警察庁
科学の進展に伴い、最新の技術が国民生活の隅々まで浸透し始めています。そのような情勢の中、警察庁では、技術が悪用された犯罪への対策を行う一方、様々な技術を取り入れたシステムを設計・開発・運用しています。
国民の安全・安心を守るという使命を果たすため、総合職は理系的知見を持ったジェネラリストとして、主に霞が関において各種政策の立案作業に携わり、一般職は技術のスペシャリストとして、中央・地方において犯罪捜査の技術支援や警察独自のネットワーク・情報管理システムの構築等の業務を担っています。
  
先輩職員紹介
 
市原慎介  
警察庁 サイバー警察局 サイバー企画課 課長補佐
平成22年採用 Ⅰ種(理工Ⅰ)
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(匿名)  
九州管区警察局 福岡県情報通信部 通信施設課 係長
平成24年採用 Ⅱ種(電気・電子・情報)
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塩野亜由美  
警察庁長官官房企画課・課長補佐
平成27年採用 総合職(大卒)工学
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(匿名)  
近畿管区警察局 京都府情報通信部 情報技術解析課 主任
令和元年採用 一般職(機械)
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岸研登  
警察庁 刑事局 犯罪鑑識官付DNA型鑑定第二係 主任
平成27年採用 一般職(化学)
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市原慎介 警察庁 サイバー警察局 サイバー企画課 課長補佐
平成22年採用 Ⅰ種(理工Ⅰ)

(令和4年12月現在)
 
学生時代の専攻分野は?
土木工学
志望動機は?
学生時代に交通工学を専攻していて、交通行政への関心から警察庁の説明会に参加したことがきっかけでした。
採用担当者からの説明で、警察が取り扱う業務のフィールドの広さ、誰もが安全・安心を感じることができる社会をつくる仕事のやりがいに魅力を感じ、生涯をかけてこの仕事に携わってみたいという思いから志望しました。
また、政策の企画等だけではなく、現場活動に当たる都道府県警察等の職員として活躍する機会があるなど、他の業務・職種では得られない経験を積むことができるという点も、大きな魅力でした。
採用後の経歴は?
警察庁に採用された場合、都道府県警察や関係省庁に出向して勤務する機会があります。ここでは、私が出向先で経験した業務を紹介します。
埼玉県警察では、日頃寄せられる県民や企業からの被害相談等に向き合って部下職員と対策の方向性を議論したり、サイバー分野で取り組むべき課題や施策を戦略的に取りまとめるなど、サイバーセキュリティの対策・防犯等を担当する責任者として、創意工夫を凝らしました。
内閣サイバーセキュリティセンターでは、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会のサイバーセキュリティ対策を総合的に推進する業務を担当し、大会関係組織のセキュリティリスクの低減、事案発生時の支援体制の構築に関する取組を推進しました。大会の成功という共通の目標に向けて、セキュリティ関係企業や関係省庁から出向する職員と、汗を流してきたことは、貴重な経験となりました。
日々の仕事の様子は?
現在は、サイバー警察局サイバー企画課課長補佐として課の企画調整業務を担当しています。深刻化するサイバー空間の脅威に対する警察の取組方針等について、局全体の業務を俯瞰しながら検討することが主な業務となります。
また、警察の主な任務は、犯罪の取締り、防犯対策ですが、これらは警察のみで対応できるものではなく、産学官が連携し、社会全体で取組を進めていかなければならないものでもあります。よりよい取組を推進できるよう、外部組織と調整を行う窓口機能を担うことも、私の重要な業務のひとつです。
めまぐるしく変化する社会の情勢に取り残されることがないよう、世の中の動向に注意を払い、的確な提案等ができるように心がけています。
専門性はどのように活かされていますか?
行政機関にあっても、施策の推進に当たっては、コストを意識して効果的・効率的に取り組むことが求められます。
理系の研究分野では、仮説を立て、様々な観点から分析等することで、科学的な根拠や裏付けを積み重ね、新たな知見等を生み出していきますが、こうしたアプローチは行政官の業務にも求められます。施策の企画立案、個々の事案対応においても、学生時代に身につけた知識や経験はきっと役立つと思います。
仕事の面白み、やり甲斐は?
犯罪の取締り、防犯対策どちらの活動も警察の業務は報道で取り上げられる機会が多いですが、報道等を通じて、自身の業務が社会をよい方向に進める取組として注目されていることを知ると、自身の責任の大きさを再認識するとともに、やり甲斐を感じることができます。
また、行政官の仕事は、人事異動で担当業務を後任に引き継ぎながら中長期的に取組を発展させていくものが多くあります。過去に自身が同僚等と試行錯誤して始めた取組が、当時は注目等されなくても、次のステップに進んでいく様子を確認できたときには、とてもうれしく思います。
自己の成長を実感したエピソードは?
キャリアを積むと、自身の係を持ち、チームとして業務を推進していくことになります。採用間もない頃は自身の担当業務をこなすのに精一杯でしたが、チームの舵取り役として、より幅広い業務を、同僚職員と試行錯誤しながらやり遂げたときには、自身の成長を感じることができます。
仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
2017年に第一子、2021年に第二子が誕生しました。育児に伴う休暇・休業の制度等が整備され、職場全体でその活用が強く推奨されていることから、出生のタイミングで数週間の休暇を取得し、また、子供や妻の体調不良時には積極的に休暇を取得しています。
子育ては初めての経験で、共働きであることから不安もありましたが、上司や同僚のサポートを受けながら、安心して仕事と生活を両立することができています。足下の私生活に余裕がなく、不安がある状況では、仕事に専念することが難しくなってしまいますが、警察庁ほか国家公務員の働き方改革は着実に進展しており、安心して働くことができる環境になっていると考えます。
今後関わっていきたい政策課題などは?
業務で担当するサイバー分野をはじめ、社会の情勢が急速に変化する中、警察が直面する政策課題はますます複雑化し、その解決には様々な主体との連携が不可欠となっています。警察庁内はもちろんですが、都道府県警察、他省庁等様々なフィールドでそれぞれの政策課題に関わっていくことで、広い視野と知識を身につけていきたいです。

