2027年度 総合職ガイド

※職員の所属(役職)は、原稿執筆時のものを記載しています。

 
 

試験区分

行 政 政治・国際・人文 法 律
経 済 教 養 人間科学
デジタル 工 学 数理科学・物理・地球科学
化学・生物・薬学 農業科学・水産 農業農村工学
森林・自然環境    
行 政
警察庁

能宗 佑圭

出向先 長野県警察刑事部捜査第二課長

「当たり前の幸せ」を守る
経歴

 2021年 警察庁採用
 2024年 警察庁生活安全局保安課 課付
 2026年 現職

採用年・採用試験(区分)院卒・大卒
2021年採用 総合職試験(院卒)行政区分
学生時代の専攻と現在の仕事との関係
 大学の法学部で学んだ憲法、刑法、刑事訴訟法等は、職務遂行の前提として役立っています(法学部以外の出身でも、入庁後に教養の機会があります。)。公共政策大学院では行政学、政治哲学、国際政治学等、幅広く学びました。今のところ、仕事に直接的に関係することはありませんが、仕事をする上で基盤となる価値観、考え方を学べました。
記憶に残っている業務
 悪質なホストクラブで多額の売掛金を背負わされ、売春等を余儀なくされる女性たちの存在が社会問題化したことを受けた風営適正化法改正に携わりました。警察庁が法改正の作業をした後は、各都道府県警がその法律を運用して問題解決を図っていくこととなります。単なる法律論ではなく運用まで責任を持つことができる警察庁の仕事の醍醐味を感じました。
日々の仕事
 今現在は、長崎県警捜査第二課長として、贈収賄に代表される政治・行政をめぐる構造的不正事件等の捜査指揮を執っています。
 日々、課員と知恵を絞って捜査方針を検討する中で、「正直者が馬鹿を見ない社会をこの手で作りたい」という入庁当時の思いをそのまま体現できる仕事、同じ志をもつ仲間に恵まれた仕事だと実感します。
仕事の面白み、やりがい
 治安という国家の基盤に貢献できること。日本に暮らす皆さんが、安全で守られた明日が来ることを当たり前に信じられるために汗をかけること。自分の職業人生を賭けるに値する仕事だと確信しています。
ある1日のスケジュール
09:00登庁
09:30課内朝礼、課員とのコミュニケーションの機会を大事にしています
12:00昼食は週末に作り置きしたお弁当を持参
13:00捜査方針検討
15:00刑事部内会議、刑事部全体の今の課題等について共有します
18:00退庁
19:00家の近くの図書館に行ったり、自宅で映画を観たりしてゆっくり過ごします
執筆者と同じ試験の区分を受験しようとする人に向けてのメッセージ
 「国家公務員になってやりたいこと」をモチベーションに、頑張ってください
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政治・国際・人文
外務省

三上 真穂

外務省在セネガル日本国大使館・二等書記官

世界を舞台に学び続ける
経歴

 2021年 外務省採用 アフリカ部アフリカ第二課
 2023年 在外研修(フランス語)
 2024年 現職

採用年・採用試験(区分)院卒・大卒
2021年採用 総合職試験(大卒)政治・国際区分
学生時代の専攻と現在の仕事との関係
 学生時代は法律や国際政治を学びました。理論どおりに実際の国際政治が動くわけではありませんが、答えのない大きな諸問題を前に、筋の通る最善の道を探し、手探りながらも進んでみるという姿勢は、学生時代の勉強に近いものがあると感じます。
記憶に残っている業務
 2025年夏、TICAD(アフリカ開発会議)と万博のため訪日したセネガル大統領の連絡調整役(リエゾン)を担当しました。事前にどこまで準備しておくかという感覚の違いから板挟みになる場面もありましたが、つつがなく訪日が終わり、大統領が政府専用機に乗り込んだ瞬間の達成感は今でも忘れられません。
日々の仕事
 総務・政務班及び経済協力班としてセネガル及び兼轄国であるギニアビサウの政治分析や経済協力案件の形成・進捗管理を行っています。現地政府や外交団と情報交換を行ったり、日本の協力で建設した学校や病院の視察を行います。領事班として査証審査などを行うこともあります。
仕事の面白み、やりがい
 外務省が所掌する仕事の範囲は幅広いので、良い意味で将来自分が何に携わっているか予測がつきません。入省時は、自分がセネガルに赴任し、管轄国の大統領や閣僚と直接会う機会に恵まれるとは思いもしませんでした。その分都度勉強が必要になりますが、新たな発見があり、学びが尽きないところに面白みがあると感じます。
テレワークの経験
 記録の作成など、ひとりでも進められる作業を中心に行っています。自宅で集中して作業ができるのが最大のメリットで、論理の筋がとおっているかじっくり見直すような作業にも向いていると感じます。
ある1日のスケジュール
08:30登庁、本省とのビデオ会議
10:00メール・電報チェック、本省からの照会に回答
12:30昼食(現地外交団とランチ)
13:30査証審査
15:00大使のセネガル外相アポへの同行、終了後メモ作成
17:15退庁、同僚と旧市街のレストランで夕食
22:30帰宅
執筆者と同じ試験の区分を受験しようとする人に向けてのメッセージ
 幅広い分野の勉強が必要になると思いますが、霞が関の仕事も幅広くて面白いです!
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法 律
財務省本省

