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(匿名) |
内閣官房 内閣情報調査室 内閣衛星情報センター
平成22年採用 Ⅱ種(電気・電子・情報) |
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◇ 学生時代の専攻分野は? |
情報通信工学
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◇ 志望動機は? |
私は大学で、画像処理技術に関する研究をしていました。デジタルカメラで撮った画像から対象物を検出・追跡するプログラムの検証に熱心に取り組んでいましたので、当センターの説明会で「衛星画像の分析」と聞いて、自分が勉強してきたことが活かせるのではないか、と思いました。また、宇宙・衛星を利用した仕事というものに興味をひかれました。
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◇ 採用後の経歴は? |
採用後は行政職的な業務も経験しながら、技術系の部署では、衛星技術に関する調査研究、将来の情報収集衛星システムの検討や、画像処理システムの開発などに携わってきました。
時には、開発が完了した衛星の打上げといった緊張感のあるイベントや、海外の関連機関の訪問、国際学会への参加などアカデミックな調査業務も経験しました。
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◇ 日々の仕事の様子は? |
現在は、主に当センターで運用している情報収集衛星で撮った画像を判読・分析して報告書を作成する業務を担当しています。文献や出張により得た知見も活かしながら判読・分析した結果を、さらにチームで議論することで、様々な視点から結論を導くようにしています。その際に行う画像の分析は、目で見て判読するだけでなく、解析ツールを使った変化抽出等の技術も活用しています。
その他、衛星の管制・運用を担当している部署やシステム開発を担当している部署と連携し、技術的知見を持つ専門家からの助言も受け、新しい知識に触れながら日々の業務に取り組んでいます。
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◇ 専門性はどのように活かされていますか? |
理系として学んだ論理的考え方や、実験、論文作成の経験は、職場での報告書作成だけでなく、あらゆる仕事に活かされていると実感しています。また、情報の世界ではスピード感が求められるため、画像解析ソフトウェアを活用して迅速に結果を出せることは大きな強みとなります。大学の研究室でプログラミングをしていた経験も、今の仕事で役に立っています。
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◇ 仕事の面白み、やり甲斐は? |
情勢に応じて求められる情報を適時・適切に収集し報告する仕事は、緊張感がありプレッシャーを感じることもありますが、その分やり甲斐も大きいです。最新の情報や技術に触れ、日々勉強できる面白さもあります。
地道な検証を続けていくことで、これまで見えなかったものがだんだん見えてきて、結果として成果が出せた時の達成感は、何物にも代えがたいです。
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◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は? |
採用後3年目に結婚しました。夫は民間企業の研究職で、全く異なる業種ですが、お互いの仕事を応援し、家庭のことも協力しています。
最近は女性の技術系職員も増え、仕事と生活の両立の仕方も多様化していると感じます。
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(平成28年11月) |