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髙宮 由里 |
原子力規制庁 長官官房放射線防護グループ 放射線防護企画課
令和3年採用 一般職(化学) |
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◇ 学生時代の専攻分野は? |
分析化学
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◇ 志望動機は? |
人々の生活、幸福追求の土台となる「安全」を支える仕事に魅力を感じています。その中でも、東京電力福島第一原子力発電所での事故をきっかけに国民の関心が高まった原子力への「安全」に対し、技術系のベースを活かして貢献したいと考え、原子力規制庁を志望しました。
また、説明会で若手職員が新しい組織づくりにやりがいを感じ、影響力のある仕事に誇りを持つ姿が印象的だったことが決め手になりました。
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◇ 採用後の経歴は? |
1年目は放射線防護グループの放射線規制部門(RI部門)の総括、2年目からは同グループの放射線防護企画課の総括として業務に当たっています。
RI部門では病院や工場、大学等の8000 事業所を対象として放射性物質や加速器等の利用に関する規制を、防企課では原子力災害への対応を、それぞれ範囲や時点は異なりますが、放射線の影響から公共の安全を守るということを共通の目的として活動しています。
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◇ 日々の仕事の様子は? |
課の窓口として、課室内外の調整を行っています。具体的な業務は、予算や契約、会議の調整、国会対応、文書管理など多岐に渡っており、不明点は上司に相談し、アドバイスを受けながら仕事を進めています。
総括の業務では、規制庁全体の仕事やその流れに触れることができ、日々視野が広がっていくのを感じます。
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◇ 専門性はどのように活かされていますか? |
大学で学んだ放射化学が、放射線防護を学ぶ際の基礎として役に立っています。
その他の必要な知識も研修や業務を通して学ぶことができ、志望理由の一つでもあった「理系の知識や考え方をベースに専門的な知識を積み重ねていきたい」という思いが叶えられています。
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◇ 仕事の面白み、やり甲斐は? |
総括業務では課室内外とのコミュニケーションの機会が多く、組織や仕事のやり方をより良くしようとする先輩、同期の姿に触れることも多くあります。そんな尊敬する周りの人に囲まれて仕事をすることが一番のモチベーションです。
情報収集能力、言語化能力、コミュニケーション能力など、自分のスキルへの成長実感もがやりがいに繋がっています。
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◇ 自己の成長を実感したエピソードは? |
原子力への知識が0だった入庁前からは想像できないほど、業務を通じて知識は身に付いてきていると思います。
今の部署においては、原子力災害発生時の対応を検証する訓練での活動を通じて、日常業務で扱う原子力防災の知識への理解が深まりました。知識を整理し、再度訓練に臨むことで、緊急時対応の習熟度があがり、予見性を持って他の役割の班とコミュニケーションを取れるようになったことが一番の成長です。
総理も参加する年1回の原子力総合防災訓練では、それまでの訓練の反省を踏まえた改善が進んだ事に達成感を感じました。
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◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は? |
休暇の取得に加えて、新型コロナウイルス感染症対策の推進等を経てテレワークや時差出勤などの活用もさらに進みました。早めに退庁し、終業後にご飯に行ったり、連休を取得して旅行に行ったりと社会人の自由を謳歌しています。
また、上司や先輩が家庭の都合に合わせて、時間休やテレワークを活用しており、長く働きやすい職場環境であることを実感します。
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◇ 今後関わっていきたい政策課題などは? |
技術系として高めたい専門の方向性はまだ模索中のため、知的好奇心をもって幅広い分野に関わりたいです。
そのほか社会人として、安心して働ける職場、個々人が力を発揮できる職場づくりのために、個人として何ができるか、組織の枠組みとして何ができるかを考え続けたいと思っています。
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(令和4年12月) |