職 員 紹 介
  
       
柳開智   湯本貴文   吉田令
   
厚生労働省 年金局 事業企画課 調査室   厚生労働省 医薬・生活衛生局 監視指導・麻薬対策課 主査   内閣官房副長官補付 主査
平成29年採用 総合職(数理科学・物理・地球科学)   平成28年採用 総合職(科学・生物・薬学)   平成29年採用 総合職(化学・生物・薬学)
       
山崎琢也   杉本美和   鈴木一聡
   
厚生労働省 東京労働局 労働基準部 安全課長   外国人技能実習機構 国際部 国際第二課 国際渉外第二係長   厚生労働省労働基準局安全衛生部労働衛生課 
平成21年採用 Ⅰ種(理工Ⅰ)   平成30年採用 総合職(農業科学・水産)   平成27年採用 総合職(工学)
     
吉徳祥哉   藤井健人   杉原慶
   
環境省 大臣官房総合政策課 環境研究技術室 係長   厚生労働省 大臣官房 国際課 国際労働・協力室労働条項推進専門官   厚生労働省 職業安定局 総務課 公共職業安定所運営企画室
平成28年採用 総合職(工学)   平成20年採用 Ⅰ種(理工Ⅰ)   平成20年採用 Ⅰ種(人間科学Ⅰ)
       
赤羽幸治郎        
       
厚生労働省 職業安定局 雇用開発企画課 産業対策係長        
平成25年採用 総合職(人間科学)        
  
                          
 

   
柳開智
 
厚生労働省 年金局 事業企画課 調査室
 
平成29年採用 総合職(数理科学・物理・地球科学)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
生命工学
 
◇ 志望動機は?
  専門は数学ではありませんでしたが、好きな数学の分野を活かして、世の中に貢献できる点を魅力に感じ、志望しました。
 特に厚生労働省の所管している制度を数理的な観点から検証し、場合によっては提案する機会がある点は大きな魅力であると思います。
 
◇ 採用後の経歴は?
 最初は、賃金や労働時間に関する統計を所管している部署に配属され、調査対象事業所の方や一般の方からの照会対応や国会議員からのデータ照会などの窓口対応を経験しました。2つ目の部署では、公的医療保険制度に係る統計の作成や制度改正に係る試算を経験しました。試算するに当たって、どのような統計を用いるか検討するだけでなく、制度についてよく理解する必要があるため、法令を読むこともありました。3つ目の現在の部署では、年金に関する統計の作成を行っています。
  
◇ 日々の仕事の様子は?
 通常は、統計の企画、実査及び作成に係る事務や統計作成のために使用しているシステムの改修に係る業者等との調整をしております。通常業務以外では、制度設計のための参考になるデータ照会の対応や資料要求対応などをしています。
 数理職は統計に関する部署に配属されることが多いので国会対応や議員レクの機会は比較的少ないですが、制度の運用状況や実態について質問される機会はあるため、日頃から所管している統計や周辺分野の統計にはよく目を通すように心がけています。
 
 
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は?
 制度改正などの試算で予想と異なる結果が出た場合は原因の分析を行います。中々、分からないこともありますが、重要な仕事をしていると実感できます。また、一番最初に結果を知ることができるのも魅力の一つです。
 
◇ 今後関わっていきたい政策課題などは?
 現在は年金制度に係る統計の作成を行っていますが、年金制度の財政検証にも取り組んでみたいです。また、介護保険の給付と負担の在り方の議論についても関わってみたいと思っています。
  
 (令和2年10月)

  
湯本貴文 
 
厚生労働省 医薬・生活衛生局 監視指導・麻薬対策課 主査
 
平成28年採用 
総合職(科学・生物・薬学)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
薬学
 
◇ 志望動機は?
 元々、人々の健康を守るような仕事に就きたいと思い、大学では薬学部に進学しましたが、医薬品の研究だけに限らず、審査や監視指導の他、医療機器や食品に至るまで様々な業務に様々な観点から関われる公務員(薬系技官)という仕事に魅力を感じました。部署間の異動のタイミングが早く、若手のうちから多くの業務に携われるという側面も面白そうだと感じた点の一つです。
  
