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羽田野龍一  |
消防庁 予防課 危険物保安室
平成28年採用 総合職(工学) |
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◇ 学生時代の専攻分野は? |
流体力学
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◇ 志望動機は? |
東日本大震災を経験したことがきっかけで、「人の命を守る」仕事がしたいと思うようになりました。その中で、大学時代に学んだ工学的な知識を活かすこと、日本全体を守ることができる消防庁を志望しました。
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◇ 採用後の経歴は? |
1年目は、東京オリンピック・パラリンピック競技大会で、スタジアムの周囲に設置される仮設の発電施設に関する安全対策などを検討しました。
現在は、新たな形式の水素スタンド(メチルシクロヘキサン(消防法上の危険物)に脱水素反応を起こさせ、水素を取り出す方法を用いた水素スタンドなど。)をガソリンスタンドに併設する場合の技術基準の検討を行っています。
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◇ 日々の仕事の様子は? |
関係団体などと意見交換を行い、必要な安全対策を検討しています。また、消防本部から消防庁に派遣されている消防吏員の方々と積極的に意見交換し、現場での経験などを教えていただきながら、日々業務を行っています。
熊本地震や九州北部豪雨など、日本国内で大きな災害が起きた場合には、消防庁職員全員で災害対応を行います。私は、被災地域の情報収集や首相官邸への情報伝達業務を行いました。
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◇ 専門性はどのように活かされていますか? |
材料力学など学部時代に学んだ工学の基礎知識は、業者との打合せなどに活かされています。
また、大学院時代に研究で養った問題解決へのアプローチは、新たな安全対策を検討するうえで、非常に役に立っていると感じています。
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◇ 仕事の面白み、やり甲斐は? |
水素スタンドなど世の中の新しい技術に触れつつ、それを安全に社会へ実現するためにはどうすべきか考えるのは、とても面白いです。
また、日本全国どこで災害が発生しても、人の命を助けることに携われることは、他の仕事にはないやり甲斐だと思っています。
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◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は? |
メリハリをつけて仕事することを心がけています。
平日の仕事終わりには、ジムに行って体を動かし、連休がとれた時には、旅行に行ってリフレッシュしています。
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◇ 今後関わっていきたい政策課題などは? |
○建物の消防用設備の基準を定めるなど、火災を未然に防ぐ仕組みを作る業務(予防業務)
○震災時に活躍する緊急消防援助隊の整備を行う業務(広域応援業務)
に関わりたいと考えています。
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(平成29年12月) |