  
 
(匿名) 九州管区警察局 福岡県情報通信部 通信施設課 係長
平成24年採用 Ⅱ種(電気・電子・情報)

(令和4年12月現在)
 
学生時代の専攻分野は?
電気工学
志望動機は?
自身の技術を磨くことで、国民の安全・安心な生活を守ることに貢献できる警察庁の仕事に魅力を感じ志望しました。
採用後の経歴は?
警察通信設備の維持管理に関する業務を行っています。いかなる有事の際にも警察通信設備が滞りなく稼働し、警察活動に支障をきたすことがないよう計画的な維持工事等を行っています。
日々の仕事の様子は?
警察通信設備の点検や維持管理を行っています。また、業者委託業務の仕様書作成や工事監督なども行っています。
仕事の面白み、やり甲斐は?
警察活動を「技術」で支え、社会の治安維持に貢献するという、非常にやりがいのある仕事です。

  
 
塩野亜由美 警察庁 長官官房企画課 課長補佐
平成27年採用 総合職(大卒)工学

(令和4年12月現在)
 
学生時代の専攻分野は?
建築
志望動機は?
日常を支え、豊かにする仕事に関心があり、警察庁を志望しました。
また、業務説明等を通して、魅力に溢れる警察庁職員の方と接し、是非警察庁で働きたいという思いが強くなっていきました。
採用後の経歴は?
採用後は、通信機器等の開発整備、サイバー犯罪対策、サイバー攻撃対策、自動運転に関連する研究開発等幅広い業務に携わりました。
また、海外留学も経験させていただき、アメリカの大学院で国際関係論を2年間学びました。
日々の仕事の様子は?
業務の内容・進め方等は部署によって異なりますが、どの部署での業務も世情に即したもので、やりがいを感じるものです。関係者が多岐にわたることが多いので、日々、情報共有や相談を行いながら、業務を進めています。
専門性はどのように活かされていますか?
業務の中での論点整理やプレゼンテーションでは大学・大学院での研究発表等の経験が生きていると思います。特に、色んな方と話をする機会が多いので、分かりやすく説明したり、分かりやすい説明資料を作成するスキルは重要だと感じています。
仕事の面白み、やり甲斐は?
関係者や上司・部下と一緒になって業務を進めていくことが多いので、検討の中で、1人では思いつかなかったような良い案にまとまっていくのは、面白いところだなと感じています。
自己の成長を実感したエピソードは?
これまで上司が担当していたような仕事を自分が任されたり、対外的な場でも落ち着いて対応ができるようになったときには、過去の自分と比べて少しは成長できたのかなと感じます。
仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
平日に遅くなる日や業務によっては土日対応が発生することもありますが、基本的にはカレンダー通りの休みなので休日は友人や家族と過ごしています。また、職場の同期と集まって出かけることもあります。
今後関わっていきたい政策課題などは?
先端技術、ニーズ、生活スタイル等は刻々と変わっていっています。そういった変化に柔軟に対応しながら警察の業務も進めていかなくてはならないと思っています。中長期的な視野を持ちながら、将来に関わる各種の検討を進めていきたいと思います。

