人事院 国家公務員試験採用情報NAVI
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職 員 紹 介
  
         
嵯峨根 多美   谷川 啓亮   山村 周平
   
特許庁 審査第一部光デバイス 審査官   特許庁 審査第二部生産機械(ロボティクス)   特許庁 審査第三部有機化学(食品) 審査官(採用担当)
平成20年採用 Ⅰ種(理工Ⅲ)   平成22年採用 Ⅰ種(理工Ⅰ)   平成24年採用 Ⅰ種(理工Ⅳ)
 
         
大手 昌也   坂田 麻智    
     
特許庁 総務部国際政策課 多国間政策室   特許庁 審査第一部 環境・基盤意匠 審査官    
平成23年採用 Ⅰ種(理工Ⅰ)   平成16年採用 Ⅰ種相当〔意匠学〕    
  

  
嵯峨根 多美
 
特許庁 審査第一部光デバイス 審査官
 
平成20年採用 Ⅰ種(理工Ⅲ)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
物性物理
 
◇ 志望動機は?
  最先端の技術に携わる仕事がしたいと思いつつ、研究開発に専念する自分が思い描けず、就活で様々な仕事を調べていた時に、技術の進歩にあわせた知的財産行政で産業界に貢献している特許庁に興味を持ちました。特許庁を訪問して審査官から業務説明で、一件一件の特許審査を通じて企業の活動を支えている話を聞いて、私も特許庁の一員になりたいと志望しました。
 
◇ 採用後の経歴は?
 入庁当初は、特許審査部門でプリンターを担当しました。プリンターの技術は初めてでしたが、周りにいる最先端技術を熟知した審査官に教えてもらい、外部の研修に参加したりもして、一人前の審査官になることができました。その後、太陽電池やLEDの審査も担当しています。
 行政官としては、企業の知的財産に関するニーズの調査を行う仕事、特許分類の付与を担当する仕事や、産学連携や知的財産人材育成の仕事を経験しました。最近担当した知的財産人材育成では、高校生や大学生のアイデア・デザインを表彰するパテントコンテスト・デザインパテントコンテストを実施したり、知的財産の参考書を作成・普及したりしました。
 その他に、英国特許庁へ留学して、英国における知的財産の訴訟制度などを調査する機会を得ることができました。特許審査官の専門性を活かして、いろいろな業務を経験できる職場です。
  
◇ 日々の仕事の様子は?
 特許審査部に所属している時は、出願された発明を把握して、特許公報、論文、製品マニュアル等から関連する技術を探して、出願された案件の特許性を判断し、その判断結果を文章にして出願人に返すという仕事がメインです。出願人と面接をしたり、意見交換や製品を見せてもらいに企業を訪問したりすることもありますし、太陽電池業界の技術動向や市場動向の調査を担当することもあります。
 行政官の仕事は、担当する業務によって異なりますが、産学連携を担当していた時は、全国の大学を訪問して現場の問題などを聞いてまわり、大学発のイノベーション創出を支援するため、大学に知的財産の専門家を派遣する事業を立ち上げました。具体的には、予算をかけて事業を実施する必要があることを財務省に説明に行ったり、事業の概要を説明する資料を作って外部の人に協力をお願いしに行ったり、事業から得られた気づきをとりまとめて多くの人の参考にしてもらう成果物を公表したりといったことをしました。新しい事業の企画立案では、答えのない世界で、どうしたら世の中の役に立つ支援ができるか悩むことも多々ありましたが、その分、事業を軌道に乗せることができたときの達成感はひとしおです。
 
◇ 専門性はどのように活かされていますか?
 大学時代の専門に近い磁性体の研究をしている大学教授と意見交換をしたこともありますが、ダイレクトに大学時代の専門が活きる機会は稀です。技術は日々進歩しているので、常に新しい技術を学んでいかないといけない職場ですが、新しい技術を習得するにあたっては大学で学んだ量子力学などの基礎が支えになっています。
  
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は?
  企業の知的財産に関するニーズを調査する仕事をしていた時は、電機業界、自動車業界、製薬業界など様々な企業の人と意見交換をして業界によって異なる知的財産活動の課題を聞き出しました。産学連携を担当していた時は、大学教授などから研究者にとっての知的財産権の意義などを教えてもらいました。多くの人達から日々新しいことを学べるのが楽しいです。ただし、知的財産に絡む課題やニーズを語って下さるのは、特許庁が日本の産業発展へ貢献することに対する期待があるからで、意見交換した人から「よろしく」と言われた時、自分の担当している事業が新聞でとりあげられた時など、成果を出せねばと身が引き締まります。
 また、審査しているペロブスカイト型太陽電池の技術がいずれ市場を席巻してほしい、自分の担当した事業から産学連携の成功例を生み出したいなど、将来のビジョンに思いを馳せつつ仕事をすることが、私にとってのモチベーションになっています。
 
