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古川孝太郎 |
防衛装備庁 装備政策部 装備政策課 戦略・制度班 平成27年採用 総合職(工学)
(令和4年4月現在) |
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| 学生時代の専攻分野は? |
| 計算機科学 / 知能情報学 |
| 志望動機は? |
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振り返って、時間を経ても価値の変わらない"根源的なもの"を志向する気持ちが強かったように思います。今後の30~40年といった期間を費やす上では、真に有意義だと自分自身が思える経験は何か、また、そこでどのように成長し得るのかということを考えた際に、安全保障という国の最も基盤的な要素を担うという意義、そして、最先端の技術に触れながら自らの知識と能力を高めることができる機会に魅力を感じました。当時も、今もなお、行政という中立的かつ大局的な分野において産業界や学術界との対話を通じて自らの視野を広げ、我が国の今後の在り方を決定する大方針の策定に寄与していきたいと考えています。
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| 採用後の経歴は? |
防衛省における【技術系(理系)】の採用区分のうち、【装備系行政職】として採用されています。1年目、防衛省設置法改正の担当部署に配属され、見習いとしての国会対応や連絡調整といった基礎的な素養を身につけることに励みました。2年目以降、その法改正により新設された防衛装備庁において、装備品に関連する仕事、例えばプロジェクト管理や海外移転(輸出)の推進、調達の実務に携わり、直近では、装備品の製造企業(「防衛産業」)の基盤の強化のための政策立案に取り組んでいます。うち、3年目には内閣府への出向も経験し、科学技術・イノベーション政策の一部としてのデュアルユース技術の振興を担当していました。
また、防衛省は研修が充実していて羨ましいという話を、他省庁の同期などから聞くところ。具体的には、年々メニューが変わるため私の時代の場合はという留保付きですが、人事院で実施されるひととおりの研修(オリンピックセンターでの全省庁合同研修、「5週間研修」等)に加え、内定者の頃から駐屯地・基地を見学させてもらったり、語学研修などの基礎的なもの、また、日米合同演習への研修生としての参加や、練習艦隊(近海航海演習)への同乗といった「ならでは」の研修課程が設けられていたりと、貴重な経験を積むことができます。
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| 日々の仕事の様子は? |
日々の職務においては、国家公務員として大きなウェイトを占める国会対応等、対外的な説明責任への寄与もさることながら、中身の検討が大切です。制度であれば所管省庁へ、諸外国の情勢であれば在外公館へ、先端技術については学術界へ、そして、世の中の最新の動きや行政へのニーズについて、産業界や報道等のオープンソースへと当たって知識を得ることに始まり、それらを組み合わせて新たな政策を作っていきます。
装備行政で言えば、昨今、我が国を取り巻く安全保障環境が急変する中、自衛隊の装備品を開発・生産する防衛産業への国としてのアプローチの在り方が問われています。自衛隊は最先端技術の適用された装備品を持ってはじめて、その任務を遂行できるようになることを踏まえれば、その装備品を開発、生産、維持整備等を担っている防衛産業は今や我が国の防衛力そのものであり、国はその維持・強化に主体的かつ強力に取り組んでいく必要がある、という大きな流れが作られつつあります。この流れの中で、防衛省は「新しい国産主義」の理念を掲げ、優先度の高いところから重点投資を進めていこうとしています。
国の行政機関に求められていることは、こうした大きな考え方を示すとともに、予算、法律、制度といったツールを用いて、その考え方を具体化する施策を企画・立案することです。そのために広く国民(装備行政で言えば、主には民間企業)からの声を聞き、行政に何が求められているのかを正確に把握するとともに、有識者との議論、関係省庁を含むステークホルダーとの調整を重ねて、目に見える形を作っていけるよう努力しています。
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| 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は? |
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昨今の"働き方改革"の議論の高まりによって、フレックス制やテレワークといった柔軟な勤務形態のための制度の充実、幹部をはじめ職員自身の意識の改革、育休・産休はもちろん通常の有給休暇の取得の励行といった様々な取組が進められてきました。以前と比較したらもちろん、私が実際に体験した入省当時に比べてさえも、劇的に働きやすい職場環境となってきたと感じています。黎明期、働き方改革推進のための省内の特命検討チームに手を挙げて参加し、議論に参画するということをしていましたが、そうした活動も幾分か寄与しただろうと思うと、嬉しい限りです。
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| 今後関わっていきたい政策課題などは? |
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とにかく"新しいこと"に取り組んでいきたいと思っています。その意味で、防衛省が産業政策という新たな領域に踏み込みつつある中、直面する政策課題も、取り得る手段も全て新しいものばかり。あるいは、我が国が今後直面する安全保障環境も、これまでに誰も経験したことのない新しいものとなるのだと思います。そんな中、日々、社会の仕組みを学びながら、人間関係の妙を学びながら、あるいは、隘路険路に苦しみながらも、どこか面白がりながら、いずれ振り返って充実していたと思える日々を過ごすことができればいいなと考えています。
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田中健巧 |
防衛装備庁 電子装備研究所 電子対処研究部 電子戦統合研究室 主任研究官 平成22年採用 防衛庁Ⅰ種(電子)