吉岡 凌

財務省 関税局関税課 企画第二係長

“想い”を形にし、次世代に責任を持つ
経歴

 2020年 財務省採用 主計局総務課
 2021年 主計局調整第一係
 2022年 仙台国税局調査査察部門調査第三係 調査官
 2023年 内閣官房副長官補室(内政総括・政策調整・財務担当)主査
 2025年 現職

採用年・採用試験(区分)院卒・大卒
2020年採用 総合職試験(大卒)法律区分
学生時代の専攻と現在の仕事との関係
  学生時代は法律を専攻していました。現在の仕事としては、関税定率法等の改正を担っており、年度末に改正法案が可決されました。学生時代の学びが直結している訳ではありませんが、改正案の策定から公布までの過程を担うこととなり、法律を学んでいた身としては、大きなやりがいと責任を感じています。
記憶に残っている業務
 内閣官房副長官補室では、その時々の政権の旗印ともいうべき政策を進めるべく、各省庁との総合調整を担っており、デジタル行財政改革や米国関税措置を受けた対応といった政策テーマに携わることができました。初めて関係閣僚会議を担当した際には、総理・官房長官のもと、官邸の会議室に勢揃いする閣僚を前に、政府の意思決定の最前線に立っていることの責任を強く実感しました。
日々の仕事
  関税率や関税制度に関わる関税三法を所管しており、毎年度、税率や制度の見直しを行っています。特に、近年、越境ECの拡大から少額貨物が急増していることなどからも、時代に合わせた制度の見直しが求められています。一年を通じて、関係省庁と制度等について議論し、法制局と共に条文案を策定し、国会審議を経て公布するに至るまでの一連の業務に携わっています。
仕事の面白み、やりがい
 安全・安心な社会の実現や、経済社会改革・経済成長の実現等を通じ、希望ある社会を次世代に引き継いでいくという想いは、どのポストであっても貫くことができます。その上で、予算編成、法令改正、総合調整など様々なアプローチから、また企画立案から現場の執行まで幅広い関わり方を通じて、社会の変化に責任を持ち、学びを深めながら、“想い”を実現していけるということこそが、面白みとやりがいだと感じています。
テレワークの経験
  研修に参加するときなどにテレワークを活用していますが、研修に集中して、取り組むことができました。
 
フレックス勤務経験
  フレックス制度を利用し、始業を10時にしていたことがありました。出勤時間が30分でも後ろ倒しとなると、通勤ラッシュも避けることができ、比較的ゆとりをもって出勤ができました。
ある1日のスケジュール
09:30登庁
10:00次年度改正に向け関係省庁とのヒアリング
12:00昼食
13:00有識者会議に向けたディスカッション
15:00課内ミーティング(各係の抱えている案件を共有)
16:00次年度改正に向けたディスカッション
17:30法律読合せ(法律改正でミスのないよう慎重に確認)
19:00退庁
19:30映画鑑賞
執筆者と同じ試験の区分を受験しようとする人に向けてのメッセージ
  できることを精一杯頑張ってください。応援しています。
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経 済
内閣府

本橋 直樹

内閣府 経済社会総合研究所 国民経済計算部国民支出課 課長補佐

日本経済を測り、分析し、政策につなげる
経歴

 2015年 内閣府採用 政策統括官(経済財政分析担当)付参事官(総括担当)付
 2017年 内閣官房副長官補(内政・外政)付審査・調査企画担当
 2019年 内閣府政策統括官(経済社会システム担当)付参事官(企画担当)付政策企画専門職
 2020年 人事院行政官長期在外研究員(英国ケンブリッジ大学)
 2022年 内閣府政策統括官(経済財政運営担当)付参事官補佐(経済見通し担当)
 2024年 現職

採用年・採用試験(区分)院卒・大卒
2015年採用 総合職試験(大卒)経済区分
学生時代の専攻と現在の仕事との関係
 学生時代はマクロ経済学を専攻していました。入府してからもマクロ経済の分析や経済見通し、さらには学生時代に研究の対象としていたGDP統計の作成に従事するなど、想像していた以上につながっているなと思います。
記憶に残っている業務
 2022 年の総合経済対策の策定に際し、ウクライナ危機を端緒とする物価高が政策課題となる中、政策の効果試算を行いました。物価抑制効果の試算は初めての試みで、タフな局面もありましたが、策定後の総理会見で自分の試算結果が引用されているのをテレビで見た時は感慨深いものがありました。
日々の仕事
 年間8回公表している四半期別GDP速報(QE)の推計に加え、国民経済計算の新たな国際基準(2025SNA)の導入に向けた検討を行っています。そのほか、研究業務として家計の所得や消費、富の分布に関する統計の開発に関する研究を続けています。
仕事の面白み、やりがい
 緊張感のある仕事は時に厳しく、しんどい局面もありますが、それを乗り越えた時の達成感はひとしおです。また、業務を通じて日々自分の成長が実感できるので、長く取り組むことができるやりがいのある仕事だなと思います。
テレワークの経験
 課の業務全般を見るようになってからはあまり活用できていないのですが、研究内容や検討課題などをじっくりと腰を据えて考えたいときにテレワークを利用しています。
ある1日のスケジュール
09:00登庁
09:30朝公表された経済指標のチェック
10:00研究成果をまとめた論文の原稿執筆
12:00昼食(外に出て気分転換するようにしています)
13:00QE推計に向けた課内打ち合わせ。推計の正確さを確認しつつ、結果の背景要因を分析し推計の妥当性をチェック
15:002025SNA導入に向けた部内検討会、新たな検討課題に直面して四苦八苦
21:00退庁
22:00帰宅後、子供を起こさないよう静かに家事をこなす
執筆者と同じ試験の区分を受験しようとする人に向けてのメッセージ
 国家公務員のフィールドには学生時代には想像もしなかった世界が広がっています。
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教 養
金融庁

