香りや味覚を分析する装置は開発されているものの、お酒が作り出す複雑な香味は化学物質名だけでは説明がつかないこともまだまだ多く、人の感覚と解釈が必要とされるところに自分の介入の余地とやりがいを感じています。
 科学的なアプローチと定量的に表現できない知覚を融合させて、酒類製造とそれを取り巻く産業全体の活性化に貢献できることは、国税庁技術系職員ならではの仕事だといえます。
 
◇ 自己の成長を実感したエピソードは? 
  留学中には、自身の研究テーマをアメリカの国内学会で発表する機会をいただきました。学生の立場で参加した国際学会に比べると、人と人との心理的距離が近く、密度の高い情報が行き交う場に身を置くことができ、視野の広がりと深まりを実感しました。この仕事を始めてから様々な知識を身につけたことはもちろんですが、理系出身者としても一回り成長することができました。
 
◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
 コロナ禍以前は、趣味としてドイツ、ベルギー、広島など国内外でのお酒のイベントへ出向いたり、それぞれの地域で造られているお酒を飲み歩いたりしていました。最近では、インターネット販売等を利用してお酒を手に入れ、自宅で家族と過ごす時間を満喫しています。
  
◇ 今後関わっていきたい政策課題などは?
  留学経験を生かし、原料から一貫して理解した上での酒類製造技術支援や、機械学習やデータ解析をお酒の製造や貯蔵の条件設定に取り入れるなど、多様なお酒を製造・販売したいという造り手や酒類業界全体の声に応えていきたいと考えています。
  
 (令和3年2月)

 
匿名
 
国税庁 課税部 鑑定企画官付
総括係

 
平成30年採用 総合職(農業科学・水産)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
 植物遺伝育種学、果樹園芸学 
◇ 志望動機は?
 現場の第一線で活躍できる点に魅力を感じ志望しました。また国税庁技術系はお酒造りの現場を主体としながらも、ときには施策の企画・立案、研究に至るまで幅広いフィールドで働くことができます。
 
◇ 採用後の経歴は?
 3か月間の研修の後、国税局鑑定官室にて酒類の分析や官能評価、酒類製造者への技術的な指導など、専門的な技能を習得するための経験を2年間積みました。また酒類製造者(技術者)向けのイベントの企画・運営や、税務調査(正しく納税されているか確認する調査)等も行いました。
◇ 日々の仕事の様子は?
 現在は国税局鑑定官室の施策の企画・業務の取りまとめ、会議や研修の準備・運営、採用などの業務に携わっています。上司と意見を交わす中で、行政的な仕事を遂行するにあたり必要な能力を日々磨いています。
 
◇ 専門性はどのように活かされていますか?
 学んだ知識をそのまま利用するというような場面よりも、研究の過程で身につけた論理的思考力、表現力など、理系的素養が生きる場面が多いです。
  
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は?
 お酒という一つの分野に、さまざまな切り口から関わることができる点に面白さを感じます。現場の第一線でも、行政の第一線でも活躍でき、視野を広く持つ機会に恵まれています。
 
◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
 平日はその日にやるべき仕事を終えたら早めに帰宅し、家族との時間を大切にするように心がけています。休日は社会人サークルに所属し、趣味である卓球を楽しんでいます。
  
◇ 今後関わっていきたい政策課題などは?
 よりよい施策を作るためには、第一に現場をよく知っている必要があると思っています。今後、酒類製造者や消費者の方々ニーズをしっかり汲み取り、それを施策づくりに活かせるように、改めて多くの現場を回りたいと考えています。
  
 (令和3年2月)