◇ 採用後の経歴は?
 入省して最初は、化学物質の製造・輸入に係る審査業務を担当しました。2年目になったタイミングで環境省へ出向となり、条約締結のための大気排出規制に関する法律改正に携わりました。その後、3年目には厚労省へと戻り、医薬品の保険(薬価)収載業務を担当した後、現在は監視指導・麻薬対策課において医薬品の品質管理・製造管理などの業務を担当しています。
  
◇ 日々の仕事の様子は?
 現在の部署では、医薬品の品質管理・製造管理に関する業務を担当しており、法律改正により国際整合性や効率性に配慮した品質管理・製造管理を導入したところ、改正法の円滑な施行に向けて、都道府県への説明や業界との調整を進めています。また、個別事案が発生した場合には、企業への聞き取りや指導を行っています。
  
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は?
 どの部署のどの業務においても関係者が非常に多く、その間に立ちながら施策を考えていくのは一筋縄ではいかないことですが、どのような論理を元にどのような施策を取れば客観的に納得性の高いものとなるかを考え、その内容を適切に説明できるように努めることは、公務員という立場でしかできない仕事であり、難しさの反面、やり甲斐を感じます。
 
自己の成長を実感したエピソードは?
 業界に対しての説明の際に、当初は上司に頼りっきりであったものの、相手側の立場になって考え、わかりやすい説明資料を作成したり、説明の仕方を工夫するなどの試行錯誤を繰り返すことによって、だんだんと納得して貰えるようになった時は成長を実感しました。
 
 (令和2年10月)

  
吉田令 
 
内閣官房副長官補付 主査(出向中) 
 
平成29年採用 総合職(化学・生物・薬学)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
物理化学
 
◇ 志望動機は?
 業務内容や、対象分野の幅広さです。
 学生からお年寄りまで、多くの方々にとって身近な『働く』ことについて、世の中のあらゆる仕事に対して理系のバックグラウンドを活かして働くことで貢献できることや、技術系の職員でも自身の専門にとどまらず幅広い分野で活躍できる点に魅力を感じました。
  
◇ 採用後の経歴は?
 入省後は、技術系職員の採用業務や国会関係業務といった調整業務、職場における労災事故防止に向けた安全対策の企画や統計業務、雇用対策を行う部署で中小企業の生産性向上支援などの人手不足対策に携わりました。
 また、労働基準監督署(地方勤務)では工場や山奥で捜査機関と一緒に原因究明に向けた事故調査や大型クレーンの安全検査などを行いました。
 現在の内閣官房(出向)では、新型コロナウイルス予防のワクチン接種をはじめとする、厚生労働省だけでは解決が難しい省庁横断的な課題の調整を行っています。 
 
◇ 日々の仕事の様子は?
 中央省庁では、特定分野を所管したり政策を立案したりする業務がある一方、複数の部署が関係する課題について情報を整理して担当を割り振ったり、全体のバランスや表現を整えるなど、それぞれの過程で関係者の間を取り持つ「調整」を行う業務があります。
 省内での調整の仕事は内勤勤務が大半ですが、多くの利害関係者と日々コミュニケーションを取りながら情報を収集し、限られた時間で情報を整理し、その情報を、専門としない外の組織の方に説明するため想像力や表現力が求められます。
 現在の部署では、官邸と各省庁の間での事案の調整を行っています。1分1秒を争うようなこともあり、スピード感と判断力を鍛えられながらも日々試行錯誤しています。
 