(平成29年12月現在) |
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| 学生時代の専攻分野は? |
| 電子工学 |
| 志望動機は? |
自分の仕事の成果が、実際の装備品といった具象化された「物」になり、使用されるということは技術者として大変魅力のあることだと思いました。そして、自分の携わる「物」が国防といった大変重要な役割を担えること、国の重要な施策に技術の面から貢献出来ることも魅力を感じました。
また、大学・大学院では理工学に関して研究してきましたので、自分の有する知識や技術を活かせることをライフワークにしたいと思ったことも防衛装備庁の研究職技官を希望した理由です。
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| 採用後の経歴は? |
平成22年度に採用された後、電子装備研究所に配属され、電子装備品に関連する研究開発業務に携わってきました。電子装備品は、陸・海・空全ての自衛隊に必ず装備されるもので、レーダ、通信、光波センサと多岐にわたることから、様々な知識を必要とされています。
現在は、特に「電子戦」と呼ばれる、レーダ等の電磁波に関連する事業を担当しています。
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| 日々の仕事の様子は? |
職場の電子装備研究所では、将来の自衛隊の装備品の機能・性能を向上させるために様々な研究開発を実施しています。事業初期のフェーズでは、装備品として適切な機能・性能を実現するための全体設計を行います。現在私が担当している事業は現在このフェーズで、日々非常に難解な数式を追ったり、設計の妥当性を検討していています。
また、事業終盤での研究開発中の試作品の評価試験にも参加してきました。この評価試験は、場合によっては数ヶ月以上の長期間に亘るほど大規模になることもあり、多くの関係者が参加するため、所要のデータを効率的に取得するため、特にチームワークが大切になります。
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| 専門性はどのように活かされていますか? |
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大学では、電子工学を専攻していました。当時、特にナノテクノロジーに関する研究を行っていましたが、大学で研究するにあたって得た数学、物理学、プログラミングなどの知識・技能は、今の仕事でも大きく役に立っています。
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| 仕事の面白み、やり甲斐は? |
苦悩の毎日ですが、多くの方と協力しながら、徐々にプロジェクトが形になっていく様子を感じられることが仕事のおもしろさです。
自分の担当している事業が新聞等で紹介された時には、大変うれしく思いました。
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| 自己の成長を実感したエピソードは? |
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まだまだ未熟な自分を反省する毎日ですが、事業を進行していく中で技術的な知見を深めたり、関係部署との調整を重ねて、少しずつ事業が前進していることが感じると、自分の成長を実感できます。
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| 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は? |
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平日の帰りが遅いので、休日にはたまった家事をします。その後、ジムやテニスなどに出かけます。「休む」ではなく、アクティブに動くことを心がけています。
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北隆範 |
沖縄防衛局 調達部 調達計画課 課長補佐 平成26年採用 総合職(工学)
(令和6年5月現在) |
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| 学生時代の専攻分野は? |
| 流体力学 |
| 志望動機は? |
インフラが適切に機能することで、私たちは日々豊かな生活を享受していますが、防衛省の説明会に参加し、防衛技官(施設系)の仕事は、私たちが安心して生活できる日常を当たり前のものにするため、平和と安全という究極のインフラを整備することであると知り、そのミッションに共感しました。
国際情勢は刻々と変化し、不確実な世界の中で、これから先も日常を当たり前のものにするために挑戦する防衛省の任務に自らも当事者として携わって貢献したいと思い、志望しました。
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| 採用後の経歴は? |
平成26年に入省した後、本省と地方防衛局で勤務をしています。採用は土木ですが、防衛技官(施設系)は幅広い業務に従事することが特徴で、自衛隊・米軍の活動基盤となる防衛施設の整備だけでなく、部隊・施設の運用を行う上で欠かせない地方公共団体・地元住民の理解と協力に係る連絡・調整を担当する部署にも配属された経験があります。
・本省勤務の際の担当 北関東管内の地方公共団体や在日米軍との調整、沖縄本島内の米軍工事の実施にあたり住民の生活環境や自然環境を保全するための施策の検討
・地方勤務の際の担当 北部訓練場の着陸帯移設、宮古島駐屯地や硫黄島航空基地などにおける土木工事、沖縄本島内の米軍工事の実施にあたり住民の生活環境や自然環境を保全するための施策の実施
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| 日々の仕事の様子は? |
現在は沖縄本島内での米軍工事に係る業務を担当しており、工事の進捗状況の管理や工事の実施にあたっての関係機関との調整、報道機関等からの問合せへの対応などが私の役割です。
多くの工事が同時並行で進行しているため、関係者が多岐に渡ることから、関係者との密なコミュニケーションを心がけているほか、新聞やニュースで取り上げることも多々あるため、重要な工事に携わっていることを改めて認識します。