佐野 菜津子

金融庁 総合政策局 総務課国際室

国際・国内の両面から金融に携わる
経歴

 2024年 金融庁採用 総合政策局総合政策課 係員
 2025年 現職

採用年・採用試験(区分)院卒・大卒
2024年採用 総合職試験(大卒)教養区分
学生時代の専攻と現在の仕事との関係
 大学・大学院では地学を専攻し、熱水性鉱物の形成過程を研究しました。学生時代の研究は金融庁の業務と直接的には関連しませんが、例えば先行研究の内容を理解するために論文を読み込んだ経験は、既存の金融システムの仕組みを正確に理解するために各種資料を読む場面で大いに活かされています。
記憶に残っている業務
 入庁1年目は、金融商品の税制に関する検討や、金融庁としての税制改正要望の策定業務等に携わりました。他省庁や国内の金融関係の業界団体といった、多様な関係者との調整に難しさを感じつつも、様々な考えを知ることが、自身にとって大変刺激になりました。
日々の仕事
 金融庁は、日本が議長国を務める保険監督者国際機構(IAIS)において、保険監督に関する国際基準策定等の議論を牽引しています。自身もIAISの作業部会のメンバーとして保険当局間のグローバルな連携にかかる実務に関与しているほか、IAIS事務局や各種国際機関等との交渉・調整業務に日々従事しています。
仕事の面白み、やりがい
 日々の一つ一つの業務が、日本や世界を支えることにつながっている点です。例えば、国際会議の運営や意思決定に際しては、関係者間での綿密かつ細かな調整が重ねられています。自身もそのような調整に携わる中で、大きな成果も細かい業務の積み重ねの上に成り立っていることを実感しました。
テレワークの経験
 週にテレワークを複数回実施しています。前日の業務が長引いた場合には午前中テレワークをしたり、集中して行いたい作業がある場合には終日テレワークをすることもあります。業務の性質や繁忙度に応じて柔軟な働き方ができ、業務効率も上がっていると感じています。
フレックス勤務経験
 月に数回、フレックス勤務の制度を活用し、出勤時間を調節しています。海外当局との打ち合わせは時差の関係上、定時後に行われることもあり、夜に打ち合わせがあった場合には、翌日の出勤時間を遅らせることも可能です。
ワークライフバランスを維持する上で、このような制度は大変ありがたいです。
 
フレックス勤務 ある1週間のスケジュール
月(  9:30 ~ 20:00) 翌日の打ち合わせ資料の作成に向けて残業
火(  9:30 ~ 22:00) 定時で一度帰宅し、夕食を取ってから、テレワークで海外当局との打ち合わせに参加
水(10:00 ~ 18:45) いつもより遅い時間に出勤
木(  9:30 ~ 18:15) 終日テレワークをし、集中して作業
金(  9:30 ~ 18:15) 定時で退庁し、同僚と飲み会
ある1日のスケジュール
08:00週末の英語試験に向けて、朝の英語学習
09:30テレワークにて勤務開始。集中したい作業に取り組む
11:00係内で業務の進捗状況に関するすり合わせ
12:00移動(自宅→金融庁)
13:00打ち合わせ資料のチェック
14:00午後のメールチェック
16:30海外当局との打ち合わせ、終了後概要メモの作成
19:00退庁、大学時代の友人とディナー
執筆者と同じ試験の区分を受験しようとする人に向けてのメッセージ
 残りの学生生活も充実させつつ、試験対策頑張ってください!


防衛省

大野 志温

防衛省 防衛政策局国際政策課 防衛部員

日本と欧州をつなぐフロントマンとして
経歴

 2019年 防衛省採用 防衛装備庁装備政策局国際装備課
 2020年 統合幕僚監部首席参事官付
 2021年 陸上自衛隊中部方面総監部防衛部訓練課
 2022年 防衛省地方協力局沖縄協力課係長
 2022年 財務省主計局地方財政係調査主任
 2024年 豪州国立大学留学
 2025年 現職