◇ 専門性はどのように活かされていますか?
 誰もが当たり前の生活を送れる安全な社会をつくるには、法律的な知識もさることながら、科学的な根拠に基づいた制度の検討が不可欠です。
 大学などで学んだ専門知識を直接使う業務に携わったことはありませんが、科学的な知識やデータの取り扱いなどは、技術系職員として働くうえでの強みであると考えています。
◇ 自己の成長を実感したエピソードは?
 学生時代は、意識せずとも自身の専門や興味のある分野に偏って関わることが多くありましたが、入省以来、専門に関係なく、日常の資料作成や会議運営、国会業務、災害対応など様々な調整業務に携わったことで、文書作成能力や突破力が身についたと実感しています。
 
◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
 休日には職場のバンドサークルに参加したり同僚とスキー旅行に出かけたりしています(コロナ禍前は毎年海外旅行にも行っていました!)。日頃から、働く時は働き、休む時は休むようにメリハリをつけることを心がけています。
 
◇ 今後関わっていきたい政策課題などは?
 新型コロナウイルス感染症の影響からも、以前と比べテレワークの活用や短期間の出向など、新たな働き方が着目されるようになってきたと感じます。こうした新たな働き方についても、安心して働ける社会づくりに携わりたいと考えています。
 
  (令和3年10月)

  
山崎琢也
 
厚生労働省 東京労働局 労働基準部 安全課長
 
平成21年採用 Ⅰ種(理工Ⅰ)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
物性工学
 
◇ 志望動機は?
 厚生労働省は、報道で最も取り上げられる省庁の一つではないかと思います。
 それだけ私達の生活に密接に関わる省庁であり、その組織の一員として、私たちがより豊かに、かつ健康的に生活するための制度づくりに関われることに魅力を感じました。
  
◇ 採用後の経歴は?
 厚生労働省では、ものづくりの現場で働く方々のサポートや、労働者の健康の確保のために必要な制度づくり、東南アジアからの看護師の受け入れなどに関わりました。
 また、原子力規制庁に出向し、東京電力福島第一原発の安全審査にも関わりました。
 労働に関する制度が現場に浸透されるように、全国に労働基準監督署や都道府県労働局という組織があります。現在は、東京労働局の管理職として現場の業務にも関わっています。
  
◇ 日々の仕事の様子は?
 東京労働局には、支署を含め、18の労働基準監督署があります。東京の労働を支える第一線機関で働く職員全員のパフォーマンスが上がるように、各職員と意見交換しながら、労働者の健康や安全を確保するという行政目標の達成に向けた方針を検討するとともに、より働きやすく、職員一人一人がより誇りをもって働ける職場づくりに取り組んでいます。
  
◇ 専門性はどのように活かされていますか?
 厚生労働省では、様々な研究報告から、課題を見つけ、制度に反映させていくことが必要となります。理系の研究者の難しい(?)報告書を読み解き、関係者に分かりやすく伝えていくこと、それが理系出身の行政官の強みではないかと思います。 
 
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は?
  厚生労働省では、文系理系問わず、あらゆる学部の出身者がいます。みんなが知恵を出し合い(医学部出身者と工学部出身者が席を並べたりもしています。)、様々な制度づくりに関われるのは、厚生労働省の面白いところではないかと思います。
 また、現場の仕事と、本省での制度づくり、その両方に適度なバランスで関わることができるのが、厚生労働省で技術系の面白さではないかと思います。
 
◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
 妻と子供2人(8才、5才)の4人暮らしです。大変なこともありますが、仕事も育児も楽しんでいきたいと思います。
 厚生労働省は忙しい省庁だと言われますが、皆さんやりがいを持って働いています。また、仕事と生活の両立に関わる制度づくりにも関わっていることもあり、育児に関わる休暇等に理解がある職場だと思います。
 
◇ 今後関わっていきたい政策課題などは?
 自動車の自動運転などが話題になっていますが、次世代ロボットといわれる人とロボットが一緒に働く時代も、目の前に迫っています。
 「新技術」を導入による危険はないのか、「新技術」の積極的な導入により、より安全な社会になるのではないか、そのような検討にも厚生労働省が関わっており、私も機会があれば関わっていきたいと思います。 
 
 (令和2年10月)