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専門性はどのように活かされていますか? |
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大学での研究活動を通じて培った論理的に考える力は仕事を行う上でも活かされていると思います。防衛省で扱う施設は駐屯地や港湾、飛行場など多岐に渡り、特殊な基準により設計される施設もありますが、入省後の研修や実務を通じて専門的な知識を身につけることになります。
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| 仕事の面白み、やり甲斐は? |
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刻々と変わる国際情勢を踏まえ、新たに装備品の導入や部隊の配備を行うにあたっては、装備品であれば飛行場や港湾施設などの運用基盤、部隊であれば隊舎や庁舎、食堂などの生活基盤が必要であり、これらの防衛施設の存在があってこそ成し遂げられるものです。防衛技官(施設系)の仕事は、防衛施設の整備を通じ、防衛政策を現場で実現することであり、大きな責任を伴うとともにやりがいも大きいと感じています。
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| 自己の成長を実感したエピソードは? |
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仕事を進める上では、論理的に考えることや、考えを文字にして伝えることが求められるほか、役職があがるにつれて主体的に説明する機会が増えるため、要点をおさえた簡潔な説明をする能力が必要ですが、私の提案が受け入れられたり、説明をスムーズに終えられたりした時には成長を実感します。
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| 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は? |
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平日は仕事に集中し、休日にしっかり休息を取るようにしています。また、転勤をすることで、旅行だけでは知りえないその土地の魅力を知ることができるので、なるべく外出するようにしていて、ドライブに行ったり、ご当地グルメを食べに行ったりなどしています。
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| 今後関わっていきたい政策課題などは? |
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現在、防衛省では、全国の各基地・駐屯地等を対象に、強靱化や安定運用、コスト縮減、社会・環境への対応、防護性能の確保、持続可能な施設管理・運営を目的とした最適化事業を進めており、今後、こうした分野にも携わっていきたいと考えています。
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匿名 |
情報本部 平成31年採用 一般職(電気・電子・情報)
(令和3年3月現在) |
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| 学生時代の専攻分野は? |
| 医学 |
| 志望動機は? |
自分の専攻に関わらず理系の知識を活かした仕事を幅広く探していました。同時に、何かやりがいを感じられるような仕事がしたいとも考えていました。その中で、国の安全保障に関わり、理系の知識を用いて情報を取り扱う情報本部に魅力を感じ志望しました。
また、大学・大学院で研究を行っており、業務として研究業務があることも決め手の一つになりました。
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| 採用後の経歴は? |
入省後1年間は総務関係の部署に配置され、調達に関わる業務をしていました。社会人1年目で右も左も分からない状態でしたが、日々の業務を通して社会人として働く基礎を築くことができました。特に、業務の進め方について知ることができ、有意義な時間を過ごすことができました。
2年目で自分の希望した部署に異動しました。今まで学んできた分野とは全く異なる分野での業務なので、日々勉強しながら勤務していますが、自分のやりたいことができているので、楽しく業務をしています。
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| 日々の仕事の様子は? |
理系の知識を活かして情報業務を行っています。業務内容は学生時代に学んだこととは馴染みがないものですが、与えられた業務を着実に1つずつこなし、必要な知識を蓄えています。また、業務はチームで行っているため、上司や先輩に助言をいただきながら1つ1つ取り組んでいます。
その他、業務上、英語で書かれた文書等に触れる機会もあることから、入省前に英語を勉強しておくと業務の幅が広がります。
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| 専門性はどのように活かされていますか? |
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専門性よりも理系の基礎的な知識(数学、プログラミング等)は業務を行う上で必要となります。入省後に教育を受けたり、実務を通して自分の専門性を高め、基礎的な知識の上に専門的な知識を積み重ねています。理系として得た知識は、業務に関わる知識の基礎として活かされています。
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| 仕事の面白み、やり甲斐は? |
情報本部での業務は専門性の高いものです。そんな業務を少しずつ任せてもらえるようになってきたことにやりがいを感じています。
また、業務を行っていくと様々な新しい知識を得ることができ、面白さを感じます。
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| 自己の成長を実感したエピソードは? |