採用年・採用試験(区分)院卒・大卒
2019年採用 総合職試験(大卒)教養区分
学生時代の専攻と現在の仕事との関係
 学生時代は外交史や国際政治を専攻していました。当時から、自らの専門を仕事に活かせるようなプロフェッショナルになりたいと思っていましたが、現在はまさに、当時学んでいた国際政治の最前線に立つ仕事をしています。諸外国との交渉や戦略的な発信を考える際など、学問の世界で学んだことを実務に応用できた時はとてもやりがいを感じます。
記憶に残っている業務
 防衛副大臣のポーランド訪問に随行したことが最も印象に残っています。事前の準備では、ポーランドはNATOの抑止力の最前線を担う国であることを踏まえながら、 1つ1つの行程や発言内容に魂を込めました。滞在中は、副大臣に日ポーランド協力の将来について力強く発信いただき、具体的な協力案件も前に進めるなど、自分にとって、そしてアテンドしたチーム全体での大きな成長機会となりました。
日々の仕事
 欧州諸国との防衛協力(協力方針の立案、会談等の準備・出席、接遇、出張、事業の検討、省内外の関係者との打ち合わせ)と防衛協力制度に関する検討(対応方針の立案、相手国との交渉、部外説明)の主担当として働いています。華やかな世界から細かな段取り管理、制度設計に至るまで、自分の全人格をもって多層的な仕事に挑むことができる点が今の仕事の魅力です。
仕事の面白み、やりがい
 最大の醍醐味は対外関係に関する省内の意思決定の場に近いことです。自分のアイデアが大臣を含む高官の言葉として対外発信される時は静かにこの仕事のやりがいを噛みしめます。そして、相手国との交渉や接遇の場も自分の力が試される場です。責任が大きい仕事である分、他では決して味わうことのできない経験と成長につながっていると実感します。
テレワークの経験
 有。相手国との打ち合わせが多い現職ではそこまで活用する機会がありませんが、これまでの仕事において、制度の検討やデータ分析をしっかりやりたい時はテレワークを活用してきました。静かな環境で仕事に集中できることは大きなメリットだと感じています。
ある1日のスケジュール
09:30登庁
10:00今後の出張案件に関する政務への説明。しっかり準備して臨みます!
11:00担当事業に関する省内での打ち合わせ。終わり次第概要作成
12:00昼食(同じ課で働く同期とのランチ)。束の間の息抜きの時間です
13:00部外で接遇のリハーサル。動線チェックなどを入念に行う
15:00外務省に出向き相手国と条約交渉。この日はVTCでした
17:00執務室に戻り、外出の間に溜まった仕事を片付ける
19:00レセプションに出席。担当国の武官や大使などとのカジュアルな意見交換
20:30この日はそのまま帰宅。帰宅後の晩酌が一番のリフレッシュ時間です
執筆者と同じ試験の区分を受験しようとする人に向けてのメッセージ
 大変なプロセスを乗り越えた先にかけがえのない経験が待っています。一緒に働くことのできる日を楽しみにしています!
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人間科学
法務省

鈴木 比香乃

法務省 矯正局総務課矯正改革推進PT 係長

人の可能性を信じ、社会の安全と希望を支える
経歴

 2018年 法務省矯正局採用 東京少年鑑別所 法務技官(心理)
 2019年 千葉少年鑑別所 法務技官(心理)専門官
 2021年 効果検証センター 効果検証官補
 2023年 名古屋刑務所 調査専門官
 2024年 現職

採用年・採用試験(区分)院卒・大卒
2018年採用 総合職試験(院卒)人間科学区分
学生時代の専攻と現在の仕事との関係
 大学・大学院共に心理学を専攻していました。
 心理学をはじめとする対人援助に関する知識や実習経験は、現場施設において非行・犯罪に至った方と面接を行う際の助けとなり、また、心理学研究を通じて培った調査・分析のノウハウは、施策の効果検証に関する計画・実施に役立つなど、学んできたことが様々な場面で活きていると感じています。
記憶に残っている業務
 入省から3 年目までは、少年鑑別所という場所で、非行に至った少年の問題を見立て、今後の処遇に関する意見(少年院に送るかどうか等)を示す業務に従事していました。
 心理の専門職として彼らを理解し寄り添いたいという思いと、社会の安心・安全のために客観的に問題を指摘しなければならないという責務との間で葛藤を感じることも多々ありました。しかし、その苦悩の中で導き出した見立てが、その後の支援等に活かされているというフィードバックを受けた時には、本業務の意義とやりがいを強く実感しました。
日々の仕事
 現在所属している係は、組織風土の改善のための取組の企画・運営等を所管しており、私はその中で、改善に向けた示唆を得るため、民間事業者や大学の先生等の協力を得ながら、各種調査・分析を通じてデータから組織の課題を明らかにし、その結果を踏まえた改善策の検討や、組織マネジメントを補助するためのツールの作成等を担っています。
仕事の面白み、やりがい
  一対一の個別支援や施策の効果検証、組織風土改革など、対象やアプローチの仕方は違えども、人が変わる可能性を信じて必要な働きかけを考える点は共通しており、人間科学の知見を活かしながら多面的に人の変化に携われるところにやりがいを感じています。
テレワークの経験
 資料作りやデータ整理など、一人で集中したい業務を行う際や、オンライン会議が集中する日などにテレワークを実施しています。業務内容によってより適した働き方を選択できるのがテレワークの魅力だと思います。
ある1日のスケジュール
09:20登庁
09:30文献等を参照しながら調査方針の具体化 施設からの質問対応・照会対応
12:00昼食
13:00打合せの準備
14:00委託事業者との打合せ
15:00外部アドバイザーとの打合せ
16:00打合せで出た検討事項の報告・対応
19:15退庁 早く退庁できた日は飲みに行くことも
執筆者と同じ試験の区分を受験しようとする人に向けてのメッセージ
 一対一の支援だけではなく、その土台となる制度や組織づくりなど、幅広く人間科学の専門性を生かせます。
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デジタル
文部科学省

