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阿部 和也 |
法務省大臣官房施設課 技術企画室技術企画係長
平成30年採用 総合職(工学) |
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◇ 学生時代の専攻分野は? |
建築学科
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◇ 志望動機は? |
人の役に立つ建物を創造したいという思いがあり、社会秩序の維持に必要な公共施設を造れる公務員を志望しました。加えて法務省大臣官房施設課では、社会秩序の維持にとって必要不可欠な収容施設を専門的に扱っていたため、仕事を通して確実に社会貢献ができると思い、魅力を感じ志望しました。
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◇ 採用後の経歴は? |
1~2年目は施設課で、施設の設計から完成に至るまでの一連の業務について担当しました。3年目は大臣官房秘書課で、省内各局部課の方々と連携して災害対応等に当たりました。4年目は大臣官房国際課で、省内意見をとりまとめながら国際会議の開催や他省庁からの照会対応を行いました。5~6年目は矯正局で、全国の矯正施設の現況をとりまとめながら、改修工事の調整を行いました。現在は施設課で、設計標準の整備や技術審査に加え、矯正建築に関わる国際協力事務を行っています。
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◇ 日々の仕事の様子は? |
計画、設計、工事調整といった設計部門の技術的支援を行っています。公共施設に求められる機能は日々変化しており、時代のニーズに見合った公共施設を計画できるよう、研修計画の立案や、他局部課・他省庁との意見交換を通じて設計標準の見直しや技術審査を行っています。
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◇ 専門性はどのように活かされていますか? |
施設課が計画した建物を実際に使用するのは全国の法務省職員です。今この記事を読まれている皆様はおそらくは理系出身であり、図面や専門用語を見慣れているものと思いますが、全国で働く法務省職員にとっては、見慣れていないものになります。自分が培ってきた専門性や技術的知見は、これら職員に図面等の見方やポイントを言語化して分かりやすく伝え、共通のビジョンを持つために活かされています。
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◇ 仕事の面白み、やり甲斐は? |
上述のとおり、施設を使用するのは自分ではなく全国で働く法務省職員です。たとえ技術や意匠が優れた建物でも、利用者にとって不便であるならば、それは独りよがりな建物です。利用者の意見を最大限まで汲み取りつつも、種々の制約の中でできることとできないことを技術的視点で見極め、それを利用者と共有しながら設計に反映していき、真に必要な建物を造れた時に強いやり甲斐を感じます。
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◇ 自己の成長を実感したエピソードは? |
私は自分のことを未熟で発展途上だと思っています。そのため成長している自覚はなかったのですが、尊敬している上司から「阿部係長はこの一年で一番大きく成長したよ」と褒められた時に、頑張って仕事して良かったなと思いました。
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◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は? |
入省してからもプライベートの時間を確保できたため、今も学生時代からの友人と交友関係が続いています。しかしながら、休日は友人と過ごす時間が楽し過ぎて、自己研鑽を疎かにしてしまっているところがあるので気を引き締め直します。笑
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◇ 今後関わっていきたい政策課題などは? |
高度経済成長期に建てられた多くの収容施設が耐用年数を迎える中、限られた予算の中で、施設の合理化を図りつつも、利用者に寄り添った施設を創造できるように引き続き検討を進めたいです。
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(令和6年5月) |