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知識ゼロの状態から業務を始めて、業務を行う毎に自分の知識が増え、さらに円滑に業務を遂行できるようになると、自分の成長を実感することができます。また、指示を受けてただ業務を行っていた状態から、段々と知識がついて自分の意見を出していけるようになったことに成長を感じています。
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| 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は? |
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平日は帰宅後にしっかり休んだり、時間があれば自己研鑽をするようにしています。また休日はできる限り体を動かすようにして運動不足を解消しています。うまくオンオフを切り替えてストレスを発散するようにしています。
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澤田裕介 |
統合幕僚監部 平成27年採用 一般職(行政)
(令和3年3月現在) |
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| 学生時代の専攻分野は? |
| 地球惑星科学 |
| 志望動機は? |
私が防衛省・自衛隊で働くのはこれが初めてではありません。
東日本大震災の影響もあり、皆様の暮らすこの国と大地を守りたいという思いから、新卒で自衛官(幹部候補生)として陸上自衛隊に入隊しました。
しかし、諸事情により、約1年で泣く泣く退職することになってしまいました。
それでも自衛隊で国民の皆様を守ることに貢献したいという希望を捨てきれず、一般職試験を受験して事務官として防衛省・自衛隊に戻ってきました。
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| 採用後の経歴は? |
平成27年に防衛事務官として陸上自衛隊に採用され、3年ほど補給統制本部で車両部品の補給や調達を担当しました。
この間に1ヶ月の初任研修があり、全国の同期と一緒に教育を受けました。
その後、平成30年に防衛省・自衛隊のネットワーク防護を担う自衛隊指揮通信システム隊へ異動となりました。
まったくの未経験だったため当初は総務業務を担当していたのですが、やがてサイバーセキュリティの面白さ・奥深さに夢中になり、国家資格を取得するなどしてアピールした結果、技術部署へ配置換えしていただき今に至ります。
また、半年ほど部外の専門機関での研修に参加させていただく機会がありました。民間企業や他の公的機関の方と協力し、時に議論しながら業務をするのは新鮮で、大変密度の濃い半年でした。
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| 日々の仕事の様子は? |
防衛省・自衛隊のネットワークをサイバー攻撃から守っています。
サイバー攻撃にも色々なものがあり、例えば「フィッシングメール」や「詐欺サイトへの誘導」などが挙げられます。これらは防衛省・自衛隊に限らず一般の方も標的にするタイプの攻撃で、ほとんど毎日観測されています。
他にも「マルウェア(コンピューターウイルスなどの不正プログラム)への感染」「ネットワークへの侵入」「サービス妨害(大量のデータを送りつけるなどして処理を邪魔する)攻撃」など様々なサイバー攻撃を監視し、攻撃が確認された場合には被害が出ないように迅速に対処しています。
サイバー攻撃の進化は非常に早く、昨日の手口と今日の手口が全く違うということもよくあります。それに伴いサイバー攻撃への対抗技術も猛スピードで進歩していくので、常に最新の情報を集めることと、それらを基に柔軟に防護作戦を立てる応用力が欠かせない職場ですし、さらなる分析力・対応力を身に着けるための訓練や勉強も欠かせません。
また、自衛隊指揮通信システム隊は陸海空自衛隊の「共同の部隊」であり、職場には私たちのようないわゆる「背広」の職員のほか、陸海空の自衛官の方がいます。
同じ自衛隊でも陸海空によって様々な考え方を持っていて、「海自ではこうなのか!」「空自ではこう考えるのか!」という発見がよくあります。こうしたメンバーの多様性が、変幻自在のサイバー脅威に立ち向かううえでプラスになっていると日々感じています。
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| 仕事の面白み、やり甲斐は? |
サイバー攻撃は珍しいものではなく、程度の差こそあれほとんど間断なく起こっています。防衛省・自衛隊においては私たちが最初に、かつ一番外側でサイバー攻撃と向き合う立場なので、私たちの行動次第で実際に被害や影響が出るかどうかが変わってくることがよくあります。
加えて、サイバー攻撃を察知したり排除したりすることを可能にするのは自分を含めたチームメンバー1人1人の知識や技術なので、自分が努力して身につけた識能がダイレクトに防衛省・自衛隊のネットワークの安全性に寄与することも少なくありません。「自分が○○できるようになればこんな攻撃を止められるようになるかもしれない、あるいは対応スピードを上げられるかもしれない」というのは強烈なモチベーションになっています。
自分が行った設定によって実際に攻撃を止めることができたり、迅速に発見して対処したおかげで被害をゼロに食い止められたときの達成感は、直接脅威と対峙するこの仕事ならではのものだと思います。
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| 自己の成長を実感したエピソードは? |
扱う知識が膨大なうえ進歩が早いサイバーセキュリティ分野は、防衛省・自衛隊の職域の中でもとりわけ成長を実感しやすい分野だと思っています。
私自身最初はITの基本もわからず、「みんないったい何語を話しているんだろう……」という状態でしたが、勉強を重ねるうちにだんだん同僚たちの会話の内容が理解できるようになっていきました。
今でも「昨日わからなかったことが今日わかるようになった」「先週は全然できなかったことが今は平然とできる」ということは毎日のようにあります。中でも、「前回は同僚に指摘されるまで気づけなかった攻撃の痕跡を、今回は自ら発見して処置できた」ときには自分が成長していることを強く感じられます。
一方で、広範囲で進歩が早いということは、どこまで学んでも終わりがないということでもあります。一定地点で満足せず、自分の知らないこと、できないことを求めてどん欲に成長できる人には非常に適した職域だと思います。