◇ 自己の成長を実感したエピソードは?
  新しい事業を企画立案するにあたっては、その必要性や成果が厳しく問われます。私の担当した産学連携の場合、内閣府の打ち出すイノベーション政策や文部科学省や経済産業省の施策などを把握した上で、特許庁としてなすべきことや成果を出すために他の事業と連携できないかを突き詰めて考える必要がありました。そのような必要性があって、他省庁の委員会などを傍聴したり、関係者に相談に行ったりしているうちに、国の大きな政策の中で特許庁職員としてすべき仕事という視点を身につけることができました。
   
◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
 最近はテレワークが日常になってきたので、平日でも、趣味のピアノを弾く時間がとれるようになりました。システム面がどんどん整備されていて、入庁した頃と比べると、かなり働きやすい環境になっていると実感しています。
 
 (令和2年10月)

  
谷川 啓亮
 
特許庁 審査第二部生産機械(ロボティクス)
 
平成22年採用 Ⅰ種(理工Ⅰ)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
航空宇宙科学
 
◇ 志望動機は?
 特許審査を通じて様々な技術に触れられるとともに、特許を軸に専門性を培いながら国際協力など様々なフィールドで業務を行うことができる点に魅力を感じました。これに加え、特許を含め知的財産の重要性がグローバルに高まっている中で知的財産行政の仕事はとてもやり甲斐があるのではないかと考え、志望しました。 
  
◇ 採用後の経歴は?
 入庁後、自動車や建設機械のエンジン関連技術や、災害や防犯関連の警報システムの特許審査を担当しました。この期間、様々な研修やセミナーに参加し、特許審査に必要となる法律や技術に関する幅広い知識を身につけました。
 6年目には、国際協力機構(JICA)に出向し、ベトナム、インドネシア、ミャンマーにおける知的財産制度の整備や運用体制の向上を目的としたプロジェクトを担当するなど、国際協力業務に幅広く従事しました。
 8年目から10年目には、包装や容器関連技術のほか、炊飯器、電子レンジ、コーヒーメーカーなどの特許審査を担当しました。この期間には米国への留学も経験し、最先端の技術について学びながら語学力を高めることができました。
 10年目には、国際政策課にて日米欧中韓の特許庁による五庁協力の調整を担当し、五庁間で進められている特許に関する様々なプロジェクトに携わりました。
現在は、ロボットや工作機械の特許審査を担当しています。
  
◇ 日々の仕事の様子は?
  特許審査では、出願書類から発明を理解し、過去に同じ発明がないかなどの特許要件のチェックを行い、その結果を出願人に通知するための文書を作成します。必要に応じて出願人と面接を行うこともあります。また、学会、展示会、セミナーなどに参加し、技術に関する知識を深め、技術動向の把握も行います。
 国際系の部署では、国際協力プロジェクトの推進や検討、ニーズ調査や海外情報の収集、日本の制度や取組の紹介、国際会合への参加、国際シンポジウムの開催、これらに向けた国内外関係者との調整など、多岐に渡る業務を経験しました。これらの業務では、欧米やアジアの複数の国を訪問し、各国担当者と様々な議題について検討を行いました。各国担当者と直接議論することで、相互理解が深まり、良好な協力関係を築くことができました。
  
◇ 専門性はどのように活かされていますか?
特許審査では、様々な発明を理解するために幅広い技術的知識が必要ですので、大学の授業や研究で培った知識を大いに活用することができます。 
 
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は?
 仕事の面白みは、特許審査を通じて日々最新の技術に触れられ、技術の動向を理解できるところです。また、イノベーションの促進や産業の発展に寄与する特許制度に、特許審査を含め様々な面から携われる点にやり甲斐を感じています。
 
◇ 自己の成長を実感したエピソードは? 
 自分のアクションによりもたらされる結果を先読みし、より良い成果を生むために必要な事項を考えて実行しながら業務を進めることができるようになりました。また、語学に関しては、国際会合などで各国担当者と意見交換できるようになりました。
 
◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
 毎週末自宅近くの公園で健康維持のためにランニンングをしています。適度な達成感を味わえ、さらに四季の変化も楽しめるため、欠かせないリフレッシュの時間になっています。
 
◇ 今後関わっていきたい政策課題などは?
 今後も、幅広い技術の特許審査を担当しながら、国際協力にも様々な形で引き続き関与したいです。また、特許審査や制度全般について、ユーザーフレンドリーな取組の検討、実施にも携わっていきたいです。
 
 (令和2年10月)

 
  
山村 周平
 
特許庁 審査第三部有機化学(食品) 審査官(採用担当)
 
平成24年採用 Ⅰ種(理工Ⅳ)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
薬学
 
◇ 志望動機は?
 学生時代に培った専門性を活かすことができる仕事に就きたいという一心で特許庁を志望しました。また、特許庁では、法律や担当技術分野について高い専門性を有する「スペシャリスト」としての側面と、行政官として広範囲にわたる知識を持つ「ジェネラリスト」としての側面の両方を兼ね備える必要があり、当時想像していたより活躍の場が格段に広いという点に魅力を感じました。
  
◇ 採用後の経歴は?
 入庁後は、高分子に関する特許の審査業務を担当しました。研究室では主に生物系の研究をしていたので、配属先が「高分子」であると分かったときには不安になりましたが、充実した研修制度、学会や工場見学、企業へのインターンや先輩方からの手厚い指導等を経て、この分野における特許の審査を十分に行えるようになりました。また、新人の指導を行う機会もあり、指導力も身につきました。
 入庁5年目には、特許審査に関する施策の企画・立案やその実施のための連結調整事務を行う部署(調整課)に配属されました。ここでは、主に特許審査官の研修・採用・人事に関する業務を担当しました。基本的には一人で集中して業務を行う審査実務に対して、様々な部署の職員とコミュニケーションを取りながら業務を行うことが必要で非常に刺激的な日々を過ごしました。
 入庁6年目には、審査第三部(化学系の特許審査を扱う部)における特許審査に関する施策の企画・立案やその実施のための連結調整事務を行う部署(調査室)に配属されました。ここでは、主に企業との意見交換会の企画・立案や様々な調整業務を担当しました。
 その後、生命工学に関する特許の審査業務を担当した後、イギリスの語学学校に留学しました。留学前は、語学力に全く自信がなく、不安な気持ちでいっぱいでしたが、仲間やチューター、ホームステイ先など周りの方々に恵まれたおかげで、非常に充実な日々を過ごすと共に、語学力も人並みには向上しました。
 現在(入庁9年目)は、食品に関する特許の審査業務を担当しており、採用担当も兼務しております。
 
◇ 日々の仕事の様子は?
 特許審査では、現在食品に関する審査業務を行っております。まず発明内容について理解します。技術的な専門知識ももちろんですが、新しいアイデアを見抜く力も求められます。余談ですが、美味しそうな発明であるとお腹が鳴ってしまいそうになります。次いで庁内外のデータベースを利用して、過去に類似の発明がないか調査します。データベース以外にも、クックパッドや主婦のブログなども調査対象です。最後に調査した結果発見した先行技術文献を用いて、発明の特許性について判断します。これ以外にも、出願人と面接を行うこともあります。
また、現在採用担当としての業務も行っております。この異例のコロナ禍の中、従来対面式で行われていた個別業務説明や官庁訪問のオンライン型への切り替えの調整・実施を行いました。特に官庁訪問を無事終えられた時の達成感は格別でした。
 
◇ 専門性はどのように活かされていますか?
  日々の審査業務において、学生時代に学んだ薬学の専門知識が必要となったことはあまりありませんが、生物や化学といった基礎的な知識が非常に役立ちました。また、特許文献の他に学術論文を読む機会も多いのですが、学生時代に英語の学術論文を多数読んだ経験が活きております。
 また、行政業務において、審査業務に関する施策に携わる際は、審査業務で学んだ専門知識が必要となるケースが多いです。
 
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は?
 毎日最先端の技術に触れることができることが審査官の醍醐味だと思います。また、現在は非常に身近な食品という技術分野の審査を担当しており、スーパー等に行けば自分が審査した発明に関する製品が売られていることがあり、その際に非常にやりがいを感じます。
           
