総合職試験(大卒程度試験)「教養区分」の年2回実施について
~2026年度から、総合職試験(大卒程度試験)「教養区分」を春にも実施~
2026年度から、秋に実施している総合職試験(大卒程度試験)「教養区分」(以下、『総合職「教養区分」』といいます。)を春にも実施します。この区分は、専攻分野にとらわれない広範な見識を有する学生や外国の大学の卒業者など多様で有為な人材確保に資するよう、企画立案に係る基礎的な能力の検証を重視した試験区分です。
専攻分野にかかわらず、主に大学2年生(試験年度の4月1日に19歳を迎えている方)から受験できますので、国家公務員採用試験に早期にチャレンジしたい方に加えて、民間企業等との併願を検討中で進路がまだ決め切れていない方についても、総合職「教養区分」への挑戦をお待ちしています。
最終合格後に掲載される採用候補者名簿の有効期間は7年間となっていますので、国家公務員としての採用希望年度については幅を持って選択することができます。
※第1次試験日が同日であることから、春に実施される総合職試験(大卒程度試験)で総合職「教養区分」とそれ以外の試験の区分とは併願(重複申込み)できませんが、春に実施される総合職試験(大卒程度試験)のいずれの区分を申し込んだ場合でも、秋に実施される総合職「教養区分」と併願(重複申込み)できます。
▶一般職試験(大卒程度試験)でも「教養区分」を設けています。一般職試験(大卒程度試験)「教養区分」についての説明はこちら
▶総合職教養区分のポイントの解説はこちら
総合職試験(大卒程度試験)「教養区分」の試験内容
総合職試験(大卒程度試験)の「教養区分」の試験種目・内容は以下のとおりです。
▶試験問題例はこちら
【第1次試験】
(1)基礎能力試験【配点比率4/24】
公務員として必要な基礎的な能力(知能及び知識)についての、多肢選択式(5択)マークシート試験。
・Ⅰ部: 知能分野24題+時事・情報6題(計30題)
→文章理解⑩、判断・数的推理(資料解釈を含む。)⑭、時事・情報⑥
・Ⅱ部: 知識分野20題
→自然・人文・社会⑳
※○内の数字は出題予定数
(2)総合論文試験【配点比率6/24】
幅広い教養や専門的知識を土台とした総合的な判断力、思考力についての、論文試験。
※出題は1題を予定しています。
【第2次試験】
(3)企画提案試験【配点比率6/24】
企画力、建設的な思考力及び説明力などについての試験。
・Ⅰ部: 政策概要説明紙(プレゼンテーションシート)作成
→課題と資料を与え、解決策を提案
・Ⅱ部: プレゼンテーション及び質疑応答
→政策概要説明紙(プレゼンテーションシート)の内容について試験官に説明、その後質疑応答を受ける。
(4)政策課題討議試験【配点比率4/24】
課題に対するグループ討議によるプレゼンテーション能力やコミュニケーション力などについての試験。
(5)人物試験【配点比率4/24】
人柄、対人的能力などについての個別面接。
★外部英語試験(TOEFL(iBT)、TOEIC Listening & Reading Test(公開テストに限る。)、IELTS、実用英語技能検定)のスコア等を有する受験者には、最終合格者決定の際に、スコア等に応じて、総得点に15点又は25点が加算されます。
最終合格後、官庁訪問へ参加しましょう
1 官庁訪問は、志望府省を訪問し、業務説明や面接を受けるもので、志望府省に採用されるための重要なステップです。
2 「総合職試験に合格=採用」ではなく、官庁訪問を経て志望府省の内々定を得ることで採用に至ります。
毎年度行われる官庁訪問は、翌年度の4月の採用に向けた採用選考活動となりますので、例えば、2028年4月の採用を希望する場合には、2027年度の官庁訪問に参加してください。
3 志望府省に関する知識を深めるとともに自己PRの重要な機会となります。
4 教養区分からの採用を予定する複数の府省を訪問できますので、志望府省を積極的に訪問しましょう。
※試験の区分ごとの採用予定数は、2月上旬頃に公表します。また、採用予定の機関名は、3月下旬頃に公表します。
▶総合職試験(大卒程度試験)の「採用までの流れ」はこちら