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| 今後関わっていきたい政策課題などは? |
引き続きサイバーセキュリティの分野で腕を磨いていきたいです。当分野は宇宙・電磁波と並んで非常に注目されている新領域で、求められる知識や技術もますます高度になっていくと考えられるので、それにふさわしい人材となるべく努力していきたいと考えています。
また自衛隊のサイバー部隊を支えるうえで、教育訓練の重要性が一層高まっていくと思われます。自分が腕を振るうのみならず、教育の場で貢献するということも将来的には視野に入れています。
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池原崚太 |
陸上自衛隊 幹部候補生学校 総務部 管理課 営繕班 工事企画係 令和2年採用 一般職(建築)
(令和3年3月現在) |
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| 学生時代の専攻分野は? |
| 建築学 |
| 志望動機は? |
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私が、陸上自衛隊に関心を持ったのは、大学在学中に多くの自然災害が起こり、その際の災害派遣報道を見たことです。そして、就職を考えていく中で、大学で学んだ建築の知識を、施設建設という面で国民を守っていく陸上自衛隊で生かせることに魅力を感じて陸上自衛隊を志望しました。
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| 採用後の経歴は? |
*施設の新設、修繕に伴う予算要求の基礎資料作成
*将来の施設の運用計画等の基礎資料作成
*外注工事:宿舎屋根防水工事、トイレ洋式化工事の積算資料作成、施工管理
*駐屯地内道路アスファルト舗装工事の設計、施工管理
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| 日々の仕事の様子は? |
私は、駐屯地が管理している施設・宿舎及び射撃場等の新設及び維持管理を担当してます。その中で、特に修繕が必要な施設について、工事図面の作成や工事現場監督等、施設の維持管理に幅広く携わっています。
また、将来の駐屯地等の施設計画等について、資料の作成及び予算要求の基礎資料作成についても携わっています。
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| 専門性はどのように活かされていますか? |
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工事を実施する際の、専門的な材料や最新の工法等について、大学等で学んだ知識を活かせていると思います。
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| 仕事の面白み、やり甲斐は? |
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工事を実施して、形が残ることと整備後に職員から感謝された時にやりがいを感じます。
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| 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は? |
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仕事をする時のオンとオフが明確になっているので、自分の時間を確保できていて公私ともに充実しています。
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成等顕澄 |
海上幕僚監部 装備計画部 艦船・武器課 訓練器材班 平成27年採用 一般職(電気・電子・情報)
(令和3年3月現在) |
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| 学生時代の専攻分野は? |
| 情報工学 |
| 志望動機は? |
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護衛艦・航空機等の、防衛省特有の装備品等の開発・維持整備等に関わる仕事という点に魅力を感じました。
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| 採用後の経歴は? |
平成27年度に採用され、現在で6年目になります。初年度は、海上自衛隊舞鶴造修補給所に配属され、舞鶴に在籍する艦艇の装備品の造修業務に携わってきました。ここでは大砲・ミサイル発射装置や、狙いをつけるためのレーダー等の、誘導武器と呼ばれる器材を担当し、これらの整備・修理のための仕様書作成、受注した整備会社との調整、工事の立ち合い等の業務に携わりました。
3年目には海上自衛隊補給本部へ異動となり、同じ誘導武器の造修業務でも全国の艦艇に装備された器材を対象にした事業を担当することになりました。
5年目からは海上幕僚監部艦船・武器課で、艦船乗員のための訓練器材を担当し、必要な予算の積算から調達、整備に関する調整等の業務に従事しています。
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| 日々の仕事の様子は? |
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器材の維持・整備には、様々な組織が関与しています。器材を運用し、日常的に簡易な整備を実施する現場の部隊、定期的な検査、故障時の修理役務等の契約事務を担当する地方総監部、実際に検査・修理を行う民間企業、果てはFMS調達された装備品の整備に携わる米国政府の関連部署まで、多くの相手と密接にやり取りを行わなければ仕事が進みません。現配置の海上幕僚監部においては、このような調整作業が、大きなウェイトを占めます。
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| 専門性はどのように活かされていますか? |