◇ 自己の成長を実感したエピソードは?
 2点あります。
 1点目は論理的思考を身につけることができたことです。官庁訪問の際に面接官に「審査官に必要な論理的思考が備わっていない」と言われました。そのことについて自分では全く気づいていませんでした。入庁後、実際に拒絶理由通知を作成した際にも指導教官に「もっと論理的に記載すべき。そうしないと出願人に意図が伝わらないよ」とアドバイスを受けました。充実した研修や手厚い先輩方の指導を経て、論理的な文章を書くことができるようになり、出願人とのコミュニケーションも円滑に行うことができるようになりました。
 2点目はイギリスの語学学校へ留学に行ったことです。留学前はそもそも海外に行った経験が少なく、英語には苦手意識しかなく、不安とプレッシャーしかありませんでしたが、周りの方々のおかげで、英語に対する「壁」がなくなり、逆に英語に慣れることができ、英語が楽しく感じられるようになりました。これは英語学習を諦めかけていた自分にとって非常に大きな一歩であり、何でもやればできると思わせてくれた瞬間でもありました。
 
◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
 特許審査は基本的には1案件1人で行うものであるので、比較的自分で仕事のペースを調整しやすい業務です。そのため、定時退庁したり休暇をとりやすい環境であり、メリハリのある生活を送ることができます。最近では、自炊に励んでおり、メキメキと料理の腕が上達しているのを感じております。料理男子目指してます。また、休日は、旅行に行ったり、(最近はコロナの影響でやっておりませんが)野球部に所属しているため、職場の仲間と野球をしたりしてリフレッシュしております。
◇ 今後関わっていきたい政策課題などは?
 大学時代、特許庁のことをほとんど知らなかったので、特許について知る人々を増やすために、特許について普及するような業務に携わりたいです。
 
  (令和2年10月)

  
大手 昌也
 
特許庁 総務部国際政策課 多国間政策室
 
平成23年採用 Ⅰ種(理工Ⅰ)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
電気工学
 
◇ 志望動機は?
 大学時代はぼんやりと、技術に携わる仕事がしたいと考えていました。当時、技術に携わるといえば、企業や研究機関での研究職しか無いものと思っていましたが情報収集をしていく中で、特許の審査という仕事があることを発見。一つの技術を突き詰めていくよりも、色々な技術に接することが性に合うと思い、魅力に感じました。実際に話を伺うと、特許審査において様々な技術に触れることができることに加え、審査以外を担当する部署に異動することで、視野を広げることができることがわかり、志望しました。
  
◇ 採用後の経歴は?
  私は、入庁後、大学での専門と非常に近い、スマートグリッド、電池の充放電等の電気関係の特許審査を行う部署に配属されました。知的財産に関する法律や審査の進め方に関する研修の受講、見習いの審査官として業務を経て、晴れて一人前の特許の審査官に昇任することができました。
 その後、経済産業省に出向し、知的財産に関連する政策の立案・調整、法律改正といった、まさに「役人」としての業務を経験しました。
出向後は審査官に復帰し、しばらくして、留学プログラムで米国の大学に1年間留学し、電気関係の技術について自分の手で研究を行いました。
現在は、外国特許庁の会合、交渉を担当する部署に所属し、各国の特許制度の協調を図るべく、会合のとりまとめを行っています。
 私の場合、このように、技術に触れる特許審査の部署と、技術とは少々離れた部署とに、交互に配属されてきました。
 
◇ 日々の仕事の様子は?
  特許の審査では、出願書類を読み込み、出願人が特許権としての保護を求める発明の範囲やその背景にある課題・技術などを理解し、過去に同様の技術が存在しないか、書類の記載に不備が無いかを調べていく仕事が中心になります。もし不備等があれば、その内容を説明する書類を作成し出願者に通知します。自身が所属する部署、他部署の方に技術、判断の参考にするため相談しつつ進めていくこともできます。
 経済産業省への出向中は、産業界の有識者の要望・意見を伺い、ルールを作っていき、最終的には国会審議を経て法律改正を行う、という一連のプロセスを経験しました。要望・意見の集約、資料作成、省内外の方との交渉、国会審議への対応など、審査の業務とはまた違った仕事を経験することができました。
 
◇ 専門性はどのように活かされていますか?
  私は大学時代、ワイヤレス電力伝送という技術の研究を行っていました。特許審査では、まさに自分が日々取り組んでいた研究と直接関係する出願を見かけることもあり、大学で学んだ専門分野の知識は特許の審査に直接活かされています。
また、専門分野から少し離れた範疇の出願を取り扱う際には、大学時代に学んだ数学、電磁気学等をベースに、実際にそれらがどのように応用されるのかを学ぶことができました。
 