  
 
(匿名) 近畿管区警察局 京都府情報通信部 情報技術解析課 主任
令和元年採用 一般職(機械)

(令和4年12月現在)
 
学生時代の専攻分野は?
農学
志望動機は?
国民の安全・安心を守る警察の仕事に関わりたいという思いがあり、その中でも技術を活かして働くことができる技官の仕事に興味を持ち、志望しました。研修制度が充実していて、大学等での専攻にかかわらず、様々な分野で活躍できるところにも魅力を感じました。
採用後の経歴は?
私が現在勤務している情報技術解析課では、警察官が捜索差押え現場で押収したパソコンやスマートフォン等について、事件に関係する記録データの抽出、電磁的記録の解析を行っています。また、捜索差押え現場に同行して、警察官への技術面のサポートも行っています。
日々の仕事の様子は?
警察官のニーズを把握し、捜査の役に立つ解析を行うため、警察官との連携を大切にしています。捜索差押え現場に同行する際にも、十分に打ち合せた上で臨むとともに、状況に応じた対応ができるよう心がけています。また、デジタルデータは、簡単に消えたり書き変わったりしてしまうため、正しい知識を身に付け、慎重に解析を行うようにしています。
仕事の面白み、やり甲斐は?
警察官から「以前に要請した解析結果のおかげで、捜査が進展した。」と声をかけてもらえた時に、とてもやりがいを感じました。業務を行う上で、高度な知識や技術が必要な場合もあり、難しく感じることもありますが、上司や同僚に相談したり、他県の同僚や警察庁に助言を求めたりしながら進めています。互いに知識を出し合いながら、チーム一丸となって業務に取り組んでおり、成果を上げる事ができた時には、大きな達成感を感じます。
自己の成長を実感したエピソードは?
一般職技術系職員は、専門的な知識や技術を生かして、最前線の警察活動を支えることができる、とてもやりがいのある仕事です。業務内容も多岐にわたり、研修制度も充実しているため、様々な経験を通して能力を高めることができるため、日々自身の成長を実感しています。
仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
捜索差押え現場に同行する場合、日曜・祝日に勤務することもありますが、事前に勤務の状況が見通せることから、休暇も取りやすく、ワーク・ライフ・バランスを意識した生活が送れる職場だと思います。また、育児のための休暇や時差出勤を活用して家事と両立している先輩職員も多いため、将来を考える上でも安心できる環境だと感じています。

  
 
岸研登 警察庁 刑事局 犯罪鑑識官付DNA型鑑定第二係 主任
平成27年 一般職(化学)

(令和4年12月現在)
 
学生時代の専攻分野は?
分析化学
志望動機は?
公務員の様々な技術区分の中で、科学的な知識をより生かすことができる専門的な業務であることに魅力を感じました。警察の仕事の中には様々な科学技術が生かされており、その中でも新聞やニュース等でDNA型鑑定に関してよく報道されていたので、この仕事に関心を持ちました。
採用後の経歴は?
採用2年目に県警察の科学捜査研究所へ2年間出向し、日々発生している様々な事件の資料の鑑定や実際に犯罪現場に臨場して現場の検証等を行いました。帰任後、警察庁のDNA型鑑定施設において、全国の被疑者のDNA型鑑定業務に携わっています。
日々の仕事の様子は?
全国警察から嘱託を受けた被疑者資料のDNA型鑑定を実施しています。また、毎日多数の資料の検査を行うため、鑑定試薬等の消耗品の調達や鑑定機器の管理も行っています。鑑定技術は日々進歩しており、新たな試薬・機器の導入の際にサンプルデータの検証を行うこともあります。
仕事の面白み、やり甲斐は?
私たちが行ったDNA型鑑定の結果は、警察庁のデータベースに登録され、全国警察の犯罪捜査において犯人の割り出し等に大きく貢献しています。重要事件や未解決事件の検挙に結びつくことがあるという点に大きなやりがいを感じています。また、鑑定業務に誤りは許されず、将来、公判に証人出廷する可能性もあるため、日々、その責任の重さをやり甲斐に感じながら、仕事に当たっています。
自己の成長を実感したエピソードは?
科学捜査研究所からの出向を終え犯罪鑑識官に帰任してからは、科学捜査研究所で学んだことを生かして、より現場に貢献できるように考えて仕事をすることができるようになりました。
仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
休日は名所を散策したり、ドライブに出かけたりしています。仕事は見通しが立てやすく、自分の段取りで進められます。深夜・休日に呼び出されることがなく、休暇を取得しやすいため、仕事とプライベートを両立することができる職場環境だと思います。
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