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民生品と同じく、自衛隊の装備品においてもそのほとんどがコンピュータ・システムとして構築されています。情報システムやネットワークに関する知識は、これらの器材に関する理解を助け、効率的な業務の遂行に資するものです。
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| 仕事の面白み、やり甲斐は? |
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装備品が動かなければ、自衛隊も動けません。装備品の維持整備に携わるこの仕事は、自衛隊が担う日本の安全保障に直結しています。これは、大きなやりがいであると感じます。
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明珎陽介 |
航空幕僚監部 防衛部 防衛課 防衛班 研究員 平成26年採用 一般職(機械)
(令和3年3月現在) |
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| 学生時代の専攻分野は? |
| 機械工学 |
| 志望動機は? |
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自衛隊や航空装備品に興味があり、それらに関われる防衛技官を志望しました。
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| 採用後の経歴は? |
最初の1年間は航空幕僚監部に配属され、うち1か月間は幹部候補生学校(奈良)で事務官等としてのイロハを学ぶため新任事務官等特別講習に、うち5か月間は第1術科学校(浜松)で航空機とその搭載機器について学ぶための研修を受けました。
2年目は飛行開発実験団(岐阜)に配属され、航空装備品の試験の準備、支援に従事しました。
3年目は、防衛大学校(横須賀)の理工学研究科前期課程(大学院の修士課程に相当)に入校し、固体ロケットの研究を実施しました。
その後は、令和元年度まで飛行開発実験団に再配属され、うち4か月間は試験の計画、実施に必要な知識と技能を学ぶため技術幹部課程に入校し、同課程履修後は航空装備品の試験の計画、実施に従事しました。
令和2年度から現在の職場で勤務しています。
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| 日々の仕事の様子は? |
現在の職場では、新たな領域の1つである「宇宙」で自衛隊が任務を遂行するために必要な装備品の検討や整備に係る調整等を実施しています。
自衛隊にとって新たな領域であるため、基本的知識の習得から始まり、最新の技術動向に関する情報収集、民間企業や関連部署とのミーティング等業務の内容は多岐にわたります。
また、それらの集大成として、自衛隊が整備する装備品に対する要求事項を記載した文書を作成しています。
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| 仕事の面白み、やり甲斐は? |
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防衛計画の大綱や中期防衛力整備計画で示された目的や任務を達成するために、どのような機能・性能を有する装備品を要求すべきかを考えることが面白いです。
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| 自己の成長を実感したエピソードは? |
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飛行開発実験団で自分が担当していた試験が無事に終わったときに成長を実感しました。試験は多数の関連部署で協力して実施されるため、まずはよく検討して計画を立て、その計画をそれぞれの部署に説明し、万全の準備を整えた上で、試験当日はその監督を実施。試験終了後は結果を上司に報告するという一連の流れをなんとかこなせるようになったことに自己の成長を感じました。
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| 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は? |
平日は仕事に集中する分、休日には一切仕事のことを考えないようにしています。
休日には家事、ゲーム、今はあまりしていませんがドライブなどをして過ごしています。
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近藤弥生 |
中国四国防衛局 調達部 建築課 建築第4係 平成29年採用 一般職(建築)
(令和3年3月現在) |
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| 学生時代の専攻分野は? |
| 建築工学 |
| 志望動機は? |
学生時代に東日本大震災による長周期振動の低減を図るブレース構造について専攻しており、震災被害情報を集める中で、被災地復興支援に尽力する自衛官の姿が強く印象に残り、防衛省に興味を持ちました。
就職活動当時、防衛省に対しては「自衛官が体を張って国防を担う」とのイメージでしたが、調べていくにつれ技術系職員としての活動の場があることを知り、学生時代に学んだ「建築系の知識を通じわが国の安全保障を担う」ことに強く興味を惹かれ志望しました。
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| 採用後の経歴は? |
平成29年4月に中国・四国地区9県を管轄する「中国四国防衛局」に採用され、建築課に配属されました。
採用以降は管内の陸・海・空自衛隊や在日米軍の活動拠点となる「防衛施設」を建設する際の建築工事の監督官として、設計・調査・工事監理などに携わっています。
中でも防衛省特有の施設や旧軍時代の歴史的な木造建築物の整備には特別な知識も必要なため、周囲の協力も得ながら日々業務に就いています。
また、職場には女性も多く、和気あいあいとした雰囲気で業務をしています。
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| 日々の仕事の様子は? |
採用されてから現在まで、調達部建築課職員として主に四国や山口県に所在する自衛隊、在日米軍岩国基地内の「防衛施設」の建築工事の監督官として業務に従事しています。