三浦 崇寛

文部科学省科学技術・学術政策局 研究開発戦略課

未来を科学技術で照らすために、一日ずつ積み上げていく
経歴

 2024年 文部科学省採用 科学技術・学術政策局政策課
 2025年 研究振興局大学研究基盤整備課大学研究力強化室
 2026年 現職

採用年・採用試験(区分)院卒・大卒
2024年採用 総合職試験(院卒)デジタル区分
学生時代の専攻と現在の仕事との関係
 大学では科学計量学を専攻し、学術情報から研究力を表現する手法を開発していました。科学技術がもたらす影響の時間軸は多様で、今日の政策の効果が見えるのは数年・数十年先になることもあります。一方で、行政の説明責任として、様々な関係者にその狙いを伝えなければいけません。その際に、相手に寄り添ったデータを作り、議論を深めるために役立っています。
記憶に残っている業務
 国際卓越研究大学の認定に携わった経験が印象に残っています。有識者によって大学の研究力に求める要素が異なる中で、制度に込められた思いを実現するために調整に奔走し、できるだけ多くの方が納得できる結論に至れるように議論をまとめたことは、今後の大学振興を考える上で非常に良い機会になりました。
日々の仕事
 今年度から開始した第7期科学技術・イノベーション基本計画の達成、さらに今後検討する次期計画に向けた省内外の調整を行っています。社会情勢は時々刻々と変わっているため、大学や企業の有識者の方に話を伺って最新の動向を把握し、政策文書・予算等に反映しています。
仕事の面白み、やりがい
 まだ誰も見たことがない世界を現場と共に創り上げるところです。極端に言えば、現状の延長の先にも未来はありますが、次世代が育ち、まだ見ぬ科学技術が次々と生まれる世界は、もっと面白いことに溢れているはずです。そのために、公の目線からできることを一歩ずつ積み上げていけるところがこの仕事の面白さだと思います。
テレワークの経験
 政策課題の練りこみや調査業務に集中したい時には、自宅の作業部屋にこもって作業します。職場でもできる作業ではあるのですが、時には自分の世界にこもってストーリーを組み立てると、普段の力以上に良いアウトプットが出ることがあるので、ここぞという時に使うことにしています。
ある1日のスケジュール
09:30登庁、メール確認
10:00外部との打合せ、終了後に課内で方針確認し各所に指示
12:00昼食(お弁当を持参)
13:00施策提言に向けた説明資料の作成
15:00国会対応
17:00来週の打合せに向けた論点整理、課内で壁打ち
19:30退庁(退庁後は、自宅で映画を見たり、個人で進めている研究に取り組んだりしています)
執筆者と同じ試験の区分を受験しようとする人に向けてのメッセージ
 前例に縛られず、どんどん新しいことをやりましょう。
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工 学
特許庁

大橋 俊之

特許庁 審査第二部熱機器 審査官

「知」に寄り添いイノベーションを支える
経歴

 2017年 特許庁採用 審査第二部生活機器・審査官補
 2020年 審査第二部生活機器・審査官
 2022年 審査第一部調整課・係長
 2023年 審査第二部医療機器・審査官
 2025年 審査第二部審査調査室・副査
 2026年 現職

採用年・採用試験(区分)院卒・大卒
2017年採用 総合職試験(院卒)工学区分
学生時代の専攻と現在の仕事との関係
 機械工学を専攻し、流体力学を扱う研究室に所属していました。現在は熱機器という部署に所属し、空調、冷蔵庫等の特許審査を行っています。学生時代に学んだ工学の基礎知識、実験や論文を熟読した経験などが、日々の業務における出願書類や先行技術の理解、拒絶理由通知書などの起案に活かされています。
記憶に残っている業務
 新しい技術分野を担当した時のことが記憶に残っています。その技術に関する知識がない中で文献調査や関連資料の読み込みを重ね、未知で複雑だった技術が自分の中で一つにつながった時の達成感は大きかったです。知的好奇心が刺激され、自身の成長も感じることができ、この仕事のやりがいを実感しました。
日々の仕事
 特許審査業務では、出願書類を精読し、先行技術調査を行った上で、特許性の有無を判断します。先行技術調査や、技術内容の整理・検討など、集中して取り組む働き方が特徴です。また、出願人との意見交換会、担当技術分野に関する技術研修、工場見学等の機会があり、これらの機会を通じて、審査業務に必要な知識を深めます。
仕事の面白み、やりがい
 特許審査官の仕事の特徴は、最先端技術に日々触れられることです。同じ技術分野でも発明は多岐にわたり、常に新しい技術に触れ、知識を吸収しながら、産業の発達に寄与できる点は大きなやりがいだと思います。それぞれの発明の価値を見極め、適切に審査することで、イノベーションの推進に関われることは大きな魅力です。
テレワークの経験
 週に2回程度テレワークを活用しています。テレワーク環境下でも審査を効率的に行うためのシステムが整備されており、登庁時と変わらず自宅でも集中して審査業務に取り組めます。また、通勤時間がなくなることで、その分自己研鑽や趣味に時間を充てられるため、非常に有意義です。自分に合う環境で効率よく仕事を進めることができます。
フレックス勤務経験
 フレックス勤務の利用経験はありませんが、勤務時間が比較的安定しているため、生活リズムを整えやすい環境です。業務の進め方も個人の裁量が大きく、計画的に仕事を進めることで、効率よく業務と私生活のバランスを保つことができます。
ある1日のスケジュール
07:30登庁、担当案件の発明内容理解
08:00先行技術調査
11:30同僚と案件について協議
12:00昼休み
13:00拒絶理由通知書の起案
13:30別案件の発明内容理解
14:00先行技術調査
16:00拒絶理由通知書の起案
16:15退庁
18:00友人や同僚と食事
執筆者と同じ試験の区分を受験しようとする人に向けてのメッセージ
 専門性を活かし社会を支える仕事です
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数理科学・物理・地球科学
気象庁

