・水路測量(海の深さを測ること)に関する技術導入
1年目から、海の深さを面的に測るマルチビーム音響測深機の一斉更新という大きな仕事に関わることができました。導入時の機器テストのため測量船を訪れ、良好なデータを取得できたときには、現場に貢献できた喜び・安心感でいっぱいでした。
・南極地域観測隊への参加
3年目には、氷に覆われた南極地域において、海底地形調査・潮汐観測を行ってきました。研究機関・他省庁・民間出身の様々な背景を持つ南極観測隊員と相互に助け合いながら、極地での観測を無事完遂できたことは、人生のかけがえのない貴重な経験となりました。
・米国ニューハンプシャー大学への留学
4~5年目には、水路測量の最新技術を1年間余りじっくり学ぶ機会が得られました。多様性のある留学生と一緒に学ぶことにより、自分の視野が自然と広がったように感じています。米国留学で得られた専門的な知見をもとに、新技術の導入へ向けた議論を進めることができたことは、幸せなことだと今でも思っています。
・無人海底地形調査の国際大会を通じた最先端の研究技術開発
5~6年目には、国際大会"Shell Ocean Discovery XPRIZE"を通じて、深海域を詳細にマッピング可能な無人システムを国際チームで新たに開発しました。この大会で、無人の水中ロボット・調査船を用いて深海 4000 m の海底地形を広域かつ高精細に捉えるという、極めて困難な調査技術を実証することができ、見事世界一となることができました。
# 海底探査技術の国際競技大会受賞者等による表敬
<https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201909/18kaitei.html>