施設の機能を十分に発揮させるため『こういった用途で使用する建物を建てる』という部隊側のニーズを基に、地質調査、設計、工事の監理を行い、日々、調査や設計会社・施工業者との打合せ及び建築工事に必要な資料の作成を行っています。
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| 専門性はどのように活かされていますか? |
「防衛施設」には民間の施設とは異なる防護性能や耐災害性能を有するものも多いですが、学生時代に専攻した建築基準法・構造・積算の専門的知識が基礎として役立っています。
ただ、もちろん建築工事だけでは建物としての機能を発揮しませんので、『建築系』としての専門性だけでなく、設備関係である機械系、電気・電子系や土木系も視野に入れていくことの必要性を入省後に感じています。
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| 仕事の面白み、やり甲斐は? |
日々過ごしている中で、防衛技官になっていなければ携わっていないであろう建築物がたくさんあります。
防衛省というと戦闘機や艦船などの防衛装備品が注目されがちですが、それら装備品を運用・整備・保管する施設や人があり、その機能を十分に発揮させるため、また、より良い環境を確保することが、安定した安全保障基盤の確保となることに業務のやり甲斐を感じています。
また、個人的な話になるのですが…各都道府県に特色があるように、各基地にも特色があります。
例えば基地の中に売店があるのですが…これが面白いのです。ぜひ防衛技官になって売店に足を運んでみてください!
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| 自己の成長を実感したエピソードは? |
入省して4年目になりますが、日々上司や先輩、同僚・後輩といった存在に助けられながら技術力向上を心掛けています。
チームとして仕事を動かしていく必要があると改めて認識してからは、周囲とのコミュニケーションをより一層心掛け、円滑に業務・工事を進め、完了・完成検査を受けた際に成長を感じる事ができました。
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| 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は? |
個人だけで出来る仕事ではありせんので、施工業者との打ち合わせや、業務の調整等で平日は帰りが遅くなったりする場合もありますが、その分休日は遠出をしたり、釣り堀に足を運んでみたり、ウィンドウショッピングを楽しんでみたり…とメリハリを付けて日々を過ごしています。
地方防衛局での勤務となると、転勤先が全国の都市部になるので、色々な場所へ行けるのが楽しくなると思います。
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| 今後関わっていきたい政策課題などは? |
昨今、地震や豪雨など自然災害が増加している中で、災害発生時にも活動拠点として災害派遣活動の支援や計画を立てる事ができる、そんな防衛施設の整備工事に携わっていきたいと思っています。
そのためには、学生時代に学んだ建築工学の知識をもとに経験を通じ技術力を向上させることが必要と感じています。
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後藤和久 |
防衛装備庁 千歳試験場 第1試験班 研究員 平成22年採用 防衛省Ⅱ種(電気・電子)
(令和3年3月現在) |
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| 学生時代の専攻分野は? |
| 情報科学 |
| 志望動機は? |
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親が陸上自衛官だったので日ごろから自衛隊は身近に感じていたところ、就職先を探していた時期に防衛省で技術系(研究職)の採用があることを知り、学校で学んだ知識や技術が活かせると思い志望しました。
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| 採用後の経歴は? |
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採用後の最初の配属先は下北試験場試験班という部署で、火器・弾薬類の各種試験でレーダや圧力計等での計測業務に従事しました。平成26年10月からは陸上装備研究所で無人車両に関する研究業務に従事しました。そこでの業務の1つとして、試験項目ごとに1ヵ月程度出張へ行き、基本性能の確認から作業性までを確認しました。平成29年4月からは防衛装備庁本庁の情報保証係でサイバーセキュリティに関する業務に従事しました。本庁では訓令改正や各部署の帳簿の集計等、今までの研究開発業務とは異なる行政的な業務の経験を積むことができました。そして、令和元年8月からは、千歳試験場第1試験班で車両の試験等の支援業務に携わっており、試験場に来る様々な試験隊のバックアップをしています。
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| 日々の仕事の様子は? |
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防衛装備庁では様々な研究開発を行っており、仕様・設計を決める段階から、試作品が出来て、性能の確認、評価の段階へと進んでいきます。現在は主に性能の確認の段階である各種試験に携わることが多く、使用場所、日程、必要器材といった準備段階の調整から試験での作業内容などについて、防衛装備庁内の各研究所や関係企業と連携を取りながら日々業務をしています。
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| 専門性はどのように活かされていますか? |
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学生時代の専攻はロボット関係だったので、陸上装備研究所での無人車両の試験計画の立案やデータの取りまとめの際には、自分の知見が活かせたかなと思います。また、学生時代に勉強した統計学の知識は、データの取りまとめ時の基礎として日々の業務で役立っていると思います。
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| 仕事の面白み、やり甲斐は? |