  
杉本美和
 
外国人技能実習機構 国際部 国際第二課 国際渉外第二係長
 
平成30年採用 総合職(農業科学・水産)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
農学
 
◇ 志望動機は?
 自分自身がどう働き、社会と関わっていこうか検討していく中で、安心して安全に働くことができる職場が必ずしも当たり前でないことを知り、「働く人の安全と健康を守る」ことを仕事にしてみたいと考えたため、厚生労働省を志望しました。
  
◇ 採用後の経歴は?
 入省後は、第三次産業で働く方々や外国人労働者の労働災害防止対策の企画立案業務に携わりました。その後、労働基準監督署に配属され、企業等に対する監督指導の第一線の現場で1年間の研修を経験しました。
 現在は、外国人技能実習機構に出向し、外国政府との渉外業務を中心に担当しています。
 
◇ 日々の仕事の様子は?
 現在の部署では、技能実習制度に関する日本国政府の連絡窓口として、制度を適正かつ円滑に推進できるよう、外国政府と日々情報交換を行っています。特に、送出機関と呼ばれる、技能実習生を日本へ送り出す外国の機関について、必要に応じて調査を依頼するなどしてその適正化に取り組んでいます。
 外国人技能実習機構は法務省及び厚生労働省が所管する法人のため、両省の担当者と協力して業務を進めています。
 
◇ 専門性はどのように活かされていますか?
  技術系職員として、論理的・科学的な視点で課題を見つけ、解決策を考えることが求められており、学生時代の経験が活きています。
 
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は?
 労働者や事業者、業界団体、はたまた現在の部署であれば外国政府関係者など、さまざまな立場の方から意見を聴き、現場を視て、政策に反映させていくことは、容易でない一方、とてもやりがいがあります。
 仕事を通じて多くの方と接し、考え方に触れたことで、自分自身の視野も広がりました。
 
◇ 自己の成長を実感したエピソードは?
  入省後、一年ごとに部署を異動してきましたが、どの部署でもはじめは知識も経験もないためやはり苦労はありました。
 いまも日々勉強の毎日ですが、例えば、制度の説明をする際など、受け手の立場に立って必要な情報を取捨選択したり、自分の言葉で伝えられるようになったときは、成長を実感できました。
 
 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
  休日はしっかりと休息をとり、仕事とのメリハリをつけるように心掛けています。
 また、夏季や年末年始はまとまった休暇が取得できるため、国内外に旅行に出かけたりなど、自分の時間も大切にできています。
  (令和2年10月)

  
鈴木一聡 
 
厚生労働省 労働基準局 安全衛生部 労働衛生課 
 
平成27年採用 総合職(工学)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
建築学
 
◇ 志望動機は?
 あらゆる方の人生に直結する様々な課題を担う厚生労働省ですが、職員も多種多様なバックボーンを持っています。
 多様・包摂でありながら、ひと・くらし・みらいのために日本をより良くしたい!という情熱を共有しているところに魅かれ、志望しました。
  
◇ 採用後の経歴は?
 これまで、サービス産業に従事する方の安全確保や、職場における熱中症対策、放射線業務に携わる方への安全基準など、職場での健康・安全に関する政策立案や、こうした制度を企業に直接指導する労働基準監督署での個別指導・集団指導などに携わりました。
 また、全国の自治体が運営する水道の安全・効率的な運営に関する助言・指導業務についても参画しました。
 
◇ 日々の仕事の様子は?
 健康に働き続けるために必要な規制・制度・支援は、社会の移り変わりとともに大きく変化してきました。昨今は、治療を受けながら働いたり、副業・兼業といった柔軟な働き方が広まってきています。また、定期的に労働者自身のストレスの程度を検査して把握し、自らのストレスの状況について気づきを促すため平成27年に創設されたストレスチェック制度も定着してきました。
 こうした「職場の健康」に関する様々な課題について、実態把握・制度運用や制度改正検討がスムーズに進むよう、課内の業務調整のほか、関係部局、関係団体との調整を行っています。
 