三木 あかり

気象庁 情報基盤部 情報利用推進課 第一民間気象業務推進係長

安心して利用できる予報を社会へ
経歴

 2021年 気象庁採用 情報基盤部 情報政策課 情報企画係
 2022年 気象庁 総務部 企画課 防災企画室 防災調整係
 2023年 気象庁 福岡管区気象台 気象防災部 予報課 現業班
 2024年 気象庁 福岡管区気象台 総務部 業務課 管理係
 2025年 気象庁 情報基盤部 情報利用推進課 第一民間気象業務推進係 技術主任
 2026年 現職

採用年・採用試験(区分)院卒・大卒
2021年採用 総合職試験(院卒)数理科学・物理・地球科学区分
学生時代の専攻と現在の仕事との関係
 学生の頃は地球惑星科学を専攻しており、気象、海洋、地震、火山、数値予報モデルなどの基礎を幅広く学びました。予報業務の許可の審査において民間気象事業者の申請書類の内容を理解するうえで、これらの基礎知識が役立っています。
記憶に残っている業務
 防災企画室での災害対応です。大雨や地震などの災害時には、政府や自治体に対策本部が設置され、気象庁は発生事象の説明や防災対応に資する情報提供を行います。防災企画室では関係省庁との連絡窓口として、国の防災業務の一端に携わることができ、気象庁が社会に求められる役割を強く実感しました。
日々の仕事
 気象の予報業務の許可制度や、気象予報士制度の運用を担当しており、許可申請の審査や各種届出の受付、事業者からの相談対応などを行っています。日々の業務では、メールや電話での対応に加え、対面やオンラインで打合せを行うことも多く、立入検査のために出張することもあります。
仕事の面白み、やりがい
 国と民間それぞれの強みや役割を俯瞰的に捉え、今後の気象事業や制度の在り方を考えられる点に魅力を感じます。許可の審査や立入検査は確認事項が多く、事業者ごとに事業内容は異なるので大変な部分もありますが、予報業務許可制度を安定的に運用するため、上司や同僚と意見交換しながら日々の業務に励んでいます。
テレワークの経験
 現在の部署では週1回程度テレワークしており、申請書類の確認などに集中して取り組めています。テレワークの日は、往復の通勤ラッシュを避けられるだけでなく、業務開始時刻と終了時刻を少し早めることで、夕方にまとめて家事をするなどプライベートとの両立もしやすいと感じています。
ある1日のスケジュール
09:05登庁、メールや事業者からの申請書類の確認
10:30事業者との打合せ、終了後概要メモ作成
11:45課内打合せ
12:00昼食(同期とランチ)
13:00事業者からの申請書類の確認
14:00立入検査(オンライン)、終了後報告書の作成
17:50退庁
19:00帰宅(友人との食事や、趣味のピラティスに向かうこともあります)
執筆者と同じ試験の区分を受験しようとする人に向けてのメッセージ
 身につけた専門性や能力を生かせる場所がきっと見つかります!
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化学・生物・薬学
環境省

佐藤 千佳

環境省 近畿環境局 吉野熊野国立公園管理事務所 吉野管理官事務所国立公園管理官

豊かな自然環境を守り未来へ届ける
経歴

 2022年 環境省採用 自然環境局国立公園課 係員
 2023年 環境省関東地方環境事務所富士箱根伊豆国立公園管理事務所 国立公園管理官
 2024年 環境省関東地方環境事務所小笠原自然保護官事務所 自然保護官
 2026年 現職