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自分も参加した事業が、最終的な成果として装備品になり、自衛隊の各種活動に役立っているのを見れることが、この仕事のやりがいだと思います。
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| 自己の成長を実感したエピソードは? |
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初任研修以降は、業務に必要なことは先輩に教えてもらうか、自分で過去の資料などを調べながら業務を進めていくのですが、始めのうちは、やるべき業務を覚えてこなすだけという感じでした。慣れてくるにつれて、自分の業務は各種訓令等のどういう規定に基づいて行っているかといったことやこのデータを取ることはどういう意味があって最終的にどういう報告をするかといった、業務の一連の流れ全体に目を向けられるようになったなと思います。
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| 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は? |
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休日は子供と一緒に公園やドライブに行くなど、子供と遊んで過ごしています。また、子供が急病の際には、病院に付き添うために子の看護休暇を利用したりと、子供がいる人にも働きやすい職場なので家庭に寄り添って働けているかなと感じます。
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村田直毅 |
防衛装備庁 調達管理部 調達企画課 課長補佐(総括班長) 平成25年採用 総合職(工学)
(令和4年12月現在) |
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| 学生時代の専攻分野は? |
| 機械工学 |
| 志望動機は? |
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学生当時、「30~40年後になっても変わらずに誇りを持って働ける仕事はなにか?」と考えたときに、安全保障という国の最も根幹をなす重要な政策を担える仕事に携わりたいと思いました。
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| 採用後の経歴は? |
1~2年目は課の見習いとして国会対応や連絡調整業務を主で行い、防衛省職員としてのイロハを学びました。
3年目以降はいち担当者として、TC-90という海上自衛隊が使用していた航空機をフィリピンに移転するというプロジェクトに従事しました。航空機の移転に加えて、維持整備ノウハウの伝授や操縦教育も含めた大規模プロジェクトであり、私自身何度もフィリピンに赴き、英語を用いて現地の軍の方と直接話し合いを重ね、成功させることができました。
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| 日々の仕事の様子は? |
入省10年目の現在は、防衛装備庁調達管理部調達企画課で総括班長をしています。防衛省では課の中にいくつかの班が存在し、「班長」はプロジェクトの責任者として、様々な交渉や政策の企画立案をしつつ、ときには他省庁や国会議員への説明も行うことになります。
特に「総括班長」は、課内や部内全体の業務の管理をしつつ、業務が上手く回るような諸調整を行うほか、防衛省としての重要な特命任務に就くことになります。
立場上、重要な決断に迫られることもありますが、自衛官や事務官を始め異なる経歴の方々の声に耳を傾けながら、皆が納得できるような説明を心掛けています。
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| 専門性はどのように活かされていますか? |
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政策の立案に際して、過去の事例を研究したり法令や規則類を調べて実現に近づけていく様は、今まで学んだ知識やツールを駆使して課題解決を図ろうとする理工系的なアプローチに似通っていると感じることがあります。
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| 仕事の面白み、やり甲斐は? |
防衛省独特の風潮なのかもしれませんが、若手であっても自由に意見や考えを言える雰囲気があります。
前例のないプロジェクトや政策も多く存在する中で、自分のアイデアを基に事業が具現化していくことも多々あり、日本の安全保障の一翼を担えることに誇りを感じています。
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| 自己の成長を実感したエピソードは? |
いち課長補佐として仕事をしていたときと異なり、班長になると相応数の部下を持つことになるため自ずとチームワークを大切にするようになりました。
仕事の進捗状況だけではなく、部下や周りの人たちがどうしたら仕事をしやすく、また楽しく仕事をできるのか、といったことを考えるようになったことが、私の成長を実感したエピソードです。
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| 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は? |
仕事のオンオフをはっきりさせ、オフを思う存分楽しむのが自分のモットーです。
なるべく早めに退庁するよう心掛けており、平日は仕事終わりに友人らとディナーに行くことも多く、休日には家でゲームをしたり料理をして過ごしています。
コロナが明けたらまた旅行にもたくさん行きたいです。
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| 今後関わっていきたい政策課題等は? |
今までは戦車や戦闘機といった装備品に関する業務に長く携わってきました。
今後は災害派遣や部隊オペレーションといった自衛隊の実任務に携わることを望んでいます。
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