◇ 専門性はどのように活かされていますか?
 国内のルールを整備するためには、法令的知識だけでなく、科学的に根拠を整理する「理系」の発想が不可欠です。
こうしたデータや理論と法律の橋渡し役として、技術系な知見とわかりやすく説明する能力が身につく・発揮できる職場だと思います。
 
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は?
 厚生労働省の担う仕事は、人の「あたりまえ」を積み上げていく仕事だと思っています。自分の携わった政策が、周知・啓発を経て新しいスタンダートとして浸透していくと、この仕事をしていてよかったなと感じます。
 
今後関わっていきたい政策課題などは?
感染症予防、少子高齢化といった、新しい時代に求められる職場の安全基準について携わっていきたいと思っています。
  (令和3年10月)

  
吉徳祥哉 
 
環境省 大臣官房総合政策課 環境研究技術室 係長 (出向中)
 
平成28年採用 総合職(工学)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
建築
 
◇ 志望動機は?
 働く中で命を落としたり健康を害したりする方を一人でも減らすという人々の幸せに直結する非常に重要な仕事に魅力を感じました。
 
◇ 採用後の経歴は?
 厚生労働省では職場の安全・衛生に関わる資格についての業務や、部局の窓口として他省や他部局から来る依頼の総合調整などを行い、労働基準監督署に在席していた際には管内の現場の安全指導やクレーン等の機械の検査等も行いました。
 現在は環境省に出向しており、環境系スタートアップ企業の支援やDX・AI・バイオ・量子など様々な分野の科学技術を環境分野に生かすための検討等に従事しています。
 
◇ 日々の仕事の様子は?
 現在、環境省の技術系案件の窓口のような係におり、他省庁や他部局から日々様々な案件が舞い込んできます。また、環境系スタートアップ企業の支援や小水力発電の普及など多岐にわたる業務を行っており、毎日のように他省庁や民間企業の方と打合せしたり会議に出たりと、あまり一人で黙々と作業することはありません。
 
◇ 専門性はどのように活かされていますか?
 業務でDX・AI・バイオ・量子など様々な科学技術に触れることが多いですが、自分の学んだ専門を直接活かせるという場面は少ないですが、それらの内容をある程度理解するための土台ができている、ということが理系出身の強みだと思います。
 
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は?
 2050年カーボンニュートラル宣言が行われた後、環境行政に対する世間の注目がどんどん高まっていることを肌で感じることができ、自分の仕事が世の中に影響を与えていくんだというやり甲斐を感じることができました。
 
◇ 自己の成長を実感したエピソードは?
 最近は関係省庁が集まる場で省庁の代表として情報を発信したり意見を述べたりする機会が増えてきました。入省したときに上司が行っていたことを自分もできるようになったんだなと思うと少し成長を実感します。 
 
◇ 今後関わっていきたい政策課題などは?
 環境省では厚生労働省では体験できなかった最新の科学技術の動向・政策への活用について学ぶことができました。今後、厚生労働省で関わっていく政策課題においても、そういった科学技術を駆使してより効果的な対策を提案できるよう知見を広めていきたいです。
 
  (令和3年10月)

  
藤井健人
 
厚生労働省 大臣官房 国際課 国際労働・協力室労働条項推進専門官
 
平成20年採用 
Ⅰ種(理工Ⅰ)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
情報工学
 
◇ 志望動機は?
 学生時代には多くの抽象的な?志望動機を打ち出していた気がします。そのときには仕事のイメージが掴めず、うまく面接などで説明できませんでしたが、今になって振り返ると、「様々な種類・分野の業務に携わることができる」ことに(当時はおぼろげながら)魅力を感じていたんだなと思います。今現在でも、定期的な異動により、いろんな業務を経験できることが、自分にとっての大きな魅力だと感じています。
  