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は?
 特許審査においては、苦労しつつも最先端の技術を理解し1件1件の審査をしていくことにやりがいを感じます。また、自分が関わった特許技術が適用された製品や、技術開発のニュースを見かけることがあり、自分の仕事が社会とつながっていることを実感します。
 経済産業省への出向中は、最終的に大きな目標を達成することができた際に達成感を感じました。省内外の多くの方が関わるので、議論を進めていくのは非常に困難な作業ですが、最終的に無事法律改正を達成することができた際には苦労が報われた気がしました。
 
◇ 自己の成長を実感したエピソードは? 
 日々特許審査を行っていますが、入庁時、全く法律や特許制度の知識が無かったことを振り返れば大きな成長をしたと実感します。
 
◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
 特許審査の業務においては、予め取り組むべき案件のスケジュールが決まっており、突発的な業務が発生しにくいので、有給休暇を取りやすい環境です。ゴールデンウィーク、年末年始等でない時期に旅行に行っていました。
また、審査以外の部署でも、メリハリを付け、業務が落ち着いた時期には休暇をとる文化が根づいており、生活と仕事とのバランスをとることができました。
 
◇ 今後関わっていきたい政策課題などは?
 特許庁は、専門職としての特許審査と、役人としての一般的な行政に関わる業務の両方を経験できる職場だと思っています。いずれの業務についても、視野を広げていきたいと考えています。
 
  (令和2年10月)

  
坂田麻智
 
特許庁 審査第一部 環境・基盤意匠 審査官
 
平成16年採用 Ⅰ種相当〔意匠学〕
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
工業デザイン
 
◇ 志望動機は?
 大学院の時に、研究成果を仲間と一緒に特許出願をしたことで、知財に関心を持つようになりました。
 自分の学んできた専門である工業デザインの知識を業務に活かせるため、意匠審査官に魅力を感じました。
  
◇ 採用後の経歴は?
 入庁後4年間の審査官補の期間に、それまで全く触れたことのなかった法律や審査業務の基礎を様々な研修やOJTの形で先輩から学びました。また、審査官となった後は、様々な分野(産業用ロボット、医療用品、テレビ、プレハブ住宅、珍しいところでは配管用管など)の意匠審査を経験しました。
 その他、法律改正、国際業務、政策立案、制度立案、法解釈である審査基準の検討など、意匠行政に関わる様々な部署を経験し、一年間の米国留学でデザインの先端を学ぶ機会も頂きました。 
 
◇ 日々の仕事の様子は?
 出願されたデザインが、世界で最も新しいデザインであるのか、容易に創作できたデザインでないのか等の観点で、特許庁のデータベースに格納されている既にあるデザインとの比較をし、法律に定められた登録のための要件を満たすのかどうか審査をしています。そして、審査の結果を文書として出願された方にお送りしています。このような文書は、なるべく平易な表現で出願された方にポイントが伝わりやすくなるように努めています。
 時には出願された企業のデザイナーと直接お会いして、そのデザインの創作のポイントや背景等をお聞きしたり、担当分野の最先端デザインの展示会等に参加することで、そのデザインに対する理解をより深めることもあります。
 また、現在私は意匠の審査で使用する製品の分類を国際標準に合わせて改正するプロジェクトに参加していますので、そのための作業やメンバーでの打ち合わせ等を行っています。 
 
◇ 専門性はどのように活かされていますか?
 出願されたデザインを把握し、その創作のポイントを正しく理解するためには、そのデザインの背景にあるデザイナーの意図や、そのデザインを実現するための技術も含めて理解する必要があります。そのためには、学生時代に学んだ工業デザインの知識は非常に役立っていると思います。 
 
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は?
 日々、最新のデザインに触れられることです。
また、きちんとした権利を設定することによって、企業の健全な経済活動に直接役に立っているという実感がある点だと思います。 
 
◇ 自己の成長を実感したエピソードは? 
 何かを検討する時に、まず法律を見て根拠条文を確認するようになりました。 
 
◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
 休日は家族と一緒に近場の温泉に出かけることを楽しんでいます。
また、平日早く帰れる日には、業務後に語学研修を受講したり、趣味の茶道やヨガの教室に通ってリフレッシュしています。
 
◇ 今後関わっていきたい政策課題などは?
 権利化後の活用促進や、意匠という枠に縛られずに知財全般に関わるような業務に携わっていきたいです。 
 
  (平成28年11月)