採用年・採用試験(区分)院卒・大卒
2022年採用 総合職試験(院卒)化学・生物・薬学区分
学生時代の専攻と現在の仕事との関係
 学生時代はミミズをはじめとした土壌生物の多様性について研究していました。目に見える自然だけでなく、地域に暮らす生き物の種多様性や遺伝的多様性など「目に見えない豊かさも含めた保全」という視点をもって業務に取り組むことができています。
記憶に残っている業務
 外来種対策の新しい手法を現地に導入するため、住民説明会を実施したことです。自分たちの活動が地域からどう見えているのか不安な面もありましたが、応援のメッセージを多くいただき、より一層対策を頑張ろうと思いました。また、様々な角度から意見をいただき、地域と協同で環境保全を進めていく大切さを実感しました。
日々の仕事
 国立公園内での調査や工作物の設置を希望している研究者・事業者との協議、提出された許可申請書の審査、外来種対策、希少種の保全、展望台や登山道といった直轄施設の維持管理、国立公園や自然環境についての普及啓発、地元市町村との国立公園の管理方針の調整など、多岐にわたります。
仕事の面白み、やりがい
 長い歴史の中で守られてきたその地の自然環境について、地域との対話、自然環境との対話を通じて自分たちに何ができるのか模索する作業が魅力です。試行錯誤しながら少しでも前に進めていくというプロセスを通じて、自分たちの成すことが地域と自然環境の未来を守ることにつながるのを実感することができ、やりがいを感じます。
テレワークの経験
 一日テレワーク、午前だけ、午後だけ等、外勤や出張のスケジュールに合わせて適宜利用しています。特に午前中に外勤で汗をかいた日は、午後からテレワークにすることで、昼休みの間にシャワーの時間を確保できるので重宝していました。
ある1日のスケジュール
08:30登庁 メールチェック
09:30事業者と国立公園内での行為について打合せ、申請書作成指導
10:00業務の受注業者との打合せ
11:00決裁確認
12:00昼食
13:00公園法許認可審査
15:30毎月の所内会議
16:00メールチェック・問い合わせ対応
18:30退庁
19:30夕食を済ませ、ゲームや資格の勉強、趣味の時間を堪能
執筆者と同じ試験の区分を受験しようとする人に向けてのメッセージ
 みなさんの好奇心や知識を生かして豊かな未来を実現しましょう!
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農業科学・水産
厚生労働省

青木 那奈

厚生労働省 労働基準局安全衛生部労働衛生課 業務第二係長

働く人の安全と健康を守る
経歴

 2019年 厚生労働省採用 労働基準局安全衛生部化学物質対策課
 2020年 北海道労働局、札幌東労働基準監督署(地方研修)
 2021年 厚生労働省労働基準局安全衛生部安全課
 2023年 厚生労働省医薬・生活衛生局水道課 係長
 2024年 国土交通省水管理・国土保全局水道事業課 係長
 2025年 現職

採用年・採用試験(区分)院卒・大卒
2019年採用 総合職試験(大卒)農業科学・水産区分
学生時代の専攻と現在の仕事との関係
 学生時代の専攻が、これまでの担当業務と直接関係するといったことはありませんでしたが、理系で学んできたことで、業務上頻繁に出てくる理系的な専門用語等に戸惑うことなく、円滑に業務を進められていると感じております。
記憶に残っている業務
 北海道労働局及び札幌東労働基準監督署に出向し、労働安全衛生行政の現場の最前線を経験したことです。本省で作った制度が現場でどのように使われているかを目の当たりにし、課題も感じられたことから制度設計にはあらゆる視点からの検討が必要だと思いとても勉強になりました。
日々の仕事
 現在は、課のとりまとめ業務を担当しております。課全体の業務が円滑に進むよう、自分の課とその他の関係者との間に入って調整を行うことが主な仕事です。その他、業務上疾病の発生状況や定期健康診断の実施結果等の統計のとりまとめ業務も担当しております。
仕事の面白み、やりがい
 高齢化やデジタル技術の普及等によって、労働環境が大きく変化していく中、数多くの複雑困難な課題が出てきます。その課題の解決に向けた国の最前線の動きに、主体的に関わることができることが国家公務員の仕事の面白み、やりがいだと感じます。
テレワークの経験
 対面での打合せがある等の出勤する必要がある場合を除き、現在の業務は基本的にテレワークでの対応が可能なため、月に数回程度テレワークをしています。通勤で体力が削られないため、業務に集中できる気がしますし、通勤にかかる時間がなくなるためプライベートも充実します。
ある1日のスケジュール
09:30登庁
10:00メールチェック&課内へのメール展開
12:30昼食(お昼休みは省内部局ごとに時差で設定されており、私の所属する労働基準局は12:30~13:30です)
14:00統計関係で係内で打ち合わせ
15:00打ち合わせで決まったことをもとに統計の公表に向けて作業
19:00退庁(急ぎの予定がないときはなるべく早く退庁するようにしています。)
執筆者と同じ試験の区分を受験しようとする人に向けてのメッセージ
 様々なことが経験できるやりがいのある職場です
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農業農村工学
農林水産省

山﨑 裕介

農林水産省 農産局穀物課豆類班 課長補佐

田んぼ1枚から国の食料安全保障まで
経歴

 2013年 農林水産省採用 大臣官房政策課情報分析室
 2014年 農林水産省大臣官房政策課技術調整室
 2015年 農林水産省大臣官房国際部国際協力課(海外投資・協力G)
 2016年 農林水産省大臣官房予算課
 2018年 農林水産省大臣官房予算課
 2020年 農林水産省生産局技術普及課資材対策室係長、課長補佐
 2021年 ジェトロ香港事務所市場開拓部長(出向)
 2024年 現職