◇ 採用後の経歴は?
 入省後、10年程度は省内の様々な仕組み、業務の流れなどを学びつつ職業能力開発、医薬品、労働基準などの分野で経験を積んできました。その後の2年間は、自分の専攻に関連して、組織の情報システム構築・運用、情報セキュリティ確保の業務に携わることができ、情報通信技術、情報セキュリティ技術の10年の進歩に面食らいつつ、楽しくお仕事することができました。
 
◇ 日々の仕事の様子は?
 組織も大きく、関連業界や関係者等も多数いるため、「ヒト」、「モノ」双方で、日々たくさんの刺激を受けながら働くことができています。
 この仕事は常に、「頭を使って考える」ことが求められます。既存制度の運用の些細な一部変更でも、「変更の必要性」、「変更による影響」、「変更の効果」等をしっかりと考え、そしてそれらを「わかりやすく、論理的に、きっちりと説明する」ことが必要であり、日々勉強だなと感じています。
 
◇ 専門性はどのように活かされていますか?
  直接専門性を活かすことができる業務に就くこともありますし、そうでない場合も、このご時世、全ての業務が情報通信技術に関連し―、否、それがなくては成り立たない社会になってきているため、専門が活きる場は日常的にあります。
 
◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
 休暇の取得や働き方については、上司を含めた職場の理解がとても進んでいて、今まで働いてきて、休みが取りづらいと感じたことはありません。休みの日は家族と過ごしたり、趣味に没頭したりできています。
  (令和2年10月)

    
  
杉原慶
 
厚生労働省 職業安定局 総務課 公共職業安定所運営企画室
 
平成20年採用 Ⅰ種(人間科学Ⅰ)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
心理学(社会・認知心理学)
 
◇ 志望動機は?
 大学・大学院において心理学を学んでおり、学んだ知識を活かすことができ、かつ、社会に貢献できる仕事に就ければと考えていました。そうした中、就職活動で中々思うようにいかなかった経験もあり、「働く」ということを強く意識し、自分と同じような悩みを抱える方々に対して支援を行うことができる、厚生労働省の人間科学職を志望しました。
  
◇ 採用後の経歴は?
 人間科学職で採用されると、職業安定行政を中心に仕事をすることとなります。私はこれまで、ハローワークにおける職業紹介業務や障害者雇用、国と地方公共団体の雇用対策の連携に関する企画立案・現場の指導業務、雇用機会が不足している地域において雇用創出を図るための企画立案業務、事業主への支援業務(雇用管理改善支援や事業主への助成)の企画立案業務などの仕事をしてきました。 
 
◇ 日々の仕事の様子は?
 現在は、国と地方公共団体の連携した雇用対策を推進する部署にいます。具体的には、国と地方公共団体がそれぞれの役割を果たし、一緒に雇用対策に取り組み、地域の課題に対応するための「雇用対策協定」や、国(ハローワーク)が行う無料職業紹介と地方公共団体が行う各種支援を一体的に実施する「一体的実施事業」を推進しています。この関係で、国と地方公共団体の連携状況を確認するための会議を開催しており、開催に当たっての資料作成や、会議に参加する方(地方公共団体の代表者)への説明を行います。また、新たに一体的実施事業を実施する施設が開設された際には、その開所式に参加し、来賓として挨拶をすることもあります。
 
◇ 専門性はどのように活かされていますか?
 制度を構築する上では、既存の法律やそれに基づく制度、社会全体で何が求められているのかはもとより、一人ひとりが抱える課題等も十分に考慮する必要があると考えます。それに当たっては、人間科学を学ぶ上で培ってきた「人を視る視点」が活かされています。 
 
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は?
 憲法に規定されてる勤労権の保障を十分に行うために、多様なバックグランドを持つ関係者が知恵を出し合い、制度構築をできることは魅力の1つだと考えています。
 
◇ 自己の成長を実感したエピソードは?
 少し前までは自分は研修を受ける立場と思っていましたが、今では研修講師として新入職員や労働局・ハローワークの中堅職員に説明をする機会があり、ふとした時に自分は成長したなと感じます。 
 
◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
 妻と子ども(2歳)の3人暮らしです。子どもの成長に一喜一憂しつつ、日々、子育てに奮闘しています。また、マラソンを趣味としており、日々トレーニングに励んでいます。こうした子育てや趣味に時間を充てることができるよう、仕事に効率的に取り組むよう心掛け、残業は極力少なくしています。また、保育園からの急な呼び出しがあった場合には職場の仲間に助けてもらえているので、大変助かっています。
 
◇ 今後関わっていきたい政策課題などは?
 自分の子どもが、将来、何らかの仕事に就こうと思ったときに、心から「働きたい」と思える環境や働くに当たっての支援を整備したいと漠然と思いました。このため、どのような形になるかはわかりませんが、引き続き、職業安定行政に携わっていきたいと考えています。 
 
  (令和元年11月)

  
赤羽幸治郎 
 
厚生労働省 職業安定局 雇用開発企画課 産業対策係長
 
平成25年採用 
総合職(人間科学)
 
◇ 学生時代の専攻分野は?
教育心理学
 
◇ 志望動機は?
 大学時代に心理学を学んでいた身としては、「心理学の知識を直接生かせる仕事」というのを将来の仕事として漠然と考えていました。ただ、心理学関連の仕事というと、カウンセリング系の仕事が多く、自分がそのような仕事をするイメージが沸きませんでした。そのような中、官庁訪問で厚生労働省の先輩職員の方々の話を聞き、国民生活に密着した施策を扱う厚生労働省の仕事に魅力を感じ、志望するに至りました。
  
◇ 採用後の経歴は?
 入省後は、障害者雇用からはじまり、労働者派遣・職業紹介事業、雇用保険、ハローワークの運営業務、新しい外国人材の受入(特定技能制度)、雇用調整助成金といった幅広い業務を経験させていただきました。
◇ 日々の仕事の様子は?
 事業主が経済上の理由等(現在はコロナの影響含む)で休業を余儀なくされ、それに伴って労働者の方に休業手当を支払った場合に、その助成を行う「雇用調整助成金」について、制度の運用面や対外的な説明を主に担当しています。コロナ禍において、雇用調整助成金の申請件数は過去最高となっており、多くの事業主の方にご利用いただいている制度となっているため、非常にやりがいのある業務となっています。
 
◇ 専門性はどのように活かされていますか?
 制度設計や見直しにあたっては、マクロな視点はもちろんのこと、ミクロな視点も重要となります。ひとつひとつの意見を「そういう意見もある」と片付けるのではなく、「大きな声」に埋もれた「小さな声」にも耳を傾ける必要があります。心理学は、まさにそういったひとつひとつの声を聞き、昇華させることを学問として行っているので、その経験が生かされているものと感じています。
 
◇ 仕事の面白み、やり甲斐は?
 制度見直しに直接関わり、それが実際に日本社会の中で反映される様子やニュース等で取り上げられると、大きな仕事と責任を感じ、やりがいを感じます。
 
◇ 自己の成長を実感したエピソードは?
 己の判断のみで対応する案件が多くなってきたなぁとふと感じると、自己の成長を感じます。
 
◇ 仕事と生活(家庭、趣味、地域活動など)の両立は?
 育児休業を約1年取得したことで、子育ての大変さは十分身にしみているため、自分もできるだけ早く家に帰り、子供をお風呂に入れるなど平日でも子育てに関わることを(子育ては「手伝うもの」ではなく、「協力し合うもの」であること含め)意識しています。そのためにも、早く帰る日を週に2,3日設定しておき、その日に早く帰るため、週の業務スケジュールを意識して業務を行うようにしています。スケジュール管理をすることで、独身時代にはあまり意識していなかった日々のメリハリづけ(この日に早く帰るために前日は残業する等)ができるようになりました。
 
◇ 今後関わっていきたい政策課題などは?
 様々な立場や状況の人の意見を聞く機会が多く、心理学とも親和性が高い障害者福祉施策に携わりたいと考えています。
 
  (令和3年10月)

  
  
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