採用年・採用試験(区分)院卒・大卒
2013年採用 総合職試験(院卒)農業農村工学区分
学生時代の専攻と現在の仕事との関係
 学生時代は農業機械やバイオマスエネルギー(稲わらのエネルギー利用)を専攻していました。予算事業や制度の設計などには直接的に関係しないこともあります(なので専門外でも大丈夫です!)が、農林水産省では現場や農業者との交流が多くあるので、その際に稲や機械に関する話が実体験として出来るのは、意見交換をスムーズに行う上で役に立っています。
記憶に残っている業務
 稲生産係長の際に日本で米産地を紹介した企業の社長とジェトロ香港出向後に現地で再会したことです。その縁で香港にいた時に大規模な日本産米の普及イベントなども出来たほか、香港系の事業者にも農林水産省で米の専門家だったと紹介して貰え、現地系の事業者ともプロモーションが実施できました。過去の業務が思わぬ形で活きる仕事だと実感しました。
日々の仕事
 大豆等の生産を増やすための制度づくりを担当しています。例えば、麦や大豆は自給率が低く輸入に頼る作物であるため、国産割合を増やすことを目的に、生産性を向上させるための支援制度の検討を行っています。その際、麦や大豆は全国で幅広く生産されており、労働時間が短く農業者が減少する中で農地を維持するのにも重要であることから、全国の幅広い農業者等との意見交換を行っています。
仕事の面白み、やりがい
 田んぼで農家と米の出来を話していたかと思えば、2年後には海外で日本米の販促を企画します。さらに、大豆の生産振興の制度検討の際には、田んぼ1枚の収入と国全体の食料安全保障の両方を考える仕事でもあります。農家現場から海外、食料安全保障まで関われる幅広さにやりがいを感じます。
テレワークの経験
 部署の環境にもよりますが、テレワークへの理解は最近大幅に進んでいると感じます。特に予算事業の審査や細かい数字を伴う資料の作成など、まずは個人で集中する業務がある際にはテレワークが有効と感じます。私自身も娘が産まれた後、育休も1ヶ月取りましたが、復帰後もテレワークや時間休を組み合わせることで、育児への参加やワークライフバランスを考慮した働き方が出来ています。
ある1日のスケジュール
09:30登庁
09:45小豆の関税割当に関する省内関係部署との打合せ
10:30大豆を含む新制度に関する関係団体との意見交換
12:00昼食(お弁当)
13:00豆類の優良表彰に関する運営本部との打合せ
15:00予算事業に関する要請対応
16:30次年度の制度や予算要求に関する班内の打合せ
18:15退庁
19:15家族で夕食、娘の寝かしつけ
執筆者と同じ試験の区分を受験しようとする人に向けてのメッセージ
 どんな専門でもこれまでの知識や経験が役に立ちます!
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森林・自然環境
国土交通省

土田 海斗

国土交通省 水管理・国土保全局砂防部砂防計画課 企画係長

土砂災害から「いのち」・「くらし」・「なりわい」を守る
経歴

 2020年 国土交通省採用 東北地方整備局福島河川国道事務所調査第一課技官
 2021年 広島県土木建築局東広島支所工務第一課係員
 2022年 広島県土木建築局砂防課砂防整備グループ係員
 2023年 林野庁治山課施設実行班地すべり係員
 2024年 林野庁治山課施設実行班地すべり係長
 2025年 国土交通省砂防部砂防計画課計画係長
 2026年 現職

採用年・採用試験(区分)院卒・大卒
2020年採用 総合職試験(大卒)森林・自然環境区分
学生時代の専攻と現在の仕事との関係
 学生時代は砂防を専攻し、演習林内の斜面で土にまみれながら、樹木の根系が斜面崩壊に与える影響について研究していました。学生時代に研究を通じて培った、現象を的確に捉える観察力と分析力は、現在の政策立案の基礎となっており、フィールドワークの経験は、現場の理解に役立っています。
記憶に残っている業務
 令和7年9月の台湾での大規模河道閉塞の決壊を受け、二次災害の防止に向けて日本が独自に有する水位観測機器の提供を担当しました。立ち入りの難しい危険な現場へ、空中から設置可能な機器が導入されたことにより、迅速な現地対応と被害の軽減に貢献しました。
日々の仕事
 土砂災害対策を着実に進めるため、制度設計の検討や見直しに加え、必要な予算要求に取り組んでいます。地方整備局や都道府県の担当者へ、現場の課題をヒアリングし、関係各所と調整を重ね、地域の人に喜ばれる施策の実現に努めています。
仕事の面白み、やりがい
 災害から人命や暮らしを守る仕組みを、自らの手で形にできる点にやりがいがあります。土砂災害対策は日本にとどまらず世界で求められており、国を越えて社会に貢献できている実感が大きな魅力です。
ある1日のスケジュール
09:30登庁
10:00関係部署との打合せ・概要メモ作成はAIにお任せ!
11:00制度改正に関する資料作成・内部調整
12:00昼食(自席で愛妻弁当)
13:00オンライン会議出席、地方整備局の意見をヒアリング
14:30予算要求資料の整理、関係各所との調整
18:30退庁
19:30気になっていたラーメン店をチェック!
執筆者と同じ試験の区分を受験しようとする人に向けてのメッセージ
 現場で学び、地域へ貢献